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2012年6月

2012年6月29日 (金)

CASIO の Fraction

CASIO の Fraction

写真は CASIO fx-260A


fx-310A がきっかけで,またナゾが解けた.

久々に TI-30XA のキーを叩いていた時でしたが.

何故にカシオは Fraction をアピールしていたのか.

その時代の Texas Instruments は持っていないので推測の域を脱しないが,カシオが アメリカで信頼を勝ち取った理由の1つだろう.

あらためて稿をおこします.

2012年6月28日 (木)

関数電卓完全復活顛末記 その3 / CASIO fx-310

関数電卓完全復活顛末記 その3 / CASIO fx-310


ファンクションキーを見てみよう.


最上段の左から

・INV キー
Inverse の事だろうか.Shift や 2ndFunction という概念がないらしい.
現在の シフトキー や 2nd Function キー と同じ作用をする.

左から表と裏
・[1/x] [x!]
・[√] [x^2]
・[log] [10^x]
・[ln] [e^x]
・[x^y] [x^-1](←xのy乗根)

いたって平凡にみえるが 素晴らしいキーアサインではないか.2段目に裏ながら3乗根キーがあるが,なくても良いくらいだ.

[1/x] キー の裏が 階乗キーなのはご愛嬌だ.

[X^2] キーは裏なのだが [INV] キーの直ぐ近くにあるので非常に使いやすく,裏の鬱陶しさがない.

π はファンクションエリア外だが,CASIOオリジナルの [EXP] キーの裏にありシフトキーの要らないタイプ.
事実上 表にある.至極便利.


ベテランのエンジニアがしばしば 旧い標準入力タイプの関数電卓の使いやすさを懐かしみ,最近の関数電卓の使いにくさを嘆くが,単なる懐古趣味ではないのだ.

こいつはチャッチャとやるには最適だ.
ただし,演算速度が遅いので,速いキーインにはついてこられないのもご愛嬌だ.



このファンクションキーを見ていて感じるのは,平面の発想であるらしい事.日本人の発想の限界なのだろうか.
Shift という概念がないらしい.私は Shift は3次元な語感があるが,ネイティブではないので正しいかどうかは知らない.

Shift キーを始めて関数電卓に載せたメーカーをいづれ調べてみたい.


実は 愉しいのはファンクションエリアの3段目だ.

さらにこの fx-310 の実力も記録しておきたい.


(続く)


2012年6月26日 (火)

関数電卓完全復活顛末記 その2 / CASIO fx-310

関数電卓完全復活顛末記 その2 / CASIO fx-310

関数電卓 標準入力タイプ

CASIO fx-310

fx-501P,fx-502P と同じカタログに載っている.という事は,
1979年には存在していた事になる.

当時の販売価格
¥6,900 -

(参考にさせていただいたページは,あらためて後日 リンクを張らせていただく所存であります.)


スライド式の電源スイッチは約30年が経過しているとは思えなないしっかりとした作り.
スライドは重いがなめらかに動く.もともとの作りがしっかりしているのだろう.
スイッチ周りにキズがある.昔はそういうことが気になったが,最近は全く気にしない.



角度モードボタンが正面右側上方に配されているのが特徴的.


手帳型ケースから取り外した筐体は驚くほど薄い.ほぼカード型電卓に迫るような薄さだ.
手帳型ケースはしっかりとした厚みをもって筐体を守っている.


中には馬糞紙と呼ばれる厚手の紙が入っているハズだ.(別の言い方もあったはずだが失念した.)
(ググった.黄ボール,ボール紙)



筐体が薄すぎて強度を確保できないので,ケースの強度で補完しているらしい.
重量があると高級感が出しやすいが,ケースごとだと ある意味 無駄に重い.
筐体だけだと頼りないくらい軽い.


-------------------------
(前回から続く)

店主様はブリスターパックから取り出した ボタン電池 LR-43 を納めて電池蓋を閉じる。閉じる。閉じる。
やや強引に閉じる。


閉まったが、少し無理があるような気が。


店主様、筐体の電源スイッチを入れる。

(ありゃりゃ。こりゃきびしいかな?)(← 私の心の声)

各セグメントの下のライン,角度モードやメモリのシンボル,何より小数点が見えない.
しかも全滅か?



