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2013年3月

2013年3月27日 (水)

訂正版・括弧の解釈4. シャープ自然表示タイプの関数電卓の問題点からカシオの括弧の自動挿入まで


訂正加筆版



自然表示タイプの関数電卓は指数キーの直後に開き括弧を打つとエラーを返すものが多いが,こういう入力を認める電卓もある.
SHARP の電卓がそれで,
写真は上位機種でプログラム電卓の EL-5160S.

括弧の解釈 3 / TI-30XA

(括弧を認めるなら正解を返してほしいものだが・・・)



ちなみに EL-509J も同様である.SHARP機は他のメーカー同様の,

[ 1 ] [ E ] [ 0 ] [ = ] [ 1 ]
[ 1 ] [ E ] [ 10 ] [ = ] [ 10 ]

の他に

[ 1 ] [ E ] [ = ] [ 1 ]

を認めている.


しかし,シャープ機は  [ - ] ( ← 演算マイナス記号 )と  [ (-) ] ( ← プラスマイナスエクスチェンジキー )を区別しているので,

[ 1 ] [ E ] [ (-) ] [ ( ] [ 3] [ X^2 ] [ ) ] [ = ]

には  0.000000001 を返してほしいところだ.


[ 1 ] [ E ] [ - ] [ ( ] [ 3] [ X^2 ] [ ) ] [ = ]

には [ -8 ] を返して,


[ 1 ] [ E ] [ (-) ] [ ( ] [ 3] [ X^2 ] [ ) ] [ = ]

には [ 9 ] を返して良いワケはない.


以前に書いたように ( 過去記事 ) シャープ は標準入力タイプの関数電卓の名機 EL-501E で正解を返しているのだが,これはどうしたことだろう.


ここで,Boyoyon さまのコメントを以下に引用させていただく.
-----------------------------------------
いつも興味深く拝見させて頂いています

記載されていますEL-5160Sの指数計算の結果は、見たままですとまったくの間違いなので問題有りです。
どのような計算でその回答になるのかしばらくわかりませんでしたが、手持ちのEL-509Eで同じ計算をしてみますと
[ 1 ] [ E ] [ (-) ] [ ( ] [ 3] [ X^2 ] [ ) ] [ = ] →表示 「1E-00(3^2)=9.」となり [ (-) ] のあとに00を補完して計算している
[ 1 ] [ E ] [ - ] [ ( ] [ 3] [ X^2 ] [ ) ] [ = ] →表示 「1E00-(3^2)=-8.」となり [ E ] のあとに00を補完して計算している
より、この数式通り世代のカルチャーを00の補完無しに表示したまま同じ計算をしているものと推測されます。
世代が変わった時点で見直し、エラーにするべきと思います。
それにしても補完を省略したのは検討不足ではないでしょか。

いかがでしょうか。
---------------------------
私有の シャープ EL-509F にアクセスした.(本当は 509E が欲しかったのだが機会を逸した.非常に残念だ.)
シャープの2行表示の数式通りタイプ特有の挙動を持つ.懐かしい感じがする.初めて手にした時の感動がよみがえる.

(そもそもこの世代を飛ばして標準入力タイプから一気に自然表示モデルで考えたところに私のつまづきが生じていたのだ.)

この電卓,入力すると下段に数値が置かれ,括弧や演算記号等が入力されて数値の区切りが必要なところで上段に上がる.
この時,暫定的に数値が確定する.(数式の評価はまだ行われていない.)

[ 1 ] [ E ] [ (-) ] [ ( ]

と打鍵した時点で上段に

[ 1 ] [ E ] [ (-) ] [ 0 ] [ 0 ] [ ( ]  ( ← ひとまわり大きなフォントで表示されるのだよ.)

