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2013年11月22日 (金)

帰り支度で

帰り支度でふとモバイルで写真を撮りました。

久しぶりか。

4時竜頭ブラックダイアルバーインデックス38mm自動巻きの腕時計

能率ゴールド小型もあと少しの付き合い。もちろん来年分は確保しています。

今日の万年筆は愛用の ペリカン スーベレーン M400 緑縞 Mニブ

三菱の三色ボールペンは流線型のお気に入りの軸。
廃番になって久しいが、5本位あるので安心です。黒軸を探していたのだが今となっては確保は難しいようだ。

英語はあまり得意ではないが、英語の論文を読めなければあまりに世界が狭い。

ポジションが上がったので仕事が増えた。増やすも減らすも自由だが。

このご時世に、好きな事研究して好きなように論文書いて現実世界で社会にフィードバックさせて仕事が成立する。

感謝。

2013年3月21日 (木)

セイコー ファイブ ジャパン の品質 / SEIKO FIVE JAPAN

セイコー ファイブ ジャパン の品質 / SEIKO FIVE  JAPAN


セイコー ファイブ Made in Japan モデルについて追記しておく。

訳あって Ref. No.は書かない。 Cal.7S26B.

所謂 アジアンファイブ と呼ばれるモデル(末尾がK)と、
日本製(末尾がJ.とは言うものの広義ではアジアンファイブだが.)といわれる2種類を所有している。
1本はガッチリと。もう1本はユルユルと使ってきたのだが、そろそろ慣らしも終わったとみてよい頃だろう。

購入直後は、やや早めに調整してある.と書いたと思うが、違っていたようだ。

2本とも やや遅れ気味に調整してあるようだ.


Cal.7S26 はハック機能(秒針停止機能)を持たないので、時刻合わせで逆回転のストレスをかけない配慮 と想像する。



本題はここからで、Jモデルのメイドインジャパンは本当に日本製か否かという件。

結論からいうと国内製造だと私は思う。腕時計の裏蓋を滅多にあけない素人の勝手な想像だが。

以前にも書いた通り、私は時計はプロに預ける主義だ。
時計のプロにも得意なジャンルやメーカーがあり、全ての腕時計に精通しているわけではない。
頑固者にはしばしば 強い思い込みや決めつけがある。誰でもそうかもしれないが。


国内製造と判断する根拠は、素材の違いだ。

暫く使った純正Kモデルに、【 JAPAN 】のプレス刻印のあるJモデルのワンタッチスクラプを取り付けた。
ブレスのデザインが同じモデルではないので仕上げの磨きがJモデルの方が上だがこれは致し方ない。

しかし、同じ環境で使い込んでいると、素材に差があるのがわかる。

仮に規格が同じだとしても規格内でマテリアルに違いがあるようだ。
くすみが違う。
ステンレス素材はJモデルの方が上だと断言する。(勿論同等クラスでの比較だ。)
だからキャリバーのパーツも質が違うとは言い切れないが,供給パーツのいくつかは違いがある可能性が高い。
敢えて言おう。


セイコーファイブの Made in Japan モデルは日本国内製造だ。

  
  
  

2012年11月27日 (火)

腕時計のブレス2態 / SEIKO セイコー ファイブ SNK355K1

腕時計のブレス2態 / SEIKO セイコー ファイブ SNK355K1

                   2012年11月27日初出
                   2012年11月28日加筆リンク追加


上がブレスレットを取り替えた セイコーファイブの黒文字盤 。


下が以前アップした セイコーファイブ SNK355K1

おそらくシースルーバックの2代目にあたると思われる この SNK355K1 (SNK355K1の過去記事) のSSのケースは名品となるだろう。


以前にアップした写真の再利用で申し訳ないが、

腕時計のブレス2態 / SEIKO セイコー ファイブ SNK355K1

ケースの厚みをしっかり出して、ラグがゆるやかに下がってゆくラインは なかなかに色気がある。ボリュームがありながらあまり強調しすぎない。
ゆるやかに下がってゆくラグのラインの延長線にそのまま自然にブレスのラインがつながってゆき、無理のないアールで手首をぐるりと巻いてゆく。
(写真は私の手首ではないが、手首に巻くと綺麗な弧を描く。)

このケースとブレスの組み合わせなら、文字盤はシルバーがベストチョイスだろう。
一見地味を装う そのフェイスと、目立たぬようにそのボリュームを隠しながらの横からのシルエットには充分な色気がある。

トドメはシースルーバックだ。その全てはオーナーだけにしか見せないのだ。

なかなかやるではないか。

腕時計の横顔に惚れたのは初めてだ。



さて一方の黒文字盤の方。(インデックスもハンズも SNK355K1 とは全くの別モノである。もちろんケースも。)

交換したブレスはジュビリータイプと呼ばれる5連。
時計バンドメーカー "バンビ" の巻きブレスだ。


物事には【遊び=Play】というモノが大事だ。
例えばクルマのハンドルにも必須だ。人間の関節にも実は【遊び】があるのだ。だからポキリと折れない。ちなみに 関節の遊び は 英語では【Joint play】である。

