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2014年9月 3日 (水)

MINOLTA SR-T 101 / 世界一わかりやすいカメラミエ講座第10回

MINOLTA SR-T 101 / 世界一わかりやすいカメラミエ講座第10回

2014年09月03日初出
2014年09月07日加筆


世界一わかりやすいカメラミエ講座 第10回

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35 mm MF一眼レフ SR系ボディ
MINOLTA SR-T 101 最新モデル.(最終モデルともいう.復刻版ではありません)

ナゾのレンズを装着しています.もちろん キャノン のレンズは装着できませんが,今回はレンズキャップだけ・・・ではありません.キャノン所縁のズームレンズ.SRマウントなんです.サイズが合ったのでキヤノンのレンズキャップを装着しています.

え. このヒントでわかったアナタはもはや...

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ある日,スケジュールにポッカリ隙間ができた.往復の移動時間を考えれば滞在時間は15分だ.
いつものカメラ店ではない少し遠方のカメラ店に急ぎ足で向かう.

到着するやショーケースを見回す.が,ウェブで目星を付けていた目的のモノがない.問うてみると昨日売れてしまったという.
失意のなか,せっかく来たのだから と掘り出し物を探す.

入口付近の通称ジャンク箱からコイツをつまみ上げた.


一口にジャンクと言ってもいろいろあり,カゴに何でもかんでも放り込んである部品取り用のジャンクから,
動作未確認イコール動作保証なし通称「研究用にお使いください」扱いの棚 というのがある.
店主がチャチャッと使ってみて,不具合を感じたら ショーケースではなく こちらの棚に振り落とされるのだろう.
この機体は後者の「棚」から発掘したものだ.10 $ であった.


整然と並んだ機体の中からいくつかピックアップしていたが,コイツとは目が合った.

ペットショップの子犬と同じだ.自分の可愛さを精一杯アピールしてくる.早くここから連れて行って欲しいと.必ずあなたのお役に立ちますから と.

私は 入ってはいないフィルムを巻き上げ,レンズもついていない SR-T 101 を構えてシャッターを切った.

私の心は90%決まった.コイツはジャンク品ではない.


「お前はここにいるべきではないな。」

「必ず良い仕事をしますよ。私はパーフェクトです。」


裏蓋を開けてみる.内部は綺麗であった.大切に保管されていたようだ.前の所有者(か あるいはその家族)に感謝だ.この SR-T 101は,良い家で過ごしてきたらしい.おそらくワンオーナーだろう.


これに合うレンズを探した.勿論 自宅には何本もあるが,いくら私でも当然持ち歩いてはいない.

単焦点がなかったので SRマウントの謎のズームを手に取った.マクロ機能も付いている.
操作感がなかなか良いので,このレンズは別稿で書く.

大振りで重量級の  SR-T 101 は,そのボディで 長めのやや軽量化されたズームレンズを装着してなお落ち着いている.

慣れぬレンズを操作してみるとこちらもなかなか良いのだが,それすなわち SR-T 101 の素性の良さをあらわしていた.

追針式の露出計はピクリとも動いていなかった.これがジャンク扱いの理由だろうが,わずか 10 $ のジャンク品のバッテリーケースをチェックするような野暮なことはしない.

レンズとセットでお持ち帰りだ.
マクロが使えて便利そうだ.
(ズームレンズは 5 $ だった.)


帰路で使用バッテリーをスマホで調べる.MR9(H-D) 水銀電池だ.現行品ではないので,代替品をチェックする.先達に感謝だ.
補聴器用の PR44 空気亜鉛電池が安価で入手が早い.

もう仕事に戻らなくてはならない.


日をあらためてバッテリーは確保した.スペーサーはまだだ.内径 11 mm-外径 15 mm の水道用パッキンが安いが探しに行く時間がない.

また日をあらためて,いつものカメラ店で MRB625 空気亜鉛電池 をみつけた.先日の記事がそれだ.電圧が 1.33 V で オリジナルの MR9(H-D) 水銀電池と同じだ.最も動作が安定している可能性が高く,露出計のチェックに最適だ.

