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2012年4月15日 (日)

60進と分数とメモリストアからみた標準入力関数電卓 / CASIO fx-260A,SHARP EL-501E と Canon F-604

60進と分数とメモリストアからみた標準入力関数電卓 / CASIO fx-260A,SHARP EL-501E と Canon F-604

左の CASIO fx-260A の数値は,[1時間30分]の[1時間30分]乗である.お叱りをうけるかもしれないが,この計算に数学的物理的意味があるか否かは置いておく.

CASIO 260A は液晶ディスプレイの数値がいかなる形式でも,正しく自己変換して演算を行い,正しく変換し直す.

[1][゚ ' ''][3][0][X^Y][1][゚ ' ''][3][0][=]

1.837117307

返す答えはさすがに小数を含む整数だ.[゚ ' ''] 打鍵で

1゚ 50' 13'' 62

に変換される.

少しばかり飛躍しているが,260A は現在の自分の状態を把握しながらユーザーの要求に応じた表示をしている事になる.

標準入力タイプの関数電卓の国内最終決戦だ.

結論から
カシオ fx-260A はディスプレイに表示した形式をそのまま内部に保持できる.〈分数以外ならば.だ.)
シャープ EL-501E は内部に小数を含む整数でしか保持できない.
ソフトウェアはCASIOの方がまさっている.
ついでにいうとキヤノン 502G ,604 はシャープとカシオのハイブリッドだ.

以下に検証

確認事項:
60進変換キーで [1時間30分] を小数に変換すると [1.5] である.同じく [1.5] を60進で変換すると [1時間30分] である.

【60進変換】
・前回定義した 60進260A方式 では [゚ ' ''] を打鍵してしまえばユーザーに『時刻』で表示しつつ内部では [1.5] を持っている.当たり前だが.
メモリにストアすると時時刻表示のまま保持している.リコールすると時刻表示のままで返してくる.
すばらしいユーザーインターフェイスではないか.
一方の 501E 系統にはこれができない.

・リコールした時刻表示のまま [X^Y] キーが効く.260A は内部の [1.5] で演算する.つまり

[1][.][5][X^Y][1][.][5][=]

と同じ答えを返す.したがって

答え:
1.837117307

時刻に変換すると冒頭の数値と同じになる.

さらに,[゚ ' '']キーはトグルスイッチとして働くので,[時刻表示]←→[小数を含む整数] を交互に切り替える.
なので,[2ndF][←→] は要らない.カシオ機にはこういう無駄がまだ多い気がする.
カシオ60進260A 方式ではトグルスイッチで交互に切り替えるので数値が破綻しない. 電卓は 自分が今何をしているのか を自分自身が明確に知っている.

・60進501E 方式
シャープ EL-501E は,小数を含む整数しか内部に保持できない.
なので,時刻表示は小数点以下6桁でユーザーに表示してみせる.
1時間23分45秒67
なら
1.234567
となる.
これが精一杯.なので,
1時間30分

1.300000
となるので,これをメモリにストアしようとすると,
1.3
という風にゼロがなくなってしまう.当然といえば当然で,電卓自身が自分が今何をしているのか判っていない.
これが限界で,60進501E 方式では小数点を含む整数でしか内部に保持できないゆえのはがゆさと限界がある.

・キヤノン 60進502G方式と604方式
ソフトウェアのベースがシャープのEL-501E なので,カオだけは [゚ ' ''] のようなフリをしているが,後発ながらカシオ260A 方式に及ばない.
液晶ディスプレイ上には一見 [゚ ' ''] に変換してみせても内部にはそのまま保持できない.

キヤノン F-604

[1時間30分][STO][1.5]

正解っちゃ 正解なんだがね.マルチなだけにメモリに何入れたか判らんよね.
ソフトウェアの限界か,キヤノン開発陣の限界か.

 

【分数】
標準入力タイプの関数電卓にとって,分数を内部に保持できる事は画期的な事のようだ.
キヤノン F-604 など,いまだに『分数』などとアピールしている.
そもそも シャープ EL-501E には,分数機能が無い.無くても別に困らない.

・推測だが,標準入力タイプに分数機能を初めて搭載したのはカシオのようだ.
メモリにストアする事で,内部でどう保持しているのかを推測できる.

真分数はそのまま.
仮分数は帯分数に変換してストアする.
複雑な帯分数は可能な限り単純な帯分数に.

・分数を小数に変換してもそれはユーザーに見せる仮の姿で,内部では真分数か帯分数のカタチで保持し続ける.これを『分数体質』と名付けよう.
論旨から外れるが,このあたりが現在の数式自然入力タイプ所謂ナチュラル入力タイプの『分数体質』へと繋がってゆくらしい.

3分の1を分数表記で入力.
1/3 を変換する.
[=] キーでの数式評価ではそのまま.(←仮にそのままとしておく.)
変換キーで
0.333 333 333
と変換されるが,メモリにストアすると
1/3
に戻って,いや正確にはそのままストアされる.
この変換キーの変換は,ユーザーに仮の表記で見せているだけだ.
これを親切ととるか,ダマされている(←こういう表現は本当はしたくないのだが....)ととるか,気づいていないか.気にしないか.

・一応念のため
0.333 333 333
と10桁で入力すると
0.333 333 333
のままであり,内部精度12桁の
0.333 333 333
とは区別される.

・『分数体質』は,おそらく
精度,
丸め処理,
循環小数,
あたりの問題が絡むのだろう.

・日本の自動車業界の規格がらみで,後部座席のシートの背面の角度が不自然なモノが多数あった.
電卓は精度が大事だろうが,ユーザーインターフェイスも大切だ.

・キヤノン F-502G と F-604 は,カシオの『分数体質』を受け継いでいる.
おそらくアルゴリズム的なモノは同じモノだ.
現在のカシオ/キヤノンの蜜月をみても時代考証からも間違いないだろう.
シャープのEL-501E のソフトウェアにカシオの分数体質ソフトが載ったのだ.

・したがって,Canon F-502G と F-604 は,シャープとカシオのハイブリッドだ.

これは キヤノン開発陣の勝利か.限界か.

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