金属の接合部に可動性を持たせるなら必ず【遊び】が必要なのだ。
この【遊び】をどのように取るか で仕上がりに違いができる。
はっきり言っておこう。値段ではないのだ。

このブレスは遊びを大きく取ってあるので、しなやかに手首に絡みつくのだ。それでいて無駄なネジレは少ない。なかなか良い出来だ。

メタルのブレスで、手首の大きな動きが必要な私にはこういうブレスが良いのだ。ヘタな革ベルトよりずっとしなやかで私の邪魔をしない。
あえて比較するが元祖ロレックスデイトジャストの無垢ジュビリーなどは左右にしなやかだ。(デカ厚時計ブーム以降のモノは知らない。見回してみると、新しいモデルはカッチリしているように見える。)

無垢のブレスは自重が重いので、ジョイントのクリアランスつまり【遊び】を小さくしないと始末が悪いのだ。

高価な無垢ブレスだからカッチリしているというのは単純な思い込みの自己満足でしかない。


私にとっての良いメタルブレスの条件は2つ.
・手首の動きを邪魔しない事.
・女性の髪をくぐらせた時にその大切な髪に噛みついて私を困らせない事.


セイコーファイブに標準装備されている巻きブレスも、無垢のフリをした巻きブレスも、このバンビの巻きブレスも全て合格だ。


  

2012年11月15日 (木)

ファイブのブレス交換とセイコーの弱点

ファイブのブレス交換とセイコーの弱点

ご覧の通り 新しいブレスのコシは弱くヨレてしまうのである。
ハッキリ言ってファイブ純正のブレスの方が出来は数段上だ。やはりある意味 ファイブ は最強だ。



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腕時計は大抵 吊るしのままで使いますが、今回はブラックダイアルのファイブのブレスを替えました。


無垢でも巻きでも無垢風巻きブレスでもかまわないのですが、純正品のコマの取り方がどうにも好きになれない。巻き心地は以前のモデルに比べて向上しており、なかなか良いのだが、腕に巻いた時にどうしても気分が上がらない。
ヘンにふっくらしているので、メタルのローラーでプレスしてシャッキリさせたいくらい。そのレポートの方が面白いだろう。ひとコマづつハンマーで叩いてシャープにしてやろうか とも思ったが時間の無駄だろう。


替えたブレスがなぜコレかというと、許される時間が20分と、訪問先の店頭にこれしかなかったから。
迷わなくて済んだ。

ラグ巾(カン巾ともいう)18mm の弓環(ゆみかん)対応品では店頭に2種3本。1本は絶対にあり得ないゴージャスライン。
残り2本は型番と価格に違いがあるが、まるで同じに見え、その違いがわからない。店員さんが店主様に確かめるも よくわからない との事。「では安い方の値段にしておきます。」と 店主様。さらに1割引セール中なので$40程のバンビの巻きブレス。


とはいえ嫌いなブレスを選ぶハズもなく。
横から見た蒲鉾形が好きだったりします。
かまぼこ というとオメガのブレスを指すようだが、私の中では昔からロレックスの5連が かまぼこ なのだ。



ザ・ロレックス な姿なのですが、この蒲鉾形を見て育っているので。



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ところで、セイコーの弱点はブレスに定番のカオがない事だろうか。
オメガもブレスにカオがないが、フェイスの自己主張が上手い。

ロレックスにはエクスプローラの3連とデイトジャストの5連。どこから見てもロレックス。

腕時計専業ではないが、デザイナー系では筆頭にエルメス。カルティエもまあまあ。
ヨルグ イゼックは非常に上手い。
ポール・スミスのダイアルはややセイコー似だが特徴的なスクエアのコマの取り方は実に上手い。かなりの距離でもそれとわかる。さすがはアイコンの達人だ。

私は一本も持ってはいないが、スウォッチのデザイン力もたいしたものだと思う。あれだけ多彩なバリエーションがありながら、一目でそれとわかる。


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さて、取り付けたバンビの5連の巻きブレス。
たぶん一番安いクラスのやつだろう。写真でおわかりになると思うが、グニャグニャだ。
だがこれが良いのだ。


ある意味しなやかに手首に巻き付き、柔軟さが手首の動きを妨げない。


私には、腕時計のブレスレットの絶対条件があるが、また別の機会にしよう。



3分オーバーしたが、なんとか間に合いそうだ。


2012年11月 3日 (土)

メイド イン ジャパンのセイコーファイブ / REF.7S26-03H0 CAL.7S26B

メイド イン ジャパンのセイコーファイブ / REF.7S26-03H0 CAL.7S26B

勢いで結局もう一本買ってしまった。贅沢っちゃあ贅沢だ。

メイド イン ジャパンのセイコーファイブ 3針モデルだ。
ひとくちにジャパンのファイブの3針といっても、24石の 4R36 搭載のモノもある。
当然価格は上がるが、デザインがちとうるさい。
6R15 のモデルは(これはもうファイブではないですが。。。) シンプルで良い感じだがカレンダーに曜日がない。なぜか23石。
曜日が入るとクォーツになってしまう。
悩ましい。


これはファイブの
REF.7S26-03H0 CAL.7S26B
21石.