となり,まるでユーザーに 「これでよろしいですね」 と確認を促すかのようだ.ここが重要で,まるで関数電卓と会話をしているようなマンマシンインターフェイスを持つ稀有な関数電卓群なのである.
打鍵ミスはいうに及ばず,ユーザーまたはマシンの解釈に相違があったらこの時点で修正可能だ.
シャープは数式通りの「カルチャーを引きずって」と批判もされるが,この優れた思想を持ったまま自然表示タイプに移行する事ができなかったのは,原理的に無理なのだろうか.それとも現在のシャープの事情だろうか.非常に残念である.
2Lines の数式通り関数電卓は衰亡の一途を辿ると考えていたが,その原理上まだまだ有望であり,ユーザーによっては必需品かもしれない と考えをあらためて,久しぶりに キヤノン F-788dx を取り出してみようと思う.


本題に戻る.

この時 シャープ機の開き括弧の直前には 【 省略された乗算記号 】 があったのだ.
したがって,これに気付いていれば期待が間違っている事になるのだが,数式を自然に表示していない数式自然表示 となっているため一見間違いに見えるのだ.
これはユーザーの間違いではない.表示法自体が間違いなのだ.


根本的にはシャープ機の特徴点,

Ⅰ.[ 1 ] [ E ] [ = ] という入力を認めている.



Ⅱ.括弧の前の省略された乗算記号.

がぶつかってしまったのだ.シャープ機ではエラーが出ない.
ここは例外処理が必要で,充分な検証が足りなかった事になる.



関数電卓には括弧の自動挿入機能がある.ユーザーへの入力支援のひとつである.
シャープの省略型入力支援と自動挿入型入力支援は優秀で,滑らかな入力を助け,これを使い慣れると他の機種の使いづらさに耐えがたくなるほどである.
シャープの(関数電卓ではない)普通の電卓の定数計算機能もその一つで,ずっと以前から対カシオ戦略だったのでは と推測している.


webページ 【 関数電卓マニアの部屋 】のなかで管理人氏が出された問題がある.

915ES

この括弧の自動挿入のアルゴリズムを問うものである.ここでその重要な知見に触れることにしよう.

6÷2(1+2)=?

という問題.これ自体に結果はすでに出ているが,

915ES

こう打つと,

915ES

このように返しつつ数式に括弧が挿入されているというもの.

アルゴリズムで と問われると適正な答えを私は持っていないが,この時に何が行われているかを考えてみよう.

コマンドの中身は

Ⅰ.数式を評価.
Ⅱ.解エリアに答えを表示.
Ⅲ.履歴を削除または残さない例外処理.
Ⅳ.数式解釈に必要な括弧を挿入して数式エリアに表示.

この4項目が行われている.

これも入力支援で,評価すべきは 数式の評価事(または評価直後)に数式に括弧の自動挿入を行っている点


私は以前からカシオの
[ 数値 ] [ x^-1 ] [ x^2 ]
入力を認めない姿勢を好まない.
それはそれとして,現在までの関数電卓の括弧の自動挿入は 数式評価以前に行われる.関数キー打鍵のタイミングであった.


これは fx-**5ES シリーズとなる新世代 カシオの自然表示モデルで初めて行われる入力支援システムだ.

もっと拡張されれば優秀なマンマシンインターフェイスとなりえる可能性があると思う.


ちなみに少し前から私のコレクションに CASIO fx-915ES が加わっている事にお気づきだろうか.
本当は2色から選択できるのでシルバートップの筐体にしようと思っていたのだが,たまたま立ち寄った量販店にこれがあった(これしかなかった)ので買ってしまった.
素因数分解機能を楽しんでみたくなったのだ.

(と思っていたら先生のページ内に更新記事があった事に今気付いた。。。)



fx-373ES と fx-375ES が不要になってしまった.
375ES はあちらのロッカーに配備しておこう.