「液晶の下回りが全滅ですかね。こいつは結構ひどいか?」(やはりあの価額では引き合わないかな。)

店主様
「こっちからは ちゃんと見えるよ。」


「 本当ですね。」

店主様
「あー でも液晶がこれじゃぁなぁ。」


セグメントの1つがダメになって、8が0や9に見えるようなパターンより可能性はありそうだ。
委託元は確信犯だな。


手持ちの(この現場には持ってきていない。) CASIO fx-260A とはずいぶんとキーアサインが違うので ,いつもの公式の入力にかなり手惑う。
桁があまりにも少ないが正解を返してくる.



「では,これをいただきます。」

店主様
「えぇっ いいの?」


というワケで代金を支払う。
と、店主様はバッテリーの代金を忘れているらしい。


店主様
「電池は 僕が買い取りますよ。」

この 怪しい電卓がハケたのがよほど嬉しかったのか。

誠意のある店だ。


事によると、店主様は私を気の毒に思ったのかもしれない。

2個のバッテリーはそのままタダで付けてくれた.
店主様は 残りの8個を引き出しに仕舞った。

---------------------------

液晶の修理には実は勝算があった.

下方から見ると 液晶ディスプレイはなんとか全て見えるので,このまま使うのも良いかも知れない.

持ち帰って使ってみて,私の冒険が成功だった事が判った.

(続く)


加算器方式電卓 Canon L1231 の記録 その1

加算器方式電卓 Canon L1231 の記録 その1

Canon L1231


キヤノンはそのマニュアルでは,『加算式』と表現しています.

当ブログでは先例に従い,『加算器方式電卓』と呼びます.



同梱の AC コードは,最近の PC のコードのように軽やかに抜き差し可能ではありません.
一度 奥までしっかりと差し込んだら二度と抜けないようなクリアランス.

私は現在は軽く挿して使って,抜いて仕舞っています.


途中で抜けたらえらいことですが,据え置き型なのでこういう設計思想のようです.


抜き差しがどうかというより,輸出先のコンセント事情に合わせて AC コードを変えるだけで良いようになっているのがポイントのようです.
箱には 100V と表示されたステッカー様の紙が貼付されており,このステッカーとマニュアルと ACコードを取りかえるだけで輸出先に合わせられる合理的な手法。
(おそらく内部のコンデンサは仕様により数種類存在しているでしょう.不調にでもならない限り筐体を開けるつもりはないので推測です.)



外箱には Made in Japan ,マニュアルには Printed in Japan とありますが,筐体及び裏のプレートには Japan とあるものの,Made in Japan の文字は見られません.
そういう時代の作品.



・キータッチ
加算器方式電卓の古典的な名品には触れた事がないので比較できませんが,キータッチは軽い方だと思われます。



加算器方式電卓ではありますが、近代の電卓との差は少ない模様。

スペックは次回.



2012年6月21日 (木)

関数電卓完全復活顛末記 その1 / CASIO fx-310

関数電卓完全復活顛末記 その1 / CASIO fx-310

タイトルを少し変えました。


小さい写真ですが、まずは fx-310 の全体像。

標準入力タイプです。


アルミパネルのシルバーと濃淡のブラウン2色使いが良いです。ブラックではないです。
テンキーと演算キーも 濃いブラウンとややグレーの入ったブラウンの2色で色分けされています。なかなか豪勢な作り。
手帳型ケースも濃いブラウン。

-------------------------

迷い込んだ一軒。

この fx-310 が気になった。委託販売品らしい。
メモによると、 難あり で ジャンク品 の扱い。なのに結構なお値段がついている。
ジャンク品でこの値札はなんじゃコリャ である。
しかも 電池別 とまで書いてある。
こういう古い機器は下手するとバッテリーの確保が難しい。
委託した売り手の誠意が感じられない。


後に web で判るのだが、当時の定額は ¥6,900- なり である。
当時は高価なものでした。
とはいえ、販売設定額が高い。といっても定価よりは安い。
プログラム電卓 なら判る値段なのだが。



クルマのレストアのプロの話しを聞いた事がある。
どんなにサビがひどくてもあちこち朽ち果てていても、ドンガラがあればオレ達はどんなクルマでもレストアできる。だが、ボディとシャーシ(シャシー)が無ければ 一から作る事はできない。 と。



