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2012年4月11日 (水)

逆数からみた日本の関数電卓の血統 その6 / Canon F-604,PILOT SUPER KNOCK 80

逆数からみた日本の関数電卓の血統 その6 / Canon F-604,PILOT SUPER KNOCK 80

Canon F-604 には、PILOTのボールペン SUPER KNOCK 80 を添えてみました。
 
この スーパーノックがなぜだか好きで。
80 とつくのは、旧タイプ。発売当時の価格。



逆数からみた日本の関数電卓の血統 その6 / Canon F-604,PILOT SUPER KNOCK 80

ノックボタンからクリップにかけてのラインが美しい。

電卓に添えるのは、鉛筆系のものが相応しいと思うのだが、この F-604 とはピンとくるモノが手元になく。




左がキャノンの標準入力タイプの関数電卓 F-604

公平を期すためにコレにも同じ例題をやらせてみる。勿論 √ キー以外の関数キーを使わずに.

2√((1/8)^2+(1/12)^2)^-1

(8の逆数の2乗に 12の逆数の2乗を足し たものの逆数を開平して2を掛ける.) (例題1-1)

打鍵例は以下.

[8][÷][=][=][×][=][M+][12][÷][=][=][×][= ][M+][MR][÷][=][=][√][×][2][=]

答え:13.31280471  22行程(ここで は数値は桁数に関わらず1とカウントする)


答えは当然他の機種と同じだがこの電卓にはメモリリコールキーが2つあり,ストアキーが3つある.



この Canon F-604 は,Canon F-502G の改良型だ.当然 SHARP EL-501E と同じソフトウェアがベースで その甥っ子にあたる.

日本の有力3社の標準入力タイプの関数電卓には,CASIO fx-260A と SHARP EL-501E系の2系統しかない.(といっても CASIO fx-260A は絶版)


こういう数値比較は面倒だがやっておく.
502G W 83.5 × D 145 × H 20mm  重量 114g
604    W 78  × D 152 × H 18mm  重量  96g (アマゾン比較)

後発の利を生かして,薄くて軽いが少しだけ背が高い.


さてこの F-604.キヤノンお得意のマルチメモリが最大のウリだろう.
3通りのメモリストアが可能.(ちなみにあらためて確認のため記録.260A,501Eと502Gは2通り.)

1.今までの独立メモリの [M+] と,
2.独立メモリに上書きの [X→M] に加えて,
3.変数メモリを10段持っている.



以下の緑(カーキ色?)のフォントは私の2011年08月14日の過去記事の一部である.申し訳ないが面倒なので一部赤字で修正して引用させてもらう.

--------------------------------------------------------------

本機 標準入力方式 Canon F-604 のマルチメモリのストアは以下のような挙動である.

 
 
※ 打鍵した数値がどの段階で評価されたかを一目で判別するために,小数点以下4桁表示とした.
他に バックスペースキー が効くか否か も有効な方法である.

 

 
 
・入力した数値のストア
9をメモリ7にストアする

 
[9][STO][7]             [例1-1]
(打鍵例D-1)

 
 
打鍵             液晶表示
[9]         →       9
[STO]    →       9
[7]          →      9.0000  で確定される.
メモリ7には9がストアされる.

 

 
 
 
・1+2の解をメモリ8にストアする

 
[1][+][2][STO][8]       [例2-1]
(打鍵例D-2)

 
 
打鍵             液晶表示
[1]      →      1
[+]      →      1.0000(1が確定)
[2]      →      2
[STO]  →      2
[8]      →      3.0000
メモリ8に3がストアされる.

 
 
[STO]
[変数メモリ]で,それまでの数式を確定してからメモリに格納する.

 
世代にもよるが ベテランユーザーは問題ないだろうが,マニュアルをきちんと読んでいないと戸惑うところだ.

 

 
 
一行表示の標準入力方式では,関数キーは現在表示されている数値に作用するというルールがある.
[STO]キーは関数キーではないが,表示されている数値をストアするつもりが,期待される値(期待が間違っているのだが....)と違った値が突然現れてストアされる事になる.