参考文献

関数電卓マニアの部屋
CASIOの第3世代自然表示モデルをレビュー

Boyoyon さまのコメント
当該記事コメント欄 
  
  
  
  
  

2013年3月24日 (日)

括弧の解釈4 シャープ自然表示タイプの関数電卓の問題点編 / SHARP EL-509J,SHARP EL-5160S.

2013年03月24日初出
2013年03月27日訂正

※注
コメント欄にあるように ある方にフォローしていただきました.この記事はこのまま残して次の記事として訂正版を書きます.
ここでカシオの新世代 fx-**5ES シリーズの括弧へとつながります.


自然表示タイプの関数電卓は指数キーの直後に開き括弧を打つとエラーを返すものが多いが,こういう入力を認める電卓もある.
SHARP の電卓がそれで,
写真は上位機種でプログラム電卓の EL-5160S.

括弧の解釈 3 / TI-30XA

(括弧を認めるなら正解を返してほしものだが・・・)



ちなみに EL-509J も同様である.SHARP機は他のメーカー同様の,

[ 1 ] [ E ] [ 0 ] [ = ] [ 1 ]
[ 1 ] [ E ] [ 10 ] [ = ] [ 10 ]

の他に

[ 1 ] [ E ] [ = ] [ 1 ]

を認めている.


しかし,シャープ機は  [ - ] ( ← 演算マイナス記号 )と  [ (-) ] ( ← プラスマイナスエクスチェンジキー )を区別しているので,

[ 1 ] [ E ] [ (-) ] [ ( ] [ 3] [ X^2 ] [ ) ] [ = ]

には  0.000000001 を返してほしいところだ.


[ 1 ] [ E ] [ - ] [ ( ] [ 3] [ X^2 ] [ ) ] [ = ]

には [ -8 ] を返して,


[ 1 ] [ E ] [ (-) ] [ ( ] [ 3] [ X^2 ] [ ) ] [ = ]

には [ 9 ] を返して良いワケはない.


以前に書いたように ( 過去記事 ) シャープ は標準入力タイプの関数電卓の名機 EL-501E で正解を返しているのだが,これはどうしたことだろう.

シャープの開き括弧のコマンドにはカシオと同様
【 直前の演算記号までの数値をスタックしておき,ここから演算記号の指示に従って数値の評価を開始せよ.】
と書かれているようだ.
しかしこの例示の場合は開き括弧の直前に (-) キーがある.
シャープは 演算キー [ - ]と プラスマイナスエクスチェンジキー [ (-) ] を区別している.
この場合,エラーを返すか,指数キーとの優先順位を明確にせねばなるまい.
桁違いの答えをまるで正解のように返すのは言語道断だ.
経験者には問題なかろうが,初学者には勧められない.(痛い思いをして成長が期待できるが.)

そのほかに,シャープ機は指数キーの直後に [ RCL ] の値の入力を認めている.
便利な機能なのだが,整数以外の値の場合に同様の事が起こる.
返す答えを見てみると,開き括弧の直前に演算キー以外のものが置かれていると評価しないらしい.
ここから推測するに,シャープの自然表示 W-VIEW は,
カシオの標準入力タイプ fx-260A が陥った括弧の解釈問題( 過去記事 )と同様の事になってはいないか?
( あちらでは現行機種の TI-30XA も同様だ.)

ここはコントロール可能な範囲だと思うのだがいかがだろうか.


  
  
  

2013年3月21日 (木)

セイコー ファイブ ジャパン の品質 / SEIKO FIVE JAPAN

セイコー ファイブ ジャパン の品質 / SEIKO FIVE  JAPAN


セイコー ファイブ Made in Japan モデルについて追記しておく。

訳あって Ref. No.は書かない。 Cal.7S26B.

所謂 アジアンファイブ と呼ばれるモデル(末尾がK)と、
日本製(末尾がJ.とは言うものの広義ではアジアンファイブだが.)といわれる2種類を所有している。
1本はガッチリと。もう1本はユルユルと使ってきたのだが、そろそろ慣らしも終わったとみてよい頃だろう。

購入直後は、やや早めに調整してある.と書いたと思うが、違っていたようだ。

2本とも やや遅れ気味に調整してあるようだ.