ガワはしっかりしているようだ。それほど難しくはないかもね。

「・・・・オレもやってみっか」(←『臨場』の倉石義男 内野バージョン風で読んでください。)



私は急いでいたので頼んでいないのだが、店主様は動作チェックをしてくれるらしい。
もとよりジャンク品扱いだ。こちらは覚悟の上なのだが。

誠意のある店だ。


店主様が裏蓋を開ける。ビス止めではなく独立した電池蓋である。スライドして爪で引っ掛けるタイプ。

イヤな予感がする。

作業が結構荒っぽいが大丈夫だろうか。爪(←電池蓋の爪の方ね。)が割れないかとヒヤヒヤする。
電池蓋自体が割れないかとヒヤヒヤする。


意外に丈夫なものだね。
開けるとカラッポだ。

「44かな?」

(Φは合っているっぽいね。)←心の声

「にしちゃぁ 薄いかな?」

(そうかもしれないですね。)


店主様は引き出しを探る。探る。テスト用のボタン電池 LR-43 が無いらしい。
他の商品から抜いた新品の LR-44 を落とし込む。
径は合っている。だが明らかに電池蓋は閉まらない。

「43 だね。」

店主様 デジタルノギスを持ち出す。電池のスペースの高さを測っている。

それとなく、裏蓋の表示を確認するように誘導しておく。電圧とバッテリーの表示がないかな。

「あー そうだね。」

電圧 1.5V とあるが、バッテリーの型番は記されていない。

「1.5V ならやっぱり LR だね。44  の下は 43 なんだよね。今はストックがないから、電池買い取りになっちゃうけどいいかな?」

この流れでは致し方あるまい。了解する。

「こういう電卓で、あんまり難しい電池を使っているはずはないんだよね。」

やや怪しげなのだが、経験則で行動している。

店主様が取り出したのは、LR-43 の 10 個パックだった。少し気が遠くなりかけたが、この店では 10 個パックでも大した金額ではない。
しかし残りの 8 個をどうやって使い切ろうか。

店主様は念のため LR-43 の高さをデジタルノギスで測っているが、ブリスターパックの上からでは余り参考にはなるまいが。
電池を買い取りさせてサイズが合わなければ問題だ。

誠意のある店だ。


私は web のボタン電池対応表をモバイルで確認しようとしていた。
が、電波が届かないらしい。すでに数分が経過していたが、まだ検索エンジンが現れない。
どうやら店ごとタイムスリップしているらしい。

店主様はブリスターパックから取り出した LR-43 を納めて電池蓋を閉じる。閉じる。閉じる。
やや強引に閉じる。

閉まったが、少し無理があるような気が。

店主様、筐体の電源スイッチを入れる。

(続く)
-------------------------

・ファンクションキーが空白の理由
この当時の電卓のファンクションキーが空白の(キーに何もプリントしていない)理由が判った。

製作コストと印刷技術の関係らしい。

テンキーと四則演算キーが2重成型キーなのだ。
なんという贅沢な仕様だろう。
hp 15c LE の発売の時、オリジナル15c が2重成型キーだった事が話題になった。

2重成型キーのモデルを実際に手にすると、確かに非常に強い愛着を感じる。


2012年6月15日 (金)

手負いの関数電卓復活顛末記 / CASIO fx-310

手負いの関数電卓復活顛末記 / CASIO fx-310

写真は CASIO の古い関数電卓

fx-310

手帳型ケース付き



手帳型タイプの関数電卓が使いやすくて気に入ったのですが、現行品がない。

アンテナを立てていると、出会いました。

なかなかユニークなキーがあり、とても気に入りました。
デザインも私のツボに良い感じでハマりました。



何とか使えるのですが完動品ではないので、修理してみたいと思います。

完全復活まで書き続けられるか。

挑戦です。

2012年6月14日 (木)

謎の関数電卓 その1

謎の関数電卓 その1

写真はある電卓のディスプレイ。

これで

4 EXP -10

なのです。

昔の関数電卓はいろんな工夫が面白いです。

ところで、あの voidware にも間違いがあるのですね。

遠い島国発の関数電卓ですから無理もないかな。

正確な情報を提供した方が良いでしょうかね。


2012年6月13日 (水)

メモリ([M+]キー)がない電卓の本気度 / CASIO ツイン液晶電卓 ミエミエくん の一番小さいヤツ MV-220W

メモリ([M+]キー)がない電卓の本気度 / CASIO ツイン液晶電卓 ミエミエくん の一番小さいヤツ MV-220W

左は
CASIO JS-10L

往年の雰囲気の日本製の電卓.いたって普通で さしあたって魅力的なデザインではない.