バーインデックス。やはりブラックダイアルも揃えておく事にした。フェイスはさらさない事にしよう。


シースルーバックのガラスと文字盤にも "MADE IN JAPAN" とプリントしてあるので、日本製ファイブということになるだろう。パーツの何割以上は日本の工場製 とかいう規格的なものをクリアしているのだろう。型番の末尾にKではなくJが付く。カレンダーはご存じ 英語/アラビア語表記。



私がコレを購入した時計店は、当初訪れた目的の店舗に望むデザインのモノが見つからずやれやれもう少し足を伸ばすかと残り時間をカウントしつつ歩を進めた眼前にあった。
ふと目をあげたらスニーカー屋さんだと思っていたそこは時計屋さんだった。腕時計モードに入ってしまっている私にはこの上なくラッキーだった。
$110 くらいでこの性能のオートマチックが手に入る。実物を手にできるメリットはやはり大きい。



しかし数日装着していると、どうにもブレスが気になる。

このブレス.巻きブレスながら無垢のフリをしている。ファイブの以前の巻きブレスより装着感はずいぶんと良くなっている。
無垢でも巻きでもべつにどちらでも構わないのだが、仕事中に装着する場合は重量があり過ぎるものや周囲に威圧感を与えかねないものは避けているので、重量バランスが取れていればむしろ軽量の巻きブレスの方が好ましい。

ファイブの価格なら あまりゴージャス路線に振ってしまうと破綻するのは目に見えているのだが、その結果の無垢風巻きブレスはあまり良い印象がない。詳細は省くがコマの取り方がどうにも気に入らない。

やはり3連ブレスが良いのか?
となると私の求めているのは結局ロレックスエクスプローラⅠなのか?

それでは とエクスプローラⅠと並べて比べてみた。
サイズは38mm程度でほぼ同じ。どちらもちょうどよいサイズだ。ファイブのフェイスはエクスプローラⅠにひけをとらない。エクスプローラⅠのアラビア数字部分は決して好きではない。

働く時には 左手関節を背屈した時に手背に竜頭が当たらない4時竜頭の方が好ましい。ここはファイブの価値が高い。

遠目にみるとかなりの距離からエクスプローラⅠだと識別できるところはさすがのロレックスだが威圧感も相当だ。立場上よろしくない。

ところでエクスプローラⅠといえばオイスターケースだが、3連ブレスというのはエクスプローラⅠがオリジナルなのだろうか?

自分はブラックダイアルの3連ブレスを求めているのだろうか?



不本意ながらブレスを交換しようかと迷っている。


・・・・・こうやってハマってゆくのでしょうかね。

2012年10月14日 (日)

腕時計のケースデザインの推移とブレスの謎 / SEIKO QUARTZ QT,セイコーファイブ SNK355K

腕時計のケースデザインの推移 / SEIKO QUARTZ QT,セイコーファイブ
腕時計のケースデザインの推移 / SEIKO QUARTZ QT,セイコーファイブ

1枚目が セイコー クォーツ QT
2枚目が セイコー ファイブ 現行モデル

と 書かなくても新旧の違いがお判りになるハズだ。

写真は 最も多く 私の視界に入るアングル。
ちなみに時計が巻かれている黒い物体は私の腕ではない。

QTは1970年半ばのデザイン。
厚みを出さないように頑張ってはいるが、単体でみると 小さくしようとするあまりにかえって厚みを感じさせる。

キャリバーの納まっているエリアは当然フラット。そこからラグがやや下方に向いてはいるが ほぼフラットに伸びている。

実はこの 08QT のケースの径は36mm とやや小さい。クォーツになってその小型高性能をアピールする意味もあって径は小さくなっている傾向。小さいのも手伝ってラグのアングルもこれで成立している。
今のデカ厚時計と違って シャツの袖口をボタンやカフスで止めて、その中にキチンと収まる。


二枚目
ファイブ。
シースルーバックになった分 厚みがでている。ラグがケースから自然に下がってきている。なかなかに上手い。こういったアールは旧い製品にはない。

ファイブ といえば旧いイメージだが、現行モデルは現代風デザインになっている。
ベゼルの厚みは同程度だがQTより厚さを感じさせない。


ちなみにこの写真ではわからないが、両者のケースの大きさは見た目では ひとまわり ファイブの方が大きい。
ケース径
QTは36mm
ファイブは38mm

たったの2mmだが、この違いが見た目の一瞬で決定的にQTを旧い時計だと感じさせる。



人間の目はすごいものだ。



腕時計のケースデザインの推移 / SEIKO QUARTZ QT,セイコーファイブ

1枚目の同じ写真で恐縮だが、このブレスの製造法が私にはわからない。
ラグとは弓カン(ゆみカン,フラッシュフィット というとかっこいい?)部でバネ棒で接合されている。
1コマ目はピンでつながっているが、2コマ以降はピンが無いのだ。それでいて滑らかに屈曲110度、伸展5度(目視)の可動域をもっている。

ステンレスのコマの関節はどうなっているのだろう。

2012年10月 3日 (水)

第二精工舎亀戸工場 と SEIKO Quartz 08QT と耐用年数

第二精工舎亀戸工場 と SEIKO Quartz 08QT と耐用年数

          2012年10月03日初出
          2012年10月14日加筆修正


SEIKO Quartz QT.