Cal.7S26 はハック機能(秒針停止機能)を持たないので、時刻合わせで逆回転のストレスをかけない配慮 と想像する。



本題はここからで、Jモデルのメイドインジャパンは本当に日本製か否かという件。

結論からいうと国内製造だと私は思う。腕時計の裏蓋を滅多にあけない素人の勝手な想像だが。

以前にも書いた通り、私は時計はプロに預ける主義だ。
時計のプロにも得意なジャンルやメーカーがあり、全ての腕時計に精通しているわけではない。
頑固者にはしばしば 強い思い込みや決めつけがある。誰でもそうかもしれないが。


国内製造と判断する根拠は、素材の違いだ。

暫く使った純正Kモデルに、【 JAPAN 】のプレス刻印のあるJモデルのワンタッチスクラプを取り付けた。
ブレスのデザインが同じモデルではないので仕上げの磨きがJモデルの方が上だがこれは致し方ない。

しかし、同じ環境で使い込んでいると、素材に差があるのがわかる。

仮に規格が同じだとしても規格内でマテリアルに違いがあるようだ。
くすみが違う。
ステンレス素材はJモデルの方が上だと断言する。(勿論同等クラスでの比較だ。)
だからキャリバーのパーツも質が違うとは言い切れないが,供給パーツのいくつかは違いがある可能性が高い。
敢えて言おう。


セイコーファイブの Made in Japan モデルは日本国内製造だ。

  
  
  

2013年3月20日 (水)

括弧の解釈 3. 標準入力タイプ編 / TI-30XA,CASIO fx-260A,SHARP EL-501J.


括弧の解釈 3 / TI-30XA

2013年03月20日初出
2013年03月24日リンク作成


私はこの数式,

1E-3^2π/4=7.854E-7

を 標準入力タイプの関数電卓 TI-30XA に


1E-(3^2)π/4

と入力してしまったのだ.


1E-(3^2

までを

[ 1 ] [ EE ] [ (-) ] [ ( ] [ 3 ] [ X^2 ]

と入力したのが冒頭の写真の状態だ.


------------------------------------------

現在の自然表示タイプの関数電卓は指数キーの直後に開き括弧を打つと数式評価でエラーを返すものが多いが,こういう入力を認める電卓もある.
SHARP の電卓がそれで,
写真は上位機種でプログラム電卓の EL-5160S.

括弧の解釈 3 / TI-30XA

ちなみに EL-509J も同様である.とんでもない答えを返してしまう.桁違いは論外だ.これには別記事を起こす.
別記事

-------------------------------------------


本題に戻る.

括弧の解釈 3 / TI-30XA

TI-30XA は開き括弧の入力を認めているのがおわかりだろうか.(向かって右肩に括弧のシンボルが出ている.)


------------------------------------------

たいていの関数電卓は [ EXP ] キーインの直後には (-)キーと整数しか入力できない.
直後に括弧の入力を認めると あの Mathematica ですらオーバーフローしてしまうという
  [ ↑ ] ( タワー.) や G64 ( ← グラハム数のつもりだ.) が求められる事になってしまう.
が,普通の関数電卓に勿論そんな事は到底出来ない.

------------------------------------------


私は例題の Step2.を最後まで一気に打鍵したのだが,返ってきた答えが違う.

この時にはまだ気付いていないが
1E-3
までが ひとくくりの数値なので,入れるとしても開き括弧の位置がそもそも間違っているわけだ.
RPN しか使えない身体になってしまった.などといっても言い訳になっていない.
CASIO fx-260A で打鍵すると同じく間違った答えを返してきた.

なにゆえ と 持っていた自然表示モデルの キヤノン F-789SG で打鍵すると正確を返す.
流石は内部精度18桁.などといっている場合ではない.



