EOS 5D Mark Ⅱ
発売:
2008 年 11 月
有効画素数:
2110 万画素
フルサイズ
自社製 CMOS
レンズ:
EF 50 mm F 1.8 Ⅱ
フードは社外品
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私的には しばらく前から新しいフェーズに入っておりました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
顛末:
フルサイズ デジタル一眼レフカメラは数年前に中古購入した、
CANON EOS 5D Classic
( 初代 5D , 2005 年 10 月発売 , 自社製 CMOS , フルサイズ , 1280 万画素 )
に 大いに感動していた。
コンディションは最高だが、ミラー対策をしていない個体なので、ミラー落ちが怖くて使用頻度が少ないのは秘密だ。
その後 たまたま縁があって、
EOS 5D Mark Ⅱ
( 2008 年 11 月発売 , 自社製 CMOS , フルサイズ , 2110 万画素 )
を追加で購入した。L レンズとともに。綺麗といえる個体ではなかったが、シャッターカウントは 22,000 台だった。まだまだこれからのカメラである。
だが、購入の喜びは大きかったが、吐き出す絵には なぜだか感動できなかった。それどころか首をかしげる自分がいた。こんなハズではない と。何かが違う。
とはいえ、初代 5D では分離出来ない色があったが、5D Mark Ⅱ ではそれも解決しており、所謂ニュアンスカラーの表現は良く出来ている。花の微妙な色の表現は上手くなっていた。
おそらく私より色数が多く見えている 色には強いこだわりを持つ私のクライアントは、初代 5D と 5D Mark Ⅱ のニュアンスに合格点を出した。どちらが良いとは言えないけれど と付け加えて。
カメラにも得手不得手があるようで、これ1台で何でも OK というワケにはいかないようだ。ここがフィルムカメラと違う点だ。デジタルでは撮像素子と画像エンジンのチューニングの違いは決定的だ。場面によって使い分けるのが良いのだろう。
5D Mark Ⅱ は、やはりハイアマチュアやプロユースのカメラのようだ。RAW で撮って微妙なニュアンスを調整するのに向いている。
しかしながら 5D Mark Ⅱ のピントには閉口した。
いつもの室内で、L レンズで迷うのだ。これには少々驚いた。
晴天屋外、単焦点レンズでも、ハッ とする絵は MF の時が多かった。マクロに近い近距離なので致し方ないかもしれないが、AF の癖を掴まなければいけない。AF モジュールは格下といえるだろう。
だがこれは 5D Mark Ⅲ 以降で改善できるだろうから、今後の購入が楽しみだ。
最終的に 5D Mark Ⅳ でデジタルフルサイズ一眼レフカメラの 「 アガリ 」にする計画だったのだが。。。
まあ、5D Mark Ⅱ には過度な期待をし過ぎたのだろう。
その頃、体育館クラスの屋内集合写真の仕事を請け負った。
派手めの純正ストラップを着けて 三脚に載った EOS のネームバリューは最高だった。Mark Ⅱ は厳しいプロの現場では現在通用するかどうか怪しいが、( 吐き出す絵には全く問題無い。)
異を唱える者はいなかった。実は結構旧いのだが、一部から羨望の眼差しさえ注がれていた。
クライアントのアドバイザーにはベテラン編集者がいたが、5D Mark Ⅱ で合格点をいただいた。
2110 万画素という高画素機もまた正義だ。 ( この原稿執筆時点の 2021 年ではもう高画素とは言えない。)
EOS 5D Mark Ⅱ の写真は、広く受け入れられている。しかし個人的には EOS 5D Mark Ⅱ の絵作りにはまだ納得していないので、プライベートでは現在はデジタル一眼レフカメラ初期の低画素モデルに逆戻りしている。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
前後の経過:
CANON EOS D60
( 60D ではない。2002 年 03 月発売 , ミドルクラス , 自社製CMOS , APS-C , 630 万画素 )
なかなか良い色を出す。シグマのデジタル不可レンズ用に我が家に迎えた。その後出番は少なかったので断捨離候補だったが、どうしても手放す事が出来ずにいた。現在は色の良さを再評価している。手放さなくて良かった。近々ストラップを新調して気分を一新しよう。
CANON EOS 1D 初代
( 2001 年 12 月発売 , プロ用フラッグシップ , 自社製? CCD , APS-H , 415 万画素 )
以前に見逃したら、今は良い出会いが無い。捜索中。
CANON EOS Kiss Digital 初代
( 2003 年 09 月発売 , エントリークラス , 自社製 CMOS , APS-C , 630 万画素 )
一度処分して、現在は 2 台所有している。これも良い色を出す。2台ともロシアンファーム入り。ただ、Kiss Digital N の小さなボディでこの色が出せていたら と思うと残念。
SONY α100
( 2006 年 07 月発売 , 自社製 CCD , APS-C , 1020 万画素 )
アルファ A マウント用ツァイスレンズを所有していて、これが良いのでなかなか断捨離できなかった。