右が今回の主役
CASIO ツイン液晶電卓  MV-220W

ミエミエくん という名前までもらっている.大中小の3種類ある.
型番は面倒なので,大,中,小にしておく.
大 と 小 はキー配列がほぼ同じ.左手入力対応.
中 が右手入力用.

私は左手入力の訓練の為に一番小さいヤツにした.本当は大きいヤツが良いのだろうが,高い.


JS-10L と ミエミエくん の2機を並べてみてはじめて似ている事に気付いた.


ミエミエくん は ツイン液晶電卓 というくらいなので,デザインの最大のポイントは,液晶ディスプレイが2つある事だろうか.

こういうのはキワモノにしか見えない.私は暫くスルーしていた.


ある日、目的のモノに出会えず、 わざわざ出掛けた記念に仕方なく消去法で試しに(←これで良いのか と自問自答。。。)買ってみた。
で、JS-10L と並べて記念に写真を撮ってみた。
で、その写真をみて気付いた。

「カシオはひょっとして本気ではないのか。」



JS-10L は,その盤面サーフェスにアルミニウムのプレートが奢られている.メイド イン ジャパンのこの年代の電卓では普通である.

ミエミエくんは時代もあろう アルミニウムのプレートではなく,樹脂のサーフェスだが,洒落たパールホワイトで化粧している.
なかなかに上手く 往年のジャパニーズデザインを踏襲しているようだ.
あえてこのデザインを選んだのだろう.
ミエミエくん 中 ならプロポーションも似ているだろう.

もし,あなたが実機を手に取ったなら,側面や後頭部を見てやって欲しい.そこには美しいアールが存在する.そこにもカシオの本気が見える.



さて,本題に入る.
私の注目する本機の特徴は
1.メモリキー([M+]キー)がない
2.メモリを 見える化 した
3.謎の数字が出てこない.

の3点だろう.
本機は増殖するメモリアレルギー対策電卓である.


この電卓,どこにも [M+] キーがない.その上,マニュアルにも『メモリー』の表記がない.「メモ」と「コピー」で表現されている.
アレルギー対策は徹底してやらねばならない.
ストアされた数値を「メモ」
メモリにストアする事を「コピー」
と呼んでいる.
「コピー」はメモリの上書きだ.
関数電卓ではない普通の電卓でメモリの上書きをする機種は稀だ.

日本発の電卓から [M+] キーが消えたのだ.約40年ぶりの大英断であろう.
(※注 マニュアルの [GT] グランドトータルのところに唯一「メモリ」の文字がある.)



1時間ほど使ってみた.
従来のモデルとどちらが使いやすいかといえば,[M+] キーを多用する場面ではさすがに従来のモデルの方が速いが,私なら断然 ミエミエくん を選ぶ.
メモリが常に見える事がアドバンテージとなる.
(※注 メモリ機能は当然あるのだ)

計算しながら上下のディスプレイを自在に行き来できる.応用範囲は広い.
数値を「コピー」する前に演算キーを押し下げておけば,ストアされている数値に指示した演算をする.
つまり
[M+][M-][M×][M÷]
が選択可能である.
こりゃ 便利.


詳しい使い方はマニュアルに譲る.



ディスプレイはそれぞれがメモリであり,計算機である.
「コピー」キーで数値を他方に一時保存する.
[計算切換] キーで上下のディスプレイのどちらの数値を利用して演算を続けても良い.

ディスプレイの切換の時にシンボルが点滅して,どちらのディスプレイを使うか知らせてくれる.
点滅中にも入力は可能で,慣れれば点滅が止まるのを待つ必要はない.

数値の受け渡しは「コピー」キーで行う.
他方より受け取った数値は「メモ」としてメモリストアされる.