何を間違えたのか? と引っ張り出したシャープ EL-501J は正解を返した.

括弧の解釈 1 / SHARP EL-501J

( SHARP EL-501 は,およその立ち回り先に配備してある.)

なぜ SHARP機は正解を返したのか.
SHARPの標準入力タイプ機のコマンドには,

【 指数キーの直後には開き括弧の入力を認めない 】

という事が書かれているようだ.結果として誤入力を弾いて正解に辿り着いた.
標準入力タイプでは唯一の入力支援だ.



現存する国産標準入力タイプ機はすべて
[ 1 ] [ E ] [ 0 ] [ = ] [ 1 ]
[ 1 ] [ E ] [ 1 ] [ = ] [ 10 ]
であり,

[ 1 ] [ E ] [ = ] [ 1 ]
としている.

対する TI-30XA も同様の構文である.

唯一光るのが hp で,RPN のhp 35s は

[ 1 ] [ E ] [ enter ]

に SYNTAX ERROR を返す.




CASIO fx-260A

カシオで見てゆくとわかりやすい.

[ 1 ] [ EXP ] [ (-) ] [ ( ] [ ( ]

と打鍵すると2番目の開き括弧が入力される.

カシオの開き括弧のコマンドは

【 直前の演算記号までの数値をスタックしておき,ここから演算記号の指示に従って数値の評価を開始せよ.】

というものらしい.多重の括弧に対応していながら演算記号以外はご破算にしてしまう.
過去に書いたが,カシオは国産唯一,括弧の中に [ % ] キーを使えない.(こちらは [ % ] キーの仕様のせいだが.)
エラーを出さずに一見演算しているように見えるこの仕様,カシオはナーバスになったようで,現行の自然表示タイプではいまだに
[ 数値 ] [ 1/x ] [x^2]
のキーインを認めていない.このキーインを認めていないのは私の知る限りカシオだけだ.
ソフトウェア共同開発といわれるキヤノンの現行機種も
[ 数値 ] [ 1/x ] [x^2]
を認めている.
(見た目が [ x^-1 2] に見えるのが欠点.最も入力した本人は了解しているし,他人に見せて誤評価を受ける事もないので全く問題ないと思うが.
ここはシャープの括弧の自動挿入が一番良い.
ちなみに TI-36X Pro は逆数を分数にしてしまうどうしようもない仕様になってしまった.せっかくの 4Lines が台無しだ.)

6÷2(1+2)問題のあと,最新の fx-**5ES シリーズに括弧の自動入力を行わせた事も過剰反応だろう.
入力の簡略化によるほころびを嫌う体質は真面目なメーカーの証かもしれないがね。


最後に,

言うまでもないが当然 キヤノン Canon F-502G, F-604 は, シャープ SHARP EL-501 と同じ挙動だ.




参考文献

webページ
関数電卓マニアの部屋

関数電卓マニアの部屋のコラム
CASIOの第3世代自然表示モデルをレビュー



  
 


   

2013年3月14日 (木)

括弧の解釈2 / CASIO fx-915ES

括弧の解釈2 / CASIO fx-915ES

発端は,気になっていた数式の入力ミスだった.


何かとお世話になっている web ページ

関数電卓マニアの部屋
のコラム

CASIOの第3世代自然表示モデルをレビュー

http://teamcoil.sp.u-tokai.ac.jp/calculator/130119/index.html


4.PreAns

ステップ2 銅線の断面積を計算
1E-3^2π/4=7.854E-7
の数式の入力ミス(正確には解釈ミス)だった.



無用な確認だが,この数式

1E-3^2π/4=7.854E-7

は,自然表示モデルならそのまま打てばよい.
その結果が冒頭の写真だ.