08QT という事になるでしょうか。

このブルーの文字盤は なかなかに凝った造り。どのような手法なのだろう。ルーペで観察しながら想像してみた。

・アルミのプレートに青い塗料を厚めに載せる。
・塗料が軟らかいうちに目の細かいステンレスの網を 完全に沈まないように沈める。
・不規則に網目の縦横ラインが見え隠れする。
・適度に乾燥させる。
・オーブンで焼く。

こんな感じだろうか。

でも実はこの凹凸のあるサーフェスに、白で小さな QUARTZ とか QT とかを正確にプリントする方が難しいかもしれないと思う。

あ. インクジェット.エプソン. セイコーエプソン.偶然か?



今回の前半部分は、SEIKO の初期の力作のクォーツ式腕時計 QT を眺めながら、私の記憶だけで記録する。
旧い伝聞もあるので間違いは多々あるだろう事をお断りしておきます。


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19XX年
総武線で都心部から千葉、西船橋方面に向かう。
錦糸町駅で下車。北口の方が近道だがあえて改札から南口駅前のロータリーに向かう。北口は再開発されており、当時の面影とはかなり違っている。

改札を出て南口駅前ロータリーを見ると、向かいの右手奥方向に丸井錦糸町店が見える。手前の魚屋はいつも繁盛している有名な店だ。
左(東)に向かう。楽天地。Livin(旧西武)が見える。
信号を渡らずに左に折れて北に向かう。ガードをくぐって右手にロッテ会館が見える。一つ目の交差点の はす向かいが錦糸公園。

錦糸公園。 春になると花見客でいっぱいになる。
太平洋戦争の空襲の時に焼夷弾でこのあたり一面も焼き尽くされ、炎から逃れようと川に飛び込むも火炎の川面から逃れられたものはほとんどなかったらしい。
錦糸公園は幾重にも重なったおびただしい数の亡骸で埋め尽くされたという。この錦糸公園だけで、9.11 レベル といわれている。
都内はいうに及ばず、このあたりには証人がまだまだご健在だ。たいへんに重要な体験談である。

現在は 錦糸公園の北側ブロックは再開発され 新しい商業施設ができている。移転前には旧い3階建てだったろうか  クリーム色(?)の建物が敷地内に林立していた。これが私の知る 精工舎 である。
地元の人は「せいこうしゃ」と呼んでいた。
旧いセイコーの時計の話にはたびたび出てくる 亀戸(かめいど) と 諏訪 だが、これが 亀戸 の方である。

KITAさん からご指摘を受けた。(コメント欄) 調べてみて自身の記憶の空白と勘違いに気付かされた。
私は精工舎が疎開して戻った時に第二精工舎になったと何時からか思っていた。
現在のJR錦糸町駅から亀戸駅に向かって(京葉道路を東に向かって)走ると、亀戸駅の南側を通り過ぎてすぐ右手方面(南側)に 第二精工舎亀戸工場 があった。結構な敷地面積を持っていた。
精工舎の腕時計部門は戦前に第二精工舎(現在の亀戸6丁目)に分かれている。こちらが所謂『亀戸(かめいど)』である。

精工舎は錦糸町。
第二精工舎は亀戸にある。



第二精工舎亀戸工場 精工舎 は亀戸駅より錦糸町駅の方が近かった。


精工舎の建物の造りは戦前のスタイルであり、ファサードはアールデコ調だった。皮肉にも空襲で焼け落ちなかったようである。この古ぼけた 精工舎 が、あの SEIKO の時計を作っているとは到底信じられなかった。もっともこの頃 私はセイコーの腕時計に興味はなかった。
私が初めて精工舎の建物を見た時には、すでに中身は結構なハイテク工場だったのかも知れない。

当時の雰囲気を持つ建物が、江東区の白河にもあったが、これも姿を消した。こちらは同潤会。
近い世代で有名なのが 同潤会青山アパートメント だろうか。(現在は表参道ヒルズ。)
しかしこれも安藤先生により一部にその面影が残されてはいるものの、すでに姿を消している。
いづれも日本の鉄筋コンクリート3階建ての初期のグループだろう。