冬の色の無い時期にヒメシャラの木肌を あの Nikon D40 より印象的に表現してみせた。色温度直接指定が出来たりしてなかなかの高機能。
気に入っちゃったので3台あるのよね、α100 は。同じ撮像素子の α200 も無駄に持っている。
冬の色の無い時期に綺麗な色を出すカメラっていいよね。
Nikon D40
( 2006 年 12 月発売 , エントリークラス , SONY 製 CCD , APS-C , 610 万画素 )
基準機として2台所有している。小ささ、軽さもまた正義だしね。構成パーツが少ないので故障しにくい利点あり。
Nikon D60
( 2008 年 01 月発売 , エントリークラス , SONY 製 CCD , APS-C , 1020 万画素 )
デビューの撮影現場で撮りきれなかったと思い込み、そのまましばらく奥で眠ってもらっていたが、処分前に画像を見返してみると 意外にもしっかり撮れていた。ああ さすがは Nikon だと思った。現在 Nikon のサブ機。コンパクトで軽いが意外に頼れる1台。
Nikon D300
( 2007 年 11 月発売 , ミドルクラスフラッグシップ , SONY 製 CMOS , APS-C , 1230 万画素 )
一部では CCD 機の評価が高いが、しばらく使っていなかった Nikon D200 ( CCD 機 ) を奥から引っ張り出す前に、コンディションが良くなかったので断捨離候補だった Nikon D300 ( CMOS 機 )をお手入れして、もう一度使っておこうと思い、撮影してみたら これがしっかりとした良い色を吐き出してくれた。
あれ。D300 はCMOS 機だが、コクのある深い色を出すではないか。さすがは Nikon のミドルクラスフラッグシップ機。
それではこちらはどうか、と Nikon D50 ( CCD 機 )に、シグマの 50 mm 単焦点 AF マクロレンズを着けて連れ出した。
Nikon D50
( 2005 年 06 月発売 , エントリークラス , SONY 製 CCD , APS-C , 610 万画素 )
結果、Nikon の色を見直してしまった。コイツの色もなかなかに良い。
さらに、全てガチピンであった。この機種は AF 用ボディ内モーターを持っているので、旧い AF レンズが全て使える。駆動系に長いシャフトやギアをつかっているのだが、AF を見事に制御している。
さすがは Nikon だと感動した。
メインのマウントをCANON EF マウントに絞ろうと思っていたのだが、Nikon がことのほか良い色だ。
Nikon D50 は、その後 弐号機も我が家にお迎えした。旧いが故障の気配は全く無い。
Nikon はフルサイズデジタルを所有していないが、私のメインマウントとなり得る可能性が高まった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
PENTAX 機も断捨離対象だった。デジタル2台とレンズ数本を友人にプレゼントした。
その友人が、いい写真 ( プリント ) を出すのだ。
…そういえば、PENTAX は RAW で撮っていなかった。
調子が良くないので嫁に行けなかった K-r ( CMOS , APS-C , 1240 万画素 ) がオフィスに残っていたが、たまたまか、それとも確信犯なのか、ダブルキットレンズと MF レンズ数本も残っていた。
はたまた運命なのか、程度の良い機体と出会ってしまったので、弐号機としてオフィスに迎えた。
RAW で撮り直している。
PENTAX 機はイジっていて愉しい。K-5 系ならもっと愉しいだろう。
PENTAX K-r
( 2010 年 10 月発売 , エントリークラス? , SONY 製 CMOS , APS-C , 1240 万画素 )
今となっては旧いが低画素機とはいえない。現役機としてまだまだ使える性能を有している。
コイツは UI が優秀で使いやすい。さらに RAW のボディ内現像も出来たりと高性能。
純正 ( ? ) 現像ソフト Digital Camera Utility の性能も含めてしばらく本気で付き合ってみるつもり。
絵作りに納得出来たら PENTAX 断捨離は取りやめ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
そんなワケで私の断捨離は一向に進んでいない。
私のジャンクカメラ遍歴はオールドデジタル低画素一眼レフカメラをメインとして着地したようだ。
フィルムカメラも使うが デジタル一眼レフカメラを PC で現像するのがメインとなった。
プライベートの PC を使う時間はごく限られているので、ブログ用の写真と原稿は これまで通りモバイル機器でやりくりする事になるだろう。
追いつかなかった原稿をここに短くまとめて書いた。書かなかったカメラやアクセサリがあまりにも多いが、機会があったら書いていく予定。
良いか悪いか現状では判らないが、
CANON EOS 5D Mark Ⅱ
は 私にとって記念碑的なデジタル一眼レフカメラとなった事は間違いない。
この原稿をジャンクカメラ購入マニアの卒業論文としたい。
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