  
  
  

2013年3月12日 (火)

括弧の解釈 1 / SHARP EL-501J

括弧の解釈 1 / SHARP EL-501J

また つまらない事に引っかかってみた。



ひょっとすると、カシオが標準入力タイプの関数電卓から手を引いた理由だったり。

と、考えてみたり。

  
  
  

2013年3月 8日 (金)

キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編5最終章 / SHARP EL-501E

キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編5最終章 / SHARP EL-501E


写真は SHARP EL-501E


過去記事に書いたように,キヤノン F-502G とは姉妹機だ.
スタックチェンジキーの無い キヤノン F-502G と F-604 の代わりを務める.



SHARP EL-501E にも同じ例題をやらせる.

2√((1/8)^2+(1/12)^2)^-1
(8の逆数の2乗に 12の逆数の2乗を足したものの逆数を開平して2を掛ける.) ( 例題G1-1 )
この問題の最後に [ = ] キーを叩くと返す答えは
13.31280471
である.
では,[ = ] キーをもう一度叩くと得られる答えは?



答え:
88.61538462



この答えに数学的な意味はない.関数電卓に限らないが、電卓の [ = ] キーを2度続けて押してはいけないのだ.これはユーザーの誤りである.
関数電卓ではない普通の電卓で,加算をメインで使うケースには起きやすい.
これを回避できるのが カシオの電卓で,ゆえにカシオ派だというユーザーは多い.
本編2(過去記事)で書いたように,カシオはスタックを [ ゼロ ] にする事でこれに対処している.



対する TI は,[ y ] レジスタに [ 2 ] を残したまま数値の再評価をしない という構文である.
これが正しい処理というものだ.



SHARP系統の電卓をベースに派生してきた関数電卓群は,定数計算機能が仇になってしまった.

[ y ] レジスタに残っているのは
6.656402355
である.
(本編1でミエミエくんにやらせたのがこの答えだ.)

乗算の時,
6.656402355
の定数計算を行ってしまい
88.61538462
を返してくる.


シャープ系統の定数計算機能では [ y ] レジスタに残る数値はこの場合ふたつ前の数値だ.

四則演算の中で乗算のみ 演算記号の前の数値を残す という歪みが生じる.
スタックチェンジで必要なのは,ふたつ前ではなく直前の値だ.


-------------------------


キヤノンがいつから電卓の構文をシャープ方式に倣ったのかはまだ不明だ.


電卓部門においてのキヤノンというメーカーは破綻を嫌う.(どのメーカーも同じだろうが.)
後発組なので当然といえば当然だが,F-788dx は メモリ RCL のバグを解決していた.
何よりキヤノンの電卓は最新モデルの F-789SG に至るまで 私の知る限り自己診断モードへのキーインを破られていない.


直前の数値を呼び出せないスタックチェンジキーは必要ない.

と,キヤノン開発陣が考えた.

と私は結論する.


   
   

2013年3月 6日 (水)

キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編4 北米編 2 / hp 35s


キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編4 北米編 2 / hp 35s

hp の 逆ポーランド記法 RPN の hp 35s


35s は上位クラスのプログラム電卓だが,プログラム機能のない RPN の関数電卓を持ってないので仕方ない.


RPN なら,演算終了時の [ y ] レジスタに値は残っていない.しかしコイツには [ Last x ] がある.
35s は [ スタックチェンジキー ] が表にあり,裏になるが [ Last x キー ] もある.


-------------------------


お持ちでない方のために 35s のミニ解説.


35s のレジスタは4段積まれている.

[ T ] レジスタ
[ z ] レジスタ
[ y ] レジスタ
[ x ] レジスタ



液晶ディスプレイは2Lines .

下から2番目に [ y ] レジスタの値が常時表示されている.
最下方が [ x ] レジスタの値であり,こちらが標準入力タイプの液晶ディスプレイと同じといってよい.

hp 35s は4つのレジスタの他に,ひとつ前の [ x ] レジスタの値を更新しながらメモリしている.