以前に書いたように、[M+] キーには
『ここまでの数式を評価してメモリに加算せよ』
という指示が書かれている.
つまり【[=] キーを省略できる】←→【[=] を打鍵してはならない】というややこしい機能を持っている.
なので,誤った操作でいきなり数値が変わる(ように見える)事があり,ユーザーにそれなりのスキルを求める.

この ミエミエくん には [M+] キーがないので,そのような事は起こらない.

さらに,メモリの受け渡しは随所可能のようにみえるが,定数計算モード中には受け渡しできない.
ここはこの処理が正しいだろう.実に良く検証されている.

私的には,ユーザーの陥りやすい電卓の ほころび が気になるが,作為的に作り出す事には今のところ成功していない.



ここまでくると2つの望みがある.
・「メモ」機能を利用して検算ができるが,メモリストアを必要とする演算の検算はその構成上 出来ない.
こうなると,見えなくても良いので,もうひとつメモリが欲しくなる.

・関数電卓バージョンも見てみたい.




カシオの重要な思想である

『メモリは明示的に消さない限り消えない』

は 守られている.
但し,下方のサブディスプレイに残した時に限る.
メインディスプレイにコピーを残しても電源オートオフで消えるので注意.



最後に

ユーザーが即時乗り換える事はなかろう.
しかし,ユーザーインターフェイスはこちらの方が優れている.
方向性は徐々にこちらに向いてくるだろう.
数年後に,この仕様がシェアを拡大しているだろう.

このモデルがスタンダードモデルとなるか.
過去のレアモデルとなるか.

選ぶのはユーザーである.



どちらに転んでも,コレクションに加えておく価値はある.



2012年6月 9日 (土)

電卓のメモリストアの考察,CASIO編 / カシオとシャープの [M+] キーの違い.

電卓のメモリストアの考察,CASIO編 / カシオとシャープの [M+] キーの違い.

カシオ機はどうか.


例題:
8の逆数を求めてメモリにストアせよ(例題M-1-1 )

答え:
0.125


入力は

[1][÷][8][=]

ではなく,あえて逆数入力を使っている.



カシオの電卓の打鍵例
1.
[8][÷][÷][=][M+]
答えは正しく
0.125

メモリには 0.125 がストアされる.


2.
[8][÷][÷][=][=][M+]

答えを見てからメモリにストアするために[M+] を打鍵するパターン

答え: 0.015625
メモリには 0.015625 がストアされる.


入力例 1.  と 2.  では答えが違う.




カシオ機は,定数計算モードを使った逆数入力(逆数の打鍵は定数計算モードを使っているが,[1] を自動入力する特殊なルールであり,通常の定数計算には含まれない と考えるのが私の主張.)の時に
[÷] を2回打鍵して定数モードに入り,
[=] を1回打鍵して逆数計算に持ち込まなければならない.
したがって,この時点でシャープ機より打鍵数が2打多い.

私はなめらかに入力可能なシャープ支持派だったが,現在の視点では 意識して定数モードに入れ,しかも定数サイン K が表示されるカシオ機を高く評価する.
分母を分子より先に入力出来るアドバンテージは高い.
打鍵数が少ない方が良いとは限らない.関数電卓のキーアサインの問題と同列の問題ではない.


打鍵例2. は、2打目の [=] キーで答えを見てしまったパターン.

実際にはよくあるケースだと思う.

電卓のユーザーは電卓を熟知しているとは限らない.

ディスプレイに確定した答え(と 思っている)数値をメモリにストアしたい.
だがこの時点ではディスプレイにシンボル K が点灯しており,定数計算モードに入ったままだ.
ここで [M+] を打鍵すると,命令通り [=] が作用する.
電卓は定数計算(この場合 [÷][8])をもう一度行い,返す答えが

0.015625

となる.
メモリには同時に同じ数値が加算される.


[=] を打鍵すると演算は終了すると思いたいが,[=] を打鍵しても必ずしも解は確定しておらず,内部スタックに演算記号と数値が残っている.
カシオ機は定数計算モードに入ったままである事をユーザーにシンボル K で正しく伝えている.



カシオ機の挙動はいずれも正しいのだ.



ちなみにこの場合,定数計算モードから抜け出すために例えば

[×][1][=]

と打鍵し,スタックに残されている数値と演算の指示をクリアしてから,(定数計算モードを示すシンボル K は消えている状態で)

[M+] でストアしなければならない.



