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2012年9月 3日 (月)

セイコーマチック セルフデーター その3 / SEIKOMATIC SelfDater 24Jewels

2012年09月03日初出
2012年09月12日追記
2013年02月20日加筆訂正


セイコーマチック セルフデーター その3 / SEIKOMATIC SelfDater 24Jewels

セイコーマチック セルフデーター. 革ベルトと尾錠は失われておりオリジナルではない.



セイコーマチック セルフデーター その3 / SEIKOMATIC SelfDater 24Jewels

かなり見づらい写真だがご容赦願いたい。スキャナは使用していないので。

やはり絵柄が良くないので、写真を追加した。後程編集するつもりだ。

ゴールドキャップの裏蓋の写真。ケースナンバーは、あのページに掲載されていないナンバーだ。
1962年12月製造はある意味貴重品かもしれない。7桁の下5桁はシリアルナンバーといわれている。
1962年に製造された概ねの数がわかる という事になる。
1962年12月に製造された概ねの数がわかる。
製造数が極端に少ないとは思ったが,そういう理由であった。あのページの管理人K様にご教示いただいた。

管理人K様 ありがとうございました。


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歴史のある時計店にはいろんなものがある。勿論卓越した技術のほかにも である。

既にアンティークウォッチのカテゴリに入る 自動巻きの セイコーマチック や手巻きの クラウン や クロノス (だったと思う)が残っていた理由を伺ってみた。数年前のブームをかいくぐったワケを。

下取りした時計をオーバーホールして保存している という筋書きは容易に想像できる。

長年愛用した時計がついに不調になり修理に出すが、その時に新しい時計を見るとつい購入してしまう客  というのは結構あるらしい。
聞いて驚いたが、オーバーホールが済んだ時計を なんと引き取りに来ない客が結構いるのだという。

まるで捨てられてしまったペットのようだ。何とも気の毒な話しではないか。

時計達は時を止めたまま眠り続けていたのだ。迎えに来ない主人を待ち続けながら。

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少し大袈裟だが 私はちょっとした考古学者的気分だ。ただ、開けた箱の名前が パンドラ でなければ良いのだが。

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3度目の訪問。
店主様は接客中だ。
大旦那様が にこやかな笑顔で出迎えてくれた。私は即座には気付かなかったが、その右手には2本の セイコー ロードマチック が握られていた。

暫しの談笑の後に、あの金色のアンティークウォッチを見たいと言い出したのは私だ。手巻きのなかに 4時リューズ の個体があったような気がした。不馴れなので見切れていない。

伺ってみると 大旦那様が即答した。
「それは自動巻きだよ。」

文字盤には コマのマークと、筆記体で SeikoMatic とある。

「中も綺麗だよ。見てみる?」

悪魔の囁きだ。抗う事ができようか。

駆体と文字盤は綺麗だが、キャリパー(≠ムーブメント)がまた美しい。

私は日常使いに
・駆体(業界的にはケースと呼ぶ)がステンレスで、
・デイデイト(セイコーでいうウィークデーター、曜日と日付の表示のあるタイプ)の
・オートマチック(自動巻き)を探していたのだが。

にこやかな笑顔の悪魔は私が返事をためらった瞬間に裏蓋を開けていた。 私はそのムーブメントを見てしまった。こっちが パンドラの箱だった。

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【4時竜頭の理由】

濃いマニアの方はこれを読んではいまい。
ざっくりといく。

普通の腕時計のリューズは3時の位置にある。
セイコーは マジックレバー を用いた自動巻きの完成度の高さに絶対の自信を持っていたようで、手巻き機構を付けなかった。駆体に厚みが出るのを嫌ったようだ。
当時の セイコー は 時計の精度はいうに及ばず 薄さ競争まで視野に入れていたと思われ、薄い駆体に見えるデザインを施している。なかなかに上手い。
(現代の感覚で装着してみると、見た目より意外に厚みがあるのがわかる。)
リューズは時刻合わせ以外に必要ないので、(というより、全く必要ありませんゼ旦那。というくらいの自信だろう。)3時位置に飛び出している必然性がない。
邪魔になりにくい4時位置に隠しながら見せた。というセイコーの自信の表れのデザインだ。

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この腕時計を保護してからも,なるべく多くの個体を見た.WEB でも実物も.
冷静になって再度検証してみる.

普通の時計店では新品しか販売しないが,この個体はデッドストック品ではない,
駆体(業界では ケース と呼ばれる.この個体は真鍮に20ミクロンの金鍍金)はなかなか綺麗だが,
ラグ(ベルトを取り付ける足.上下に2本づつツノみたいに突き出しているパーツ)はかなり使い込まれた様子.
にしては,裏蓋が綺麗過ぎる.
文字盤のナンバーとケースと裏蓋の表裏の情報に矛盾点は見つからないが,裏蓋とケースが同じ個体のものである可能性は低い.

ただひとつ,メーカーオリジナル純正品の証の鶴のマークと12月の製造数が,セイコーマチック系のケースの製造数を教えてくれている.

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改めて周りを見回してみた。最近の腕時計の傾向は?

・ステンレスケースに黒文字盤がかなり多い。
確かに格好いいが これはΩとROLEXの流れのようだ。

・デカ厚とデジタルと黒ケース黒ブレス
これには興味はない。

猛暑という条件が加味されても、黒文字盤にステンレスのブレス(金属製のバンド)があまりに多い。

ここまで多いと避けたくなる。

ベーシックなチノーズに茶のベルトと濃茶の靴に合わせる茶色の革バンドの時計がない という言い訳がたった。

私の元に引き取られたセイコーマチックは、社外品の黒革バンドを纏っていた。

新しい革バンドを見繕ってみた。なかなか良いではないか。

涼しい季節が待ち遠しい。


  

 

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