[ Last x ] キーを押すと,
・ 解答として表示していた液晶ディスプレイの値を  [ y ] レジスタに押し上げ,
・ 表示されていた [ x ] レジスタのひとつ前の [ x ] レジスタの値を液晶ディスプレイに呼び出す.
という機能だ.標準入力タイプのスタックチェンジキーに少し似てはいるが,さらに強力だ.
アンドゥに近く,打鍵ミスのやり直しができる.数値の変更も可能だ.
ちなみに スタックチェンジキー は当然搭載されている.



キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編4 北米編 2 / hp 35s

写真は同じ例題
2√((1/8)^2+(1/12)^2)^-1
(8の逆数の2乗に 12の逆数の2乗を足したものの逆数を開平して2を掛ける.) (例題G1-1)
を解答させてから [ Last x ] を呼び出したところ.答えを [ y ] レジスタに押し上げて,最後の数値を [ x ] レジスタに呼び出している.

[ 2 ] である.

北米の機体はいづれも ひとつ前に入力した値 [ 2 ] を返した.



ちなみに,hp 15cLE も同じ機能を持っている.

hp 15cLE はディスプレイが 1Lines なのでこうなる.

キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編4 北米編 2 / hp 35s

hp 15c は ウィキペディア によると製造期間は1982年~1989年.
私有の 15cLE(Limited Edition.) は2011年の復刻版だが 基本ソフトウェアは同じといわれているので,hp は 少なくとも 1982年には [ Last x ] 機能を完成させている.

次回は最終章キヤノン編 の予定.


   

    

2013年3月 3日 (日)

キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編3 北米編 / TI-30XA

キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編3 / TI-30XA


お持ちでない方が多いと思われる機体

TI ( Texas Instruments ) の標準入力タイプの TI-30XA  を示す.


ここから先は【 スタック 】 と 【 レジスタ 】の定義をする.

スタック は縦に積み重ねるイメージ.(ちなみに ネスト は横に重ねるイメージ.)


レジスタは 3段に積まれている.

[ z ] レジスタ
[ y ] レジスタ
[ x ] レジスタ


一番下の [ x ] レジスタが,液晶ディスプレイ. 数値を入力するとここに表示される.


次に 何か [ 演算 ] キーを叩くと,[ x ] レジスタの数値は電卓内部の [ y ] レジスタに上がってゆく.
ケースによって コピー だったり, 切り取って貼り付け だったりする.
【 スタックチェンジ 】キーは,[ x ] レジスタの値と [ y ] レジスタの値を入れ換えるキーだ.



TI-30XA にやらせるのは同じ例題だ.

2√((1/8)^2+(1/12)^2)^-1
(8の逆数の2乗に 12の逆数の2乗を足したものの逆数を開平して2を掛ける.) (例題G1-1)
の最後に [ = ] キーを叩くと返す答えは当然
13.31280471
だが,[ = ] キーを再度叩くと返す数値は?



答え:
13.31280471




こちらもここの処理はカシオと同じである.しかし,ここで スタックチェンジキー を押すとカシオとは違う数値が現れる.


答え:
[ 2 ]


TI-30XA は,[ = ] キーを1度叩くと

これまでの数値を指示通り演算し,レジスタに最後の数値 [ 2 ] を記憶している.
[ = ] キーを2度以上続けて叩いた時にはスタックを再評価しない.


演算は終了しているので どうでもよい事のようだが,見事な処理だ.


キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編3 / TI-30XA

この TI の電卓は指示するまでは何も行わない.対するカシオは一手先まで配慮している.
良し悪しは別として欧米人と日本人の思考の違いが表れていて面白い.
やはり コンピュータ は欧米人の作り出したものだと再認識する.
現在の PC を基準とするならば,ここの処理は TI-30XA の方が正しい.

