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2013年2月17日 (日)

日米関数電卓対決, 普通の電卓乱入・・・ Δ% 編 / Canon KS-102,hp 12cP

日米関数電卓対決 普通の電卓乱入,Δ% 編 / Canon KS-102,hp 12cP

               2013年02月17日初出
               2013年02月20日追記


アイボリーの筐体は

キヤノン Canon KS-102,関数電卓ではない.


キーの最上段 右から2番目に [ Δ% ] キーがある.

2段下に [ %± ] キーがあり,これが現在の普通の [ % ] キーだ.


日米関数電卓対決 普通の電卓乱入,Δ% 編 / Canon KS-102,hp 12cP

一方の黒い方は

hp 12c Platinum ( 以下 hp 12cP )

である.
いまさら説明の必要もないだろうが,hp の超ロングセラー金融電卓  hp 12c の改良版だ.金融計算に特化しているので三角関数キーはない.
逆ポーランド記法 RPN なので,
2+3=5 を
[ 2 ] [ enter ] [ 3 ] [ + ]
と入力すると,
答え:5
を返す.[ = ] キーはない.

最上段が自慢の TVM のキー.

2段目の左から4番目に [ Δ% ] キーがある.

-------------------------

以下に例題
KS-102 のマニュアルより引用する.


『増減率計算』

先月売上高 15,000(千円)に対する今月売上高 18,000(千円)の増減率を求めます。
(原文のまま.次に計算式が載っている.)
増減率=
(18,000 - 15,000)/15,000×100=
(原文では分数式)
答え:20%
(例 Z-1)


日米関数電卓対決 普通の電卓乱入,Δ% 編 / Canon KS-102,hp 12cP

KS-102 の打鍵例

[ 1 ] [ 8 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ - ] [ 1 ] [ 5 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ Δ% ]
で 20 を返す.

つまり,

a = 先月売上高 15,000 円
b = 今月売上高 18,000 円
c = 増減率
とすると,

(b - a) / a × 100 = c

を求めさせている.
KS-102 では,
[ b ] [ - ] [ a ] [ Δ% ]
と入力する.基数が後ろだ.やや違和感がある.
答えの [ c ] は 20だ.



日米関数電卓対決 普通の電卓乱入,Δ% 編 / Canon KS-102,hp 12cP

同じ例題を hp 12cP では

打鍵例
[ 1 ] [ 5 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ enter ] [ 1 ] [ 8 ] [ 0 ] [ 0 ] [ 0 ] [ Δ% ]

答え:20%


こちらは

(b - a) / a × 100 = c

の数式を

[ a ] [ enter ] [ b ] [ Δ% ]

と入力する.
基数が先だ.直感的で しかも加減算を考えなくても良い.入力順はこちらの方が理解しやすくはないか.
RPN だからではない.[ Δ% ] キーに何が入っているか である.



-------------------------



私は,カシオの電卓の除算の定数計算の稿の時に(過去記事),基数となる分母を先に入力する思想(と定数計算に入った事を示す記号 K の表示)に感心した.以来,普通の電卓はカシオをメインに使っている.

しかしながら,根強い支持者を持つ hp 12c さすがである.
RPN もそうだが,直感的である.こういう感覚が日本人には少ないようだ.


むかしむかしの初期の計算機は,加算器方式であった.
先日キャンペーンを張っていたカシオの有名な カシオミニ の初号機は加算器式であった.
初期の関数電卓 カシオ fx-1 も fx-2 も加算器式であった.
ヒューレットパッカード hp の RPN 逆ポーランド記法の入力は,加算器式の入力法に似ている.
[ 数値 ] [ 演算キー ]
の入力順ははぼ同じだ.

横河電機が代理店だった時代には,たし算中心の計算が多い商店のおっちゃんが hp のRPN電卓を普通に使っていたそうだ.
電卓戦争にカシオが勝利し,横河電機は現存しているが,hp との合弁は解消している.

良いものが勝つとは限らないし,良いものが勝つともいえる.

広く大衆に受け入れられる条件には低価格である事は重要なファクターであるようだ.



日米関数電卓対決 普通の電卓乱入,Δ% 編 / Canon KS-102,hp 12cP

話を キヤノン KS-102 に戻す.同じ写真の使い回しで申し訳ないがご容赦願いたい.

起死回生の一撃

それが リバースキー [ RV ] キーである.


キヤノンの電卓には搭載率が高かったこのキーはレジスタの数値入れ替えキーである.
標準入力方式の関数電卓には残っていたこのキー,
F-502G より後発ながら現行落ちしてしまったキヤノン F-604 には搭載されていないのが皮肉だ.
過去記事 F-604
キヤノンのページ


F-502Gにも【 スタックチェンジキー 】がないのは以前から気になっていた。
[ RV ] キーの搭載率が高いキヤノンがなぜ関数電卓に【 スタックチェンジキー 】を載せなかったのかは謎だ。
ソフトウェアの引き渡し条件になにかあるのだろうか。
載せられなかった理由を再考してみようか。
無くてもできるが、標準入力方式の関数電卓にはあった方が便利だ。
F-502G は 幾多の関数電卓の中で、ビジネスシーンに違和感なくフィットする最適なデザインの筐体だと思っているが、
私的には使用率が意外に上がっていない。



電卓は数値を レジスタ という箱に入れておき,演算キーの指示に従ってレジスタの数値を処理する.

例えば
[ 12 ] [ + ] [ 34 ] [ = ] 答え:46

はじめに入力した数値 [ 12 ] を 例えば xレジスタに入れ,
演算キーが入力されると数値を区切り,
次に数値キー [ 3 ] が押されると,xレジスタの値を yレジスタに送り,xレジスタに [ 3 ] を入れてゆく.
[ = ] キーでこれまでのレジスタのスタックを演算キーのコマンドに従って演算する.

標準入力方式の関数電卓もある意味数式通り入力なのだと再確認する.

[ RV ] キーは,この x と y レジスタの値を入れ替えるキーだ.
従って,冒頭の『増減率計算』(例 Z-1)で,基数を先に入力しても, [ RV ] キーで反転させてから [ Δ% ] キーで正解に辿り着く.
無駄といえば無駄だが,私はこういうのが好きだ.
他に [ RV ] キーは,アンドゥ や LastX 的使い方もできる.



この勝負は関数電卓ではない KS-102 の健闘を称え,引き分けとしたい.



人間にとっては無駄も必要なのだ.


  

  

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