ちなみに現在の亀戸は江東区。錦糸町は墨田区だ。東京のミドル世代には、精工舎は錦糸町のランドマークだったようだ。シニア世代には 亀戸 かもしれない。

亀戸といえばかなり広範なエリアだが、その西の外れにある 第二精工舎亀戸工場跡地 精工舎の跡地の最後の住所は現在の墨田区太平町(たいへいちょう)になる。

もっともこの精工舎の東側の端から、隅田川の支流の運河を一つ隣のブロックへと渡ると江東区亀戸になる。その東の先にある亀戸のランドマークからは近い距離だ。

精工舎竣工当時(戦前)と現在(戦後)では、区割や住所は変わっているだろう。
江戸末期にはたいそう賑わったという亀戸 と、戦後の歓楽街のイメージを引きずる錦糸町では、印象が随分違う。

北へ向かうと東京スカイツリー(墨田区)だ。歩けない距離ではない。


悲惨の二文字でしか表現できないような経験をしたこの墨田の地から のちに世界一が少なくとも2つ誕生しているのは偶然ではあるまい。

現在の SEIKO の発展を見るに、当時の墨田,亀戸エリアの惨状に創業者一族がおおいに心を痛めたのは間違いないだろう。


服部時計店の創業の地は、現在の銀座 和光。
東京在住の方はご存知だろうが、銀座 和光 は日曜祭日には営業していない。日曜祭日に銀座を訪れる観光客的庶民は 彼らの顧客ではない。
最近の銀座には ハリー ウィンストン  などもあり、(まぁこの店に紹介者なしに1人で入るには並々ならぬ勇気が要るが。)一見の客を寄せ付けない店は銀座には多い。

話がそれたが、服部時計店の製造部門が 精工舎(亀戸)(錦糸町) と 第二精工舎(亀戸)である。
戦時に長野県の諏訪に疎開(移転)したらしい。こちらが 諏訪。以後はこちらが製造のメインとなるようだ。
戦後、民間に返還された亀戸の精工舎が、第二精工舎亀戸工場と呼ばれる事になる。諏訪精工舎の方が敷地設備に勝っていたのだろう。

戦後 創業者のもとに帰ってきた 精工舎と第二精工舎亀戸工場は、地元の復興に充分に寄与したと思われる。

私の知る限り 亀戸精工舎は地元の人々に愛されていたようだ。


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一方の 諏訪 には私はあまり縁がない。

そのあたり出身の(およそ腕時計に興味はない)知人によると、諏訪のあたりにはたくさんの精密機械工場があり、昔はいろいろあったらしい。
高度経済成長期の話である。

日本の高度経済成長期には勢いがあった。特に70年代以降から80年代の日本の工業製品の出来は最高だろう。
近頃は製造技術が上がり、素材もかなり自由にコントロールできるようになってしまった。耐用年数ギリギリで製造するので、一昔前の製品より明らかに質が落ちているものが多い。
たとえば、70年代後半竣工の とある建物の壁の電灯のスイッチ。某N社(現P社)製である。しっかりとした造りで今だ現役だ。流石だ。この時代の工業製品は耐用年数の設定が現在とは違う。 絶対に壊れないように くらいの気概で造ってある。
(使用頻度の高いものはさすがに壊れたものもあるが。 )

一方の(某N社)現P社製造の新しいスイッチは、7年程で 壊れてはいないが腰砕けになっている。初めのカッチリしたクリック感がなくなっている。ペナペナである。使えてはいるが、スイッチとしてはダメダメである。10年間持つかどうか といったところだろう。


ここでセイコーの初期のクォーツである。一部は電気で動いている。
旧い電気製品が壊れる原因の多くは電解コンデンサの寿命にかかっている。
私は精度の高い工業製品,特に大切なものは自分でバラしたりはしないので推測だが、
この時代のセイコーに組まれている超小型のコンデンサが汎用品であるハズがなく、当時の最高級の品質をもっていると考えるのが妥当だ。
コンデンサの一般的な寿命は 当てはまらない。
38年後の今も動き続けている。

頑丈に作ってあるとは言え、正直なところいつまでもつかはわからない。バッテリーの電圧がやや落ち始めると秒針が時々2〜3秒停止し、大幅に遅れが出る。ついに今回で終わりか と思う。

しかし、バッテリー交換で再び正確な時を刻む。


こんなにも長寿命の時計を作っていたら、次の商品が売れないでしょうね。



特に大きなメンテナンスはしていないが、ほぼ全ての作業が横から見えるレイアウトを持つ時計店に必要な時に預けている。バッテリー交換の時に シールにシリコングリスを塗布してから裏蓋を閉める作業が見える。



たいした縁ではないが、私には亀戸精工舎の方が馴染みがある。
このクォーツの腕時計には亀戸工場のマークがついている。


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第二精工舎亀戸工場 と SEIKO Quartz 08QT と耐用年数

以下は、この個体のデータ。ここからは先達の情報に感謝します。

SEIKO Quartz QT (08QT  という事になろうか。)


裏蓋の刻印

・495891
(1974年9月製造.下4桁はケースナンバーといわれている.)

・JAPAN A
(末尾の A の意味は不明.)

