腕時計のブレス2態 / SEIKO セイコー ファイブ SNK355K1
2012年11月27日初出
2012年11月28日加筆リンク追加
上がブレスレットを取り替えた セイコーファイブの黒文字盤 。
下が以前アップした セイコーファイブ SNK355K1
おそらくシースルーバックの2代目にあたると思われる この SNK355K1 (SNK355K1の過去記事) のSSのケースは名品となるだろう。
以前にアップした写真の再利用で申し訳ないが、
ケースの厚みをしっかり出して、ラグがゆるやかに下がってゆくラインは なかなかに色気がある。ボリュームがありながらあまり強調しすぎない。
ゆるやかに下がってゆくラグのラインの延長線にそのまま自然にブレスのラインがつながってゆき、無理のないアールで手首をぐるりと巻いてゆく。
(写真は私の手首ではないが、手首に巻くと綺麗な弧を描く。)
このケースとブレスの組み合わせなら、文字盤はシルバーがベストチョイスだろう。
一見地味を装う そのフェイスと、目立たぬようにそのボリュームを隠しながらの横からのシルエットには充分な色気がある。
トドメはシースルーバックだ。その全てはオーナーだけにしか見せないのだ。
なかなかやるではないか。
腕時計の横顔に惚れたのは初めてだ。
さて一方の黒文字盤の方。(インデックスもハンズも SNK355K1 とは全くの別モノである。もちろんケースも。)
交換したブレスはジュビリータイプと呼ばれる5連。
時計バンドメーカー "バンビ" の巻きブレスだ。
物事には【遊び=Play】というモノが大事だ。
例えばクルマのハンドルにも必須だ。人間の関節にも実は【遊び】があるのだ。だからポキリと折れない。ちなみに 関節の遊び は 英語では【Joint play】である。
金属の接合部に可動性を持たせるなら必ず【遊び】が必要なのだ。
この【遊び】をどのように取るか で仕上がりに違いができる。
はっきり言っておこう。値段ではないのだ。
このブレスは遊びを大きく取ってあるので、しなやかに手首に絡みつくのだ。それでいて無駄なネジレは少ない。なかなか良い出来だ。
メタルのブレスで、手首の大きな動きが必要な私にはこういうブレスが良いのだ。ヘタな革ベルトよりずっとしなやかで私の邪魔をしない。
あえて比較するが元祖ロレックスデイトジャストの無垢ジュビリーなどは左右にしなやかだ。(デカ厚時計ブーム以降のモノは知らない。見回してみると、新しいモデルはカッチリしているように見える。)
無垢のブレスは自重が重いので、ジョイントのクリアランスつまり【遊び】を小さくしないと始末が悪いのだ。
高価な無垢ブレスだからカッチリしているというのは単純な思い込みの自己満足でしかない。
私にとっての良いメタルブレスの条件は2つ.
・手首の動きを邪魔しない事.
・女性の髪をくぐらせた時にその大切な髪に噛みついて私を困らせない事.
セイコーファイブに標準装備されている巻きブレスも、無垢のフリをした巻きブレスも、このバンビの巻きブレスも全て合格だ。
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