カシオ機はルールに厳格である.



ロジック的には正しい挙動を見せるカシオの電卓開発陣は良くも悪くも高いレベルのプロ集団だろう.
レベルは高いが一般のユーザーから遊離している.
エンジニアなら高いレベルのプロダクツを一般の市民レベルに還元出来なくては意味がない.
カシオの歩んだ歴史とルールは必ずしも正しいとはいえない.

大事なのは自分たちの貫くべきルールか.
ユーザーインターフェイスか.

賢明な判断は常に難題である.



電卓の標準入力では(場面にもよるが)打鍵ミスは致命的だ.
これはメモリにストアする時も同じだ.

電卓のメモリは決して使い易くはない.私の例題以外にも,ディスプレイの数値をメモリに入れようとして,[M+] を打鍵したらいきなり数値が変わる場面はあるだろう.
電卓の『メモリ』に拒絶反応を示すユーザーは多い.




これで 私の中でひとつの事案が解決した.

カシオの数式通り入力タイプの関数電卓 fx-290 がバグだと指摘されながらも堂々と入門機としてその座についているメモリストア部分の検証は終わった.
(当ブログの過去記事)

fx-290 は入門機としてふさわしい存在かもしれない.関数電卓としての動作は基本を踏まえている.


メモリリコール部分の検証はまだだがね.


2012年6月 7日 (木)

ある日の携帯品

ある日の携帯品


ある日の携帯品。


このところ 万年筆は細め傾向。



中央左側は プラチナ 22K 極細。

リングノート、キョクトウのエジンバラにはちょっと細い。この紙は万年筆なら中字や太字が合うのかな。
サインペンでも裏ヌケしないのでは。と思うくらいのしっかりとした紙質。
ややざらつき感があり、平滑過ぎる紙面より好ましい。

22K の純正のブルーブラックインクの紡ぎだす線は、儚げながらカスレ知らず。

あとで見返すと、我ながら意外に良い字が書けている。
しなやかな穂先を味わいながら筆記すると 私でも文字がきれいになるようだ。
穂先の軟らかさを楽しむと 筆記時の上下動が大きくなるので、当然 速く書くには不向き。


他のペン先に喩えにくいが、あえて言うなら パイロットのフォルカンを小さくした感じ。

私の極細万年筆の至宝。




中央右側は、過去にはこのブログにはアップしていないかも。

パイロットの細字。

入手してすぐに書いてみたら、あまりに良いので洗浄して仕舞っておいた。
先日 引っ張り出して使いはじめたところ。



いづれまた。


2012年6月 5日 (火)

電卓のメモリストアの考察,SHARP編 / カシオとシャープの [M+] キーの違い.

電卓のメモリストアの考察,SHARP編 / カシオとシャープの [M+] キーの違い.

冒頭の写真は,SHARP系の電卓に

8の逆数を求めてメモリにストア

させたところ.



バックに写っている仕事の記録用 B5 サイズのリングノートは,キョクトウ の エジンバラ.
文具店を覗いた時に,めぼしいモノが無い場合に買っておくモノのひとつ.何も買わずに店を出る事はない.店を巡回して楽しませもらったお礼だ.



子供の頃に機械式計算機で遊んだ事がある.骨董品としてやって来た.どこから来たかわからない機械式計算機は その時にはもう既に現役ではなかった.
実際,ソロバンの方が計算スピードがはるかに速く実用的であった.
回すとジャリジャリとした手応えを感じた.私の右手は今もそれを覚えている.
黒いボディのそれが タイガー であったか否か定かではない.
今も私の家の何処かにあるハズである.



本題に入る.
例題:
8の逆数を求めてメモリにストアせよ(例題M-1-1 )

SHARP系の電卓の打鍵例
1.
[8][÷][M+]
答え:0.125

2.
[8][÷][=][M+]
答え:0.125

と,どちらも同じ答えを返す.
当たり前じゃないか と思うのは早計かもしれない.
なぜだか解る人は,続きを読む必要はない.

[M+] キーの本来の使い方はこうだ.
例題
1たす2の答えをメモリにストアせよ(例題1+2)

[1][+][2][M+]

答え:3 がディスプレイに.
メモリには 3 がストアされる.