・第二精工舎亀戸工場マーク

・STAINLESS-STEEL

・0823-7000-G
キャリバーNo.0823
文字盤の直径は27mm
000 は初号機
末尾のG は風防の取り付け方法が特殊なタイプらしく、現在は代替品がない。



文字盤
12時下

・SEIKOのアップライトロゴ

・QUARTZ のプリント

・QT のプリント


6時上

・セイコーのクォーツのアップライトのロゴ

・第二精工舎亀戸工場のマークのプリント

・JAPAN 0823-7010R
(0823 はキャリバーナンバー.文字盤の直径27mm.010R は文字盤のバリエーション.)


ベルト
・XLB 121(727にも見える。)(121のようです。)

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先日バッテリー交換をお願いした時に、中の写真を撮るのを忘れてしまった。

また次の機会に。。。

2012年9月16日 (日)

セイコー ファイブ シルバーダイアル 5盾 / SEIKO 5 SNK355K

セイコー ファイブ シルバーダイアル 5盾

セイコーファイブであります。


日常使い(オフの時のラフな装いではありません)に用意したもの。

曜日と日付のカレンダーは私的には非常に便利。最近ではクロノグラフよりこちら重視。



相変わらず陽射しが強いが、ウィンドウは上手い具合に日陰になっている店でのショーウィンドウ越しの選択。
こちらの店は価格が安いが選択枝が少ない。少し遠方のあちらの店はモノが豊富(私なら2時間は出てこられないだろう。)だが、価格は1.5倍だ。
こちらの店のこの個体で条件はほぼ満たされているのはラッキーだった。


ケースの直径は 37~38mm まで。

ステンレスケースに、目立たぬような文字盤の色。今回はシルバーを選択。
中心から放射状にヘアライン。(普通はあまり意識しないでしょう。文字盤のテカり防止です。オーソドックスな処理。)
なので、全身ほぼ銀色。

私は 腕時計の数字はアラビア数字が好きではないので、バーインデックスを選択。
コレで針がもっと細く、針先が尖っていたらまさにセイコースタイルですね。
しっかりとルミブライト(≒夜光)がついているのが『ファイブ』らしいです。


ルミブライトは、昔の所謂夜光塗料から置き換わった蓄光塗料。放射性物質を含んでいません。光を貯めて発光します。
暗くなると発光する。と認識されている事が多いようですが、実は 光を受けて昼間も発光しています。目立たないけど。
この技術は日本・・・・ これ以上は申し訳ないですがオフレコです。


ブレス(金属製のバンド)はヘアライン(縦細ラインの艶消し)とポリッシュ(鏡面仕上げ)のコンビの5連。ややジュビリーに近いテイスト。
クラシカルで良い感じです。


ポリッシュ仕上げ部分は派手になるので無い方が好みですが、たまたまコレが付いていました。このくらいならこれはこれで良し と。使い込んでゆくと、ポリッシュ仕上げも目立たなくなるかもしれません。


ブラックまたはブラウンの文字盤を狙っていましたが、ブラックがあまりに流行っているようで、周囲を見回すとかなり多い。
保護色のように流行に埋没する手もありますが、そのセンは外してみました。


今後もブラウンの文字盤には注目しておきたいと思います。


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さて、世界一のコストパフォーマンスを誇るオートマチック. セイコー ファイブ であります。
オートマチック(自動巻)で この価格で、50〜100倍も高いアレやらソレやらと精度はほとんど変わらないのであります。
精度は実用上全く問題ないですね。


ムーブメントは 最新の 7S26B 。
7S26 はたいしたムーブメントですが それより、7S26 を安定して製造する技術(技術者の育成と製造技術)を確立したセイコーの技術が凄い。
さらにメーカーとして稀有な自社一貫生産も凄い といって良いだろう。


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早速 ファイブ に着け替える。
そのまま仕事に取りかかる。
いつもの生活に溶け込ませると、放射状にヘアラインのはずの銀色の文字盤にマトリックスのラインがうっすらと見える事に気付く。光の悪戯か?
おやおやとよくよく見てみると、ファイブの盾のマークがうっすらと整然と文字盤全面にプリントしてあるではないか。
シルバーの文字盤にやや深みが感じられたのも、マトリックスに見えたのも、この5盾マークプリントが施してあるからだった。

購入時に、文字盤下のナンバーと裏側ばかり見ていたので気付かなかったこのファイブのプリント。他人からはまず見えないでしょう。近づいてよくよく見ないとわからないレベルです。

いくつあるのか いつの日にか数えてみる という楽しみもできた。


この低価格のモデルに随分と手をかけているものだと思ったが、セイコーブランドゆえの事情があるようだ。


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実はこの セイコーファイブ は現在はシースルーバック(裏スケルトン、裏スケ)になっている。