TI-30XA の 終止符 に注目していただきたい.上の写真の [ 2 ] の後ろの 終止符 である.表現によるが小数点にもなる [ . ] である.
この電卓は数値を評価または確定すると [ . ] が表れる.(小数点として使われている時には終止符は出現しない.)
私は,以前は電卓の数値の評価を見る時に 小数点以下4桁表示にしていた.
小さいので最近まで気付かなかった.もっと大きくすれば良いのに と思っていたが,全角半角と色々とあるようなので半角 [ . ] を使っているらしい.
彼らも細かく配慮しているのだ.ただ視点や価値観の違いがあるのだろう.

本題に戻る.


TI-30XA は,[ = ] キーが押された後に連続して計算する時に何か演算キーを叩いた時に,
「 [ x ] レジスタの値を [ y ] レジスタに上書きコピーせよ 」
を実行する.このタイミングで問題ないのだ.
カシオ機は演算の数式評価の [ = ] キーを押した時に [ y ] レジスタをクリアしていた.
スタックチェンジキー は,[ y ] レジスタに値が残っていなければ意味がない.
カシオ機は [ y ] レジスタの数値を再利用する場面が少ないと判断したのだろう.
使う頻度は別として,機能は持っていなければ使えない.
カシオの標準入力タイプの関数電卓は,自社の普通の電卓をベースにしている.
定数計算機能を生かすには [ y ] レジスタの値はクリアする道を選ばざるを得なかったともいえる.
逆にいうと 当然 TI-30XA には日本の標準入力タイプの関数電卓にはある定数計算機能はない.



では hp の RPN ではどうか.


次回に続く.



あ そうそう.私は以前にも書いたが,(過去記事)
カシオの標準入力タイプの関数電卓は [ x ] レジスタ と [ y ] レジスタ の定義がそもそもおかしい.
考え方がそもそも間違っていた可能性も高い.と書き添えておく.

  

 

2013年3月 2日 (土)

キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編2 / CASIO fx-260

          2013年03月02日初出
          2013年03月10日訂正


では、次は

1.カシオの普通の電卓をお持ちの方
2.カシオの標準入力タイプの関数電卓をお持ちの方
限定の問題だ.



キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編2 / CASIO fx-260

1.まずは,カシオの普通の電卓をお持ちの方用.(ルート [ √ ] キーが必要.)

2√((1/8)^2+(1/12)^2)^-1
(8の逆数の2乗に 12の逆数の2乗を足したものの逆数を開平して2を掛ける.) ( 例題G1-1 )
この問題の最後に [ = ] キーを叩くと返す答えは
13.31280471 ( ← 10桁仕様 )
13.31280484 ( ← 10桁仕様ならこうなる.)
13.31280471 ( ← 12桁仕様の10桁まで.)
である.
では,[ = ] キーをもう一度叩くと得られる答えは?


ちなみにこの解答はカシオの標準入力タイプの関数電卓も同じになる.

ベースは同じソフトウェアだからだ.



答え:
13.31280471


カシオの電卓は,[ = ] キーを2度押ししても,解が変わらない.

グランドトータルは更新されるが,スタックを使っていないので別問題.



2.カシオの標準入力タイプの関数電卓をお持ちの方用.キーを叩かずに答えていただきたい.


キヤノンの関数電卓にスタックチェンジキーがない理由 本編2 / CASIO fx-260

先程と同じ
2√((1/8)^2+(1/12)^2)^-1
(8の逆数の2乗に 12の逆数の2乗を足したものの逆数を開平して2を掛ける.) (例題G1-1)
を計算し,スタックチェンジキーを押すと表示される数値は?

関数電卓をお持ちの方は,キーを叩かずに答えていただきたい.


答え:
[ 0 ]

ゼロ である.

カシオの電卓の [ = ] キーを叩くと,yスタックには数値は残らない.
正しい処理だと思われるが,北米の関数電卓をみると考えが変わる.

次回は北米編の予定.


   
   

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