このように,[M+] キーのコマンドは,
『ここまでの数式を評価してメモリに加算し,同時に 今 評価した数式の解をディスプレイに表示せよ.』
なのである.
数式を評価するのに [=] キーがいらない.というより,[=] キーが実質は作用しているので,メモリにストアする時には使ってはいけないのである.
これは電卓がもともとは加算器であった事に由来している.詳細は長くなるのでここには書かない.
加算器方式電卓のメモリは,必ずしも [+] の記号を持たないが,押す度に加算してゆく.

長くなるので先に進む.


しかし ここで立ち止まる.

以前私が書いたように,シャープ系の電卓は定数計算用に yスタックには常に数値が残されている.
先の例題
8の逆数を求めてメモリにストアせよ(例題M-1-1)
では,yスタックに

[÷8] (←便宜上こう表現する.)

を残している.ここで証明はしないが,このまま定数計算に持ち込めば解る.


ちなみに念のため

[8][÷][=]

と打鍵すると電卓内部では

[1][÷][8][=]

と解釈する事は以前に書いた.


したがって,打鍵例2. のように

[8][÷][=][M+] と打ったら

0.125

ではなく,

0.015625

を返すのがロジック的には正しい.


しかし次の様な事が実は頻繁に起こりうる.電卓の使用者は電卓に精通しているとは限らない.

[=] を打鍵して答えを確認し,ディスプレイ上の答えをメモリしようと [M+] を打鍵すると,

0.125

がストアされると期待するが,

0.015625

がストアされてしまう.


だから電卓のメモリは嫌われている.判りにくいのだ.



シャープ系の電卓はこの辺りがシャープだ.関数電卓以前からメモリ回りは扱い易い仕様だったようだ.打鍵数も少ない.


[=] キーに続いて [M+] キーが押された時は数式を評価しない.

という例外処理が施されていた.

では,カシオはどうか?

はカシオ編へと続く.


2012年6月 1日 (金)

加算器方式の電卓 / Canon L1231

加算器方式の電卓 / Canon L1231


あまり引っ張りたくないし、長文で日数がかかりそうなので、現時点での覚え書きとして。


Canon L1231


加算器式(加算式又は加算機式)の計算機です。


ここでは前例に習い、加算器方式電卓 と呼ぶ事にします。



冒頭の数値は、お馴染みの例題
2√((1/8)^2+(1/12)^2)^-1
(8の逆数の2乗に 12の逆数の2乗を足したものの逆数を開平して2を掛ける.) (例題G1-1)

をマニュアル無しでやり遂げたところ。



筐体は新品です。デッドストック品。陳列品なので、若干の変色は見られます。
他に シャープのコンペットなど6機体のなかからコイツに決めたのは、コンディションが抜群に良かったからで、資料的価値よりこれから永く付き合っていきたいから。
(残念な事にカシオの加算器方式電卓は見つけられませんでした。ここの違いは診たい。
ちなみに、過去にも書いている通り私はオークションを使った事はありません。)

なにぶん、サイズが大きいのでコレクションを増やすと困りそう。



蛍光管の青い光がなんともあたたかく、和ませてくれます。


加算器方式の電卓 / Canon L1231

ACコードも当然新品です。


コイツに関しての知識ほとんど無く、web にもあまりみられないので、最終的にはデータをキチンとまとめようと思います。


以下は、現時点での 推測を含む走り書き。

----------------------
Canonの キャノーラ シリーズからキャノーラブランドが外されました。
おそらくキャノーラはメイドインジャパンで、生産拠点を海外に移した時にCanonはキャノーラ銘を外したのでは? と推測しています。

キヤノンマーケティングのデータでは

1990年2月発売

となっています。

添付のマニュアルは1989年付けとなっています。

マニュアルは上位機種の16桁モデルと共通のもの。



特徴列挙

・当然、加算器方式
・メモリが3本
・独立したサインチェンジキーがない
・[-=]キーがサインチェンジキーを兼ねている
・第3メモリが複数の機能を兼ねている
・計算速度は問題なく速い

ポイントは『兼ねる』でしょうか。

本来なら財務のプロの下で働くマシンなのでしょうね。


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