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2012年3月23日 (金)

逆数からみた日本の関数電卓の血統 その3 / CASIO fx-260A-N

逆数からみた日本の関数電卓の血統 その3 / CASIO fx-260A-N

2012年03月23日初出
2012年03月25日修正


写真は
 

CASIO fx-260A  と
 

このところ普段使いというか仕事のメインとして気に入っている、
 

ウォーターマン エキスパート Fニブ 純正ブルーブラックインク仕様。
 

インクフローが潤沢で使いやすい。余計な力が要らない。軸の重さと重心の位置も重要である.
 
ペン先をルーペで観察すると「うーむ」と唸ってしまうが、実際の筆記と筆記感では全く問題ない。

この万年筆で筆記線がかすれた事は1度もない。

文字を強調するために囲みを私はよく使うのだが、実は万年筆で円や楕円をシュパッと速く描くのは意外と難しい。
この万年筆は 漢字、平仮名、カタカナ、アルファベットと 円 を全て自然に筆記できる.
信頼できるパートナーだ。
ところで北米のケーブルテレビで日本の人気ドラマ【相棒】は【Pertners】と紹介されている。シーズンは遅れているが。
 
 


・・・脱線した。
 
 


黒インクの普段使いのF〜Mニブが欲しいのだが、最適な軸が浮かばない。ずーっと決まっていない。
信頼性の高いこのエキスパートにしようかとも思うのだが、軸色が Dune Blue なので迷っている。
コンバータを使ってパイロットのブルーブラックインクにする案も浮上中だし。
 
 
 



本題に入る.
 
 

2√((1/8)^2+(1/12)^2)^−1
 
(8の逆数の2乗に 12の逆数の2乗を足したものの逆数を開平して2を掛ける.)
(例題1-1)
 

冒頭の写真は この例題を CASIO の最後の標準入力タイプの fx-260A (絶版)にやらせてみたところ.
 
 
私の所有する最も古い世代のCASIOの標準入力タイプの関数電卓だ.
 
以前,わき道にそれたので続きを書く.
 
 
 

関数電卓ではない普通の電卓(←ややこしい。)で,メモリと定数計算の逆数変換機能と累乗を使い,一気に回答までたどり着く.
SL-310A を使って,CASIOの普通の電卓でも可能な事は以前に書いた.SHARP機も可能だと書いたがここでは触れない.
 
 


一方 北米の雄 TI ではどうか というと,推測だが
( TI の関数電卓ではない電卓は持っていない.標準入力タイプの関数電卓 TI-30XA の挙動からの推測である.)
 


逆数からみた日本の関数電卓の血統 その3 / CASIO fx-260A-N

定数計算は
 

[2nd][K]
 

で可能だ.
 

この時にディスプレイに定数のサイン K が表示され,現在何が行われているかはっきり判る仕様には CASIOと同様たいへんに好感が持てる.

自乗と逆数変換機能は備えていないと思われる.これは当然といえば当然で,打鍵ルール違反だからだろう.
 
 
 




私がここに引っ掛かっているのは,逆数って普通の電卓で何に使うの?といわれる事が非常に多いからである.
 
 


割り算で
 

今の答えYで,数値Xを割る
 

という場面は意外に多い.
 
 


暗算が得意ならそもそも計算機はいらない.
メモ書きするのは論外.時にはランダムに並んだ10桁程度の数値もあり得る.何よりタイムロスだ.

メモリにストアするのが1つの方法.
 


解の逆数をとって掛け算に持ち込むというのが便利.(誰でもやっているかもしれない.)
 


私的には検算の時にあえて前後の数値を入れ替えて乗算に持ち込み,さらにメモリをも活用する2段階の検算方法を用いる事も多い.


末尾の少々の誤差は全く問題ないが,桁違いは許されない.

 
 
 


逆数機能搭載に関しては,打鍵ルール違反でも
機能的なら あり な日本製ソフトウェアと,なし の北米製ソフトウェアの考え方が反映されていて面白い.
 

但し満載した機能によって CASIOは苦汁の決断を強いられる事になるのだが,これは以前にも書き散らかしたがまとめて後述するつもりだ.
 
 
 




CASIO fx-260A は関数電卓なので(例題1-1)は定数計算機能を用いなくとも当然回答できてしまう.
なので,一般実務電卓にもある√ キー以外の関数キーを封印する.


一般実務電卓の代表 CASIO SL-310A と同様の入力が可能だ.打鍵例は以下.
 

[8][÷][÷][=][=][×][=][M+][12][÷][÷][=][=][×][=][M+][MR][÷][÷][=][=][SHIFT][√][×][2][=]
 

答え:13.31280471 26行程(ここでは数値は桁数に関わらず1とカウントする)
 

310A とはメモリの仕様の違いによる打鍵の違いと,[√]キーが裏関数のため[SHIFT]キーを使っている点に違いはある.
 
 
 



結論
CASIO の関数電卓は,一般実務電卓の伝統の機能の上に関数機能を載せたのだ.
実務電卓に搭載された機能を全て引き継いでいる.
但し,違いはある.(後述する.)
 
CASIOこだわりの機能そのままの電卓に関数機能を載せたので,比較的単純な演算は従来の入力方法も可能.
無駄といえば無駄だが,伝統をしっかりと受け継いでいる.非常に大事な事だ.
したがって永年のCASIOユーザーに優しい仕様となっている.
 
 
 



fx-260A の関数キーは
6×3の18個しかない.筐体のサイズとソーラーパネルのサイズによる制限だろう.
 
キーアサインを見直してみよう.関数電卓としての機能として

sin,cos,tan,hyp,log,ln

は不可避.
括弧キーはウリなので表に.だがこれで2つ占められてしまうのはイタい.

分数キーは括弧の省略のために必要か.ここに分数キーの存在意義があるのか.

60進変換キーが表にあるのは用途を想定しての配置か?
もっとも このキーは使用時には何度も打鍵するので,裏にあってはたまらない ともいえる.

CASIOのメモリストア(260Aでは[Min])が裏に回っている件は,メモリ誤入力回避として好意的に考えるとする.
メモリストアキー打鍵ミスで1つしかないメモリを書き換えてしまう.
 

私的には ストアが表でリコールが裏の方が使いやすいと思う.
 


6段のスタックを一時的にメモリとして活用するようなプログラムも可能ではなかったか.
実質の設計年度を考慮しなくてはならないが,TI-30XA のように多段メモリも可能ではなかったのか.
 

[+/-]とバックスペースキーも外せない.

[ON]キーは実質リセットキーとしての役割しかないので,これが勿体ない.
 
というより,この電卓は
 

関数機能を現場で使える超便利でタフな小型の電卓
 

という事になるのか.筐体上方から被せるように蓋をするケースの仕様は,主に胸ポケット収納を想定した防塵仕様だろう.

CASIOのマーケティングリサーチの結果産み落とされたモデルなのだろう.
この後 CASIOは次の時代を目指して,困難な道を歩む事を選ぶようだ.
 
 



後発の SHARP EL-510E (EL-501E) は,fx-260A の使用目的のニッチをついて登場したようだ.

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