私はスケルトンものがあまり好きではないのですが、現行では選択枝がありません。


このモデルの雰囲気となっている「腕時計など時間がわかれば何でも良いのだ。」風の演出の裏側が実はこうなっています。



セイコー ファイブ シルバーダイアル 5盾


結構なムフフ状態であります。



仕事があまりに忙しい時には、たいして汗などかかないのに 額の汗を拭いながら手首や時計の裏側の汗も拭ったりして。
その時に、シースルーバックからムーブメントを見る事ができます。
赤い人工ルビーやヒゲゼンマイが動いているのがまるで心臓のように見えます。
こんなに小さいのに、片時も休まずに小さな心臓が拍動するさまは けなげです。私も頑張らねば と力が涌いてきます。
(さすがにローターを回したりすると、遊んでいるのがバレます。)


このシースルーバックから SEIKO のロゴがこれでもかというくらい多数見えます。
・ガラスの裏側にプリント
・ローターに刻印
・テンプ下や 受け やらに3ヵ所

これらの処理は むしろヤらしいくらいですが、 薄さと防水性能と低価格維持を犠牲にしての ファイブ のシースルーバックへの仕様変更は、以前のステンレスバックの7009(だったかな?)の偽物商品対策だったようです。
ムーブメントの多数の刻印はシースルーバックにしてからの 7S26 にも偽物が出回る という事態に対処したものでしょう。
(このあたりの事情については詳しくないので、あまりアテにしないでいただきたい。)

ステンレスバックの時は駆体がキュッと締まった感じでしたが、シースルーバックになってから厚みが増し、重心がややボケた感じになってはいますが、さりとて以前のモデルを手にした事のない御仁にはこのシースルーバックのモデルが基準点となる。

はっきり言って全く問題ない。ファイブ に欠点なし。



シースルーバックには興味はなかったのですが、これはなかなか良いものですね。

このあと不覚にも、シースルーバックからの 6R15B を見てしまった。

自重しなければ。

2012年9月 8日 (土)

夏の組合せ / SEIKO QUARTZ QT , セーラー PROFIT 川口スペシャル , WATERMAN EXPERT DuneBlue

夏の組合せ / SEIKO QUARTZ QT , セーラー PROFIT 川口スペシャル ,  WATERMAN EXPERT DuneBlue

酷暑もようやく落ち着く気配。

今年の夏の組み合せのひとつ。

左から
能率手帳ゴールド小型 ,
セーラー プロフィット21 川口スペシャル ,  WATERMAN EXPERT DuneBlue ,
は全て既出なので省略。
(ウォーターマン エキスパートはちょっとした事件がありましたよ。)

今は数年ぶりに腕時計スイッチが入っているので、一番右側に秘蔵の セイコー を置いてみました。

SEIKO QUARTZ QT

1974年製

セイコーの初期のクォーツ。ブレス(金属製のバンド)もオリジナルです。

この時計、いわゆるアップライトになっている SEIKOのエンブレム,クォーツのマークのエンブレム,長短針 そしてインデックスが光を受けて見事に輝きます。
38年の歳月を全く感じさせません。
分針(短針)と 時針(長針)はどちらも細いのですが、視認性は抜群です。
それぞれが違った形状に仕上げてあり、分針がより輝くようになっています。
時計に目をやると分針がしっかりと目に飛び込んできます。

心持ち長めに見える秒針の先端が目立たぬように(?)着色してあるのは この時代のセイコー クォーツ時計のお約束。

青い文字盤は光によって表情を変えます。
同じ室内でも昼間より夕刻では色味が濃くなります。
文字盤を見て夕刻が近づいた とわかります。
窓から入る光の量が違うので、冷静にいえば当たり前ではありますが。

メカニカルオートマチックのシースルーバック(裏スケルトン)は、テンプやヒゲゼンマイがまるで時計の心臓のようで、時計が生きている感じがしますが、
この QT は、文字盤が生きている感じがします。

機械式 自動巻き も好きですが、クォーツも好きです。
せわしない朝に 気分で選んでも、時刻とカレンダー合わせの必要がないのはやはり便利。

SEIKO の QUARTZ QT といえば、諏訪製の 38QT と呼ばれるものが名品だそうで、webでもよく見かけますが、これは別モデル。

亀戸製(第二精工舎亀戸工場製)の QT です。

webに情報があまり見当たらないので、近いうちに情報をアップしようと思います。


2012年9月 3日 (月)

セイコーマチック セルフデーター その3 / SEIKOMATIC SelfDater 24Jewels

2012年09月03日初出
2012年09月12日追記
2013年02月20日加筆訂正


セイコーマチック セルフデーター その3 / SEIKOMATIC SelfDater 24Jewels

セイコーマチック セルフデーター. 革ベルトと尾錠は失われておりオリジナルではない.