またまた日をあらためて,いよいよバッテリーケースを開けてみる.V625U アルカリ電池が入っていた.アルカリ電池の液漏れは起こっていなかった.内部は綺麗そのものであった.ここまでは良かった.
私は SR-T 101 を所有するのは初めてなのだが,なぜかこの電池に違和感を感じた.

開封した MRB625 空気亜鉛電池 を入れてみる.構えてみると,露出計の針はピクリとも動かない.
・・・ 壊れているのか?
バッテリーケースの蓋の裏のシールを見てみると,電池の方向が 出てきた電池と逆方向のようだ.
どちらが正しいのだろう.バッテリケースの構造と電池の関係性を考えてみる.
電池を正しい方向に入れ直してみる.

指針は動かない.


気を取り直して MRB625 空気亜鉛電池の説明書を読む.30分かかると書いてある.
この空気亜鉛電池,シールを剥がして空気と反応して発電するのだ.実際には電圧が安定するまでに30分かかるということだろう.
・・・電池の表裏を再確認して,数分間 待ってみる.いや2分も待っていないかもしれない.

再度,窓外の光に向けて構えてみる.

露出計の指針がやや不安定ながら動き出した.動きがやや鈍重なようだが,明暗に反応する.ASA ダイアルにも絞り環にも反応する.繰り返し,明暗の差をつけて指針を動かしてやる.指針の動作が安定してきたようだ

完動品であった.

あの時感じた違和感の理由がわかった.電池が逆に入っていたのだった.あの店のチェックミスであろう.日常的に多くの中古機を扱っているプロのミスを誘発したのは,油断か疲労だろう.


こうして この SR-T 101 は私のところにやってきた.
残念な事に,まだ試写に行く時間がない.

MC W.ROKKOR - SG  1 : 3.5   f = 28 mm   Φ 55 を装着して試写してからレポートする.その時にその雄姿を写真におさめておこう.

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MINOLTA SR-T 101 の斜め右サイドからの見返しの 美しいペンタプリズムの角度.同時代の中では秀逸のエレガントなデザインだ.写真ではやはりなかなか伝わらないのが残念.
ミノルタのこのロゴは やはり素敵だ.

ロゴの下で CLC 測光 (上下2分割測光) をアピールしている.中央の赤い点は隠しネジのカバー.非常に上手い.
ダイアルの加工も美しくそして使いやすい.
この時代の日本の工業製品の質の高さをうかがわせる.
人類はこういった製品をもう作ることができないのだ.残念なことである.

この写真は,入手後何もしておらず,磨いてもいない状態である.

MINOLTA SR-T 101 / 世界一わかりやすいカメラミエ講座第10回

ミラーアップノブがないこれは最終モデルである.長く作られた機体なので安心だが,旧い機種なので,最終型は最新型なのでこれから長く付き合いたい私には好都合だ.

黒い機体が人気が高いようだが,こと中古機体に関しては私は嫌いだ.よほど綺麗なA級品でなければ.
黒ボディの白いロゴペイントは黄ばんでいるものが多く,
散々使いこなして地金が出てきて「味」と感じるのは新品から使い込んできたオーナーのみが感じられるものであろう.
使い込んだ茶色の皮革のバッグの「味」など,他人からみればただのヨゴレでしかない.


さて,長文になってしまったので,世界一わかりやすいカメラミエ講座 第10回 は,その3 から続きを行う.

その前に その2 で履修しておくことがある.



 
 
 

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コメント

お!良いですねぇ~
この世代の中では最も使い勝手が良い機種だと思います。(OM-1を除けば。多分・・・)
私自身、ペンタSP、キヤノンFTb、ニコマートFT2と使いましたが、SRT系が一番使いやすかったと記憶しています。ま、一番好きなのはペンタなのですが・・・

ありがとうございます。使い勝手は良好です。
が、入手して露出計の追針式の針を見ていたらジレンマに陥ってしまいました。
露出計の示す通りにダイアルをセットしてシャッターを切っていたら、結局フルオートと変わらないではないか。(MF 以外は。)

というワケで、M42 が...
私もペンタックス好きなんです。

とはいえ、まだまだ実力が足りないので、SR-T 101 にしっかり鍛えてもらおう と。

加筆しました.

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