筆記具のクリップ考 と、ノックボタン考 / PILOT 2020,ZEBRA F-301
パイロット の フレフレシリーズ
PILOT 2020
のこちらは M.P です。
このカラーリングが好きで、身近なところにいつも挿さっている。
フレフレ機構は置いといて、クリップに注目する。
私は仕事中には自分が携行している筆記用具しか使えない環境がほとんどなので、クリップにはうるさい。
このフレフレシリーズのクリップは、ストレートな金属プレート生かしたまま先端を折り曲げて成型している。
このデザインは、70年代後半から80年代に多いと思われる。
この プレート先端丸めクリップ形状は、 胸ポケット(スーツなら左の内ポケット)に挿して携行し、筆記する時に抜く というクリップの機能としては、申し分ないモノが多い。
金属の板発条としては、素材にもよるがストレート形状は最適だろう。
(フレフレをスーツの内ポケットに挿すか という問題はまた別の話しだ。)
ただし、ひとつの欠点がある。軸との接合部で、この フレフレ ではクリップ付け根の黒い土台の部分だ。
ポケットに挿すと、この土台部分にポケットのフチが当たって止まる。
クリップはスラリと長いので深く挿さりそうだが、途中で止まってしまうのだ。なんともスッキリしない。
さらにこのまま使い続けると土台が当たるのでポケットのフチが段々とカールしてしまう。
デザインは違うが、先日ご紹介した シェーファー センチネル や 私的に殿堂入りの カランダッシュ エクリドール は、クリップとして見えている部分が全部キチンと入る。これ 重要。
縮尺が違って申し分ないが、2枚目の写真は
ゼブラ F-301-A
だ。実物は 2020 の方が大きくて太い。
この 301 はとても良く出来ているが、以前書いたように、クリップ部が減点対象。
クリップは軸と黒い樹脂で接合されている。この土台の部分にポケットのフチが当たって止まるのだ。
ノリの効いているパリッとしたポケットなら奥までスッと入るわずかな隙間があるが、バキバキに使い倒していると、ポケットに深く挿さらなくなってくる。
挿さり方が浅くても脱落はしないが、快適ではない。
改善を望む。
もう一点。ノックボタンだ。
ノックすると前進したままのタイプで、好感が持てる。
だが、ノックを側が下になると、カチリと戻り、ペン先を下に向けるとまたカチリと前進する。
フレフレの中の錘が動く感じに似ている。
こちらの方も改善を望む。
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