セイコーマチック セルフデーター その3 / SEIKOMATIC SelfDater 24Jewels

かなり見づらい写真だがご容赦願いたい。スキャナは使用していないので。

やはり絵柄が良くないので、写真を追加した。後程編集するつもりだ。

ゴールドキャップの裏蓋の写真。ケースナンバーは、あのページに掲載されていないナンバーだ。
1962年12月製造はある意味貴重品かもしれない。7桁の下5桁はシリアルナンバーといわれている。
1962年に製造された概ねの数がわかる という事になる。
1962年12月に製造された概ねの数がわかる。
製造数が極端に少ないとは思ったが,そういう理由であった。あのページの管理人K様にご教示いただいた。

管理人K様 ありがとうございました。


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歴史のある時計店にはいろんなものがある。勿論卓越した技術のほかにも である。

既にアンティークウォッチのカテゴリに入る 自動巻きの セイコーマチック や手巻きの クラウン や クロノス (だったと思う)が残っていた理由を伺ってみた。数年前のブームをかいくぐったワケを。

下取りした時計をオーバーホールして保存している という筋書きは容易に想像できる。

長年愛用した時計がついに不調になり修理に出すが、その時に新しい時計を見るとつい購入してしまう客  というのは結構あるらしい。
聞いて驚いたが、オーバーホールが済んだ時計を なんと引き取りに来ない客が結構いるのだという。

まるで捨てられてしまったペットのようだ。何とも気の毒な話しではないか。

時計達は時を止めたまま眠り続けていたのだ。迎えに来ない主人を待ち続けながら。

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少し大袈裟だが 私はちょっとした考古学者的気分だ。ただ、開けた箱の名前が パンドラ でなければ良いのだが。

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3度目の訪問。
店主様は接客中だ。
大旦那様が にこやかな笑顔で出迎えてくれた。私は即座には気付かなかったが、その右手には2本の セイコー ロードマチック が握られていた。

暫しの談笑の後に、あの金色のアンティークウォッチを見たいと言い出したのは私だ。手巻きのなかに 4時リューズ の個体があったような気がした。不馴れなので見切れていない。

伺ってみると 大旦那様が即答した。
「それは自動巻きだよ。」

文字盤には コマのマークと、筆記体で SeikoMatic とある。

「中も綺麗だよ。見てみる?」

悪魔の囁きだ。抗う事ができようか。

駆体と文字盤は綺麗だが、キャリパー(≠ムーブメント)がまた美しい。

私は日常使いに
・駆体(業界的にはケースと呼ぶ)がステンレスで、
・デイデイト(セイコーでいうウィークデーター、曜日と日付の表示のあるタイプ)の
・オートマチック(自動巻き)を探していたのだが。

にこやかな笑顔の悪魔は私が返事をためらった瞬間に裏蓋を開けていた。 私はそのムーブメントを見てしまった。こっちが パンドラの箱だった。

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【4時竜頭の理由】

濃いマニアの方はこれを読んではいまい。
ざっくりといく。

普通の腕時計のリューズは3時の位置にある。
セイコーは マジックレバー を用いた自動巻きの完成度の高さに絶対の自信を持っていたようで、手巻き機構を付けなかった。駆体に厚みが出るのを嫌ったようだ。
当時の セイコー は 時計の精度はいうに及ばず 薄さ競争まで視野に入れていたと思われ、薄い駆体に見えるデザインを施している。なかなかに上手い。
(現代の感覚で装着してみると、見た目より意外に厚みがあるのがわかる。)
リューズは時刻合わせ以外に必要ないので、(というより、全く必要ありませんゼ旦那。というくらいの自信だろう。)3時位置に飛び出している必然性がない。
邪魔になりにくい4時位置に隠しながら見せた。というセイコーの自信の表れのデザインだ。

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この腕時計を保護してからも,なるべく多くの個体を見た.WEB でも実物も.
冷静になって再度検証してみる.

普通の時計店では新品しか販売しないが,この個体はデッドストック品ではない,
駆体(業界では ケース と呼ばれる.この個体は真鍮に20ミクロンの金鍍金)はなかなか綺麗だが,
ラグ(ベルトを取り付ける足.上下に2本づつツノみたいに突き出しているパーツ)はかなり使い込まれた様子.
にしては,裏蓋が綺麗過ぎる.
文字盤のナンバーとケースと裏蓋の表裏の情報に矛盾点は見つからないが,裏蓋とケースが同じ個体のものである可能性は低い.

ただひとつ,メーカーオリジナル純正品の証の鶴のマークと12月の製造数が,セイコーマチック系のケースの製造数を教えてくれている.

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改めて周りを見回してみた。最近の腕時計の傾向は?

・ステンレスケースに黒文字盤がかなり多い。
確かに格好いいが これはΩとROLEXの流れのようだ。

・デカ厚とデジタルと黒ケース黒ブレス
これには興味はない。

猛暑という条件が加味されても、黒文字盤にステンレスのブレス(金属製のバンド)があまりに多い。

ここまで多いと避けたくなる。

ベーシックなチノーズに茶のベルトと濃茶の靴に合わせる茶色の革バンドの時計がない という言い訳がたった。

私の元に引き取られたセイコーマチックは、社外品の黒革バンドを纏っていた。

新しい革バンドを見繕ってみた。なかなか良いではないか。

涼しい季節が待ち遠しい。