 
 
勿論
[1][+][2][=][STO][8]
 
とやってもメモリ8に3がストアされる.

 

 
 
 
 
CASIOが数式通り入力タイプに搭載して以来伝統的となったメモリストアの方式をCanonが標準入力タイプに載せたようだ.

 
米国発 Texas Instruments の TI-30Xa にはメモリが3つ搭載されているらしい.
どのような挙動をみせるのか,興味深い.

 
 
 
などと書いている途中で,CASIO fx-260A  を入手した.

 

 
 
 
混乱してくるので中途半端だが,一旦ここで終わる.


-------------------------------------------------------

というところで一旦終わったままなので,再開する.


この電卓 F-604 は

メモリストアキー [STO] が表に.
メモリリコールキー [RCL] が裏にある.

両方とも 表 にあった方が良いが,スペースの都合上しかたないかもしれない.ただキヤノンらしさも発揮されている.

カシオの電卓はメモリストアキーが裏にあるものが多い.私はこれはスペースの都合とメモリストア時の打鍵ミス回避の為の配置と好意的に解釈している.


しかし,キヤノンのこの配置の方が私的には カシオの配置よりも使いやすい.メモリストアが全て 表 で統一されている.
但し,メモリストアキーが表では打鍵ミスが出やすい.メモリを誤って書き換えたら今までの入力が水泡に帰す.
[M+]キーの欠点であり,簡単にするために省略すれば良いというものではない.
これを回避するためかキヤノンは

[STO]キーが押された時には数式を評価せず待機,続けて変数メモリキーが押された時に数式を評価してメモリにストアする

というコマンドにしたのだろう.TI とは違う思想である.


小さな事のようだが,良く考えられている.


ただ,個人的には数式通り入力タイプのルールを標準入力タイプにそのまま搭載する事には違和感はある.[STO]の定義が各社でまちまちというのはいかがなものだろうか.



この関数電卓のなにものにも代えがたい魅力は 標準入力タイプでマルチメモリ。 薄くて軽い。筐体とケースの樹脂の粘性は耐久性の向上に寄与しているだろう。

背が高いのが視覚的にはアンバランス。 デザインはイマイチ。 質感もイマイチ。なので気おくれする事なく鞄に放り込んでおける。

なんといっても良くないのがテンキーが小さくて打鍵し難い事かな。慣れたけど。




個人的には完成度の高いマシンには興味が薄いのかもしれない。



あ、そうそう大切な事を書き忘れるところだった。

この キヤノン F-604 の60進法変換は,すでに絶版になって久しい カシオ fx-260A の完全で破綻しない方式(当ブログでは以後 60進260A方式 と呼ぼう)には及ばない 502G方式(60進502G方式 と呼ぶ)である.
60進260A方式では,入力省略も可 だが 変換を誤っても数値が破綻しない.なかなかやるじゃないか.カシオ.


ソフトウェアの相性か? はたまた何らかの権利をカシオが所有しているのか?


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コメント

私が調べたCANON電卓の発売日情報です。
1991 F-603(1995の説もある)
1992 F-402
1995 F-500,F-502 (http://www.calculator.org/Pages/calculator.aspx?model=F-502&make=Canon)
2001.11.8 F-604 (オフィス用品卸の入荷情報)
2001 F-720
2005.8.5 F-720i (CANONのリリース情報)
2006? F-710(正式な発売日の情報は無い、Amazon.comの初登録日が2006)
2009.1.29 F-502G (CANONのリリース情報)

日本で販売していない機種もあります、日付まで入っているものは確度高いです。

>for3Kp さま
情報 ありがとうございます。
720 はやはり結構旧いのですね。
2000年前後がラストアンサーのターニングポイントのひとつのようですね。
型番でカタチがイメージできないものが多いです。海外向けですね。
私も調べてみます。

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