PENTAX K-1 その2 , 硬調な額紫陽花
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◆ 使用ボディ:
PENTAX K-1
2016 年 04 月発売
35 mm フルフレーム
SONY製 CMOS センサー
有効画素数:3640 万画素
ローパスフィルターレス
画素ピッチ:約 4.9 μm
5 軸 5 段手振れ補正
◆ 使用レンズ
smc PENTAX-FA 50mmF1.4
1991 年 発売
◆ 撮影データ
マルチ測光 , 露出補正 -1.0
1/500 , F5.6 , ISO 100
カスタムイメージ:リバーサルフィルム
JPEG撮って出し。
SDカードをカードリーダー経由でスマートフォンに直結して読み出し。
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全国のオールドデジタル一眼レフカメラファンの皆様 ご機嫌いかがでしょうか。
◆ カメラボディの画像処理について
硬いでしょ。
ディープシャドウの具合を見たくて撮った一枚。よくこういう撮り方をするのですが、36 MP の K-1、シャープ過ぎませんか?
手持ちですが、三脚立てている感じです。
もう少し柔らかい画が出てくると思っていました。
「 カスタムイメージ 」の「 リバーサルフィルム 」はよく使っているので、慣れているつもりですが。
ディープシャドウはこのセンサーの定評通りの豊富な情報量を保有しています。ここは今後も撮り比べていきたいと思っていますが、おそらくは 同型センサーの Nikon D800 系統とだいたい同じレベルでしょうか。
私の現在の撮影比率では、日中屋外が圧倒的に多いので、シャドウのノイズはあまり気にしません。そもそも暗い室内でマトモな写真が撮れるとは思っていませんので。
モニター鑑賞では 晴天の青空にノイズが浮かぶ他社センサーもありますが^^;
その機種でも実際の運用では全く問題ありませんから。むしろちょっとした取材用には最適だったり。
K-1 の新開発の画像処理エンジン、PRIME IV ではそんな事はないようです。
むしろ、写り過ぎかも。
これも最近の流行りの写りでしょうか。「 ローパスフィルターレス 」「 高解像度 」をアピールしすぎではないか と。
…そのうち私も慣れてしまうのかな。
でも、行きつけのカメラ店の店員氏が「 疲れちゃう 」と言っていましたし、フィルムカメラを好んで使う若者が増えている とも。オールドコンパクトデジカメの中古ニーズも増えているそうです。メディアに困るらしい^^;
◆ レンズについて
このフィルム時代のレンズはもう少し軟らかい写りだと思っていました。所有はしていましたが、APS-C 機では一切使っていませんでした。
最近リニューアルされたので、もはやオールドレンズとなった
smc PENTAX-FA 50mmF1.4 ( 旧タイプ )
で、ここまで写るとは思っていませんでした。流石はメーカー基準レンズ。コンパクトなのに良く写る。もともとの社名は旭光学工業ですからさもありなんですね。
リコペンのサイトでは
>ペンタックス交換レンズの基準となっている高性能レンズです。デジタル画像とのマッチングもよく…
と紹介されています。このレンズは 35 mm フルフレーム 36 MP の K-1 と組み合わせるとスゴい潜在能力を発揮出来るようです。
これの A3 プリントアウトを見る前に、評価の定まった
TAMRON A09P ( SP 28-70/2.8 )
を中古購入しておいたのですが、そんなに買い急ぐ事もなかったようです^^;
( EF , F , A , K の 4 大マウントフルフレーム DSLR を銘玉 A09 で比較するというサードパーティレンズならではの夢のような愉しみ。)
まだ PENTAX K-1 初出動の 200 枚程度の試写での印象ですが、
旧タイプ smc PENTAX-FA 50mmF1.4
は、開放の F1.4 から F1.8 位までは収差が大きく、PENTAX の AF システムではピント精度にやや難ありな感じです。特に遠景では。
無限遠に近い遠景を開放で撮っておきながら お前はバカか!と思われるかと思いますが、いつもの定点観測ですので…
F2 , F2.2 から収差が目立たなくなってくるせいか、急に立ち上がるようにピント精度が高くなり ( DSLR は開放測距ですので、被写界深度内に入るから結果としてそうなる感じでしょうか ) 、
K-1 の、「 すべてのレンズで手持ち撮影の限界を拡大する、センサーシフト方式の 5 軸 5 段手ぶれ補正機構 SR II 」と、
センサーの解像度の高さも相まってシャープな像を結び、このレンズでは デジタルで問題なく使える画像を得られます。これだけ写れば充分ではないでしょうか。
新型の HD では、おそらく収差を打ち消すコーティングが施された位だと推察されます。
当分は旧タイプ + K-1 で楽しめそうです。
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K-1 の実力は非常に高く、レンズの潜在能力を容易に引き出し、サポートしてくれるようなので、これまでの APS-C センサー機 K200D ( 1020 万画素 CCD ) で使用して以来、画角の狭さ故に 私的には 出番の無かった MF の 135 mmF3.5 とか 200 mmF4 の活躍の場面が増えそうです^^;
このペースだと、まだまだ数年は退屈しないで済みそうです。
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