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« TI-30Xa スタンダード関数電卓 / TI-30Xa Texas Instruments | トップページ | 番外編 509J インプレッションの所感を僭越ながら / 素人の戯れ言 »

2011年9月 7日 (水)

TI-30Xa の実力 その1 / TI-30Xa Texas Instruments

TI-30Xa その1

                                   2011年09月07日 初出
                                   2011年12月14日 間違いを修正しました.


私の周囲のカーマニア達は、70~80年代のアメ車を 憧れとやっかみ半分で こんな風に言っていた。

アメ車はとにかく故障が多い。
だが クルマで一番大事な 走る という機能だけは容易には壊れない。

Texas Instruments

TI-30Xa

1行表示の標準入力タイプ

なんといっても素晴らしいのはそのコンセプト。対象ユーザーの幅が広く、そしてそれを実現している。

スライド式のハードケースには、テキサス インストゥルメンツ のマークとロゴのエングローブ
といっても 射出成形ではあるが。

全体の造りはキータッチも含めてしっかりとしている。これなら永く使えそうだ。

右側の四則演算キーのグリーンがとてもいい。
実機を見るに 色を含めたデザインは私の好みだ。大人の使用にも充分に応えてくれる。

キーストロークは深めで しっかりと節度がある。クリック感が良い。

なんといっても、肝心の関数機能の使い勝手が抜群に良い。

私は関数電卓にとって キーアサインというものがいかに重要であるかを この TI-30Xa で学んだ。

TI-30Xa その1

関数キーエリアは、ほぼ 5×4列 と少ない。

重要なのは下から2列目中央の3つの最重要エリアだ。左から

[1/X] [自乗] [√] (←[逆数] [二乗] [ルート])と並んでいる。

重要なキーが表にある。 だけでなくこの配置が素晴らしい。
何度も検証されたものだと思われるが、天の一声の可能性も否定はできない。

TI-30Xa その1

さらに素晴らしいのは [F<->D] キーの存在。分数と小数点表示切り換えキーである。




例として 256 という数字で表現してみる。

【打鍵】      【液晶表示】

[2][5][6]      256

[自乗]        65536

[√]         256

判る人にはわかる当然の事だが,これを隣り合ったキーで実現している.
自乗と√の関係が一目瞭然.

日本人の数学ギライは、√2は 1.41421356・・・・ と覚えてはいるが,「ではルートって何?」と問うとその意味を定義できない者が意外に多い.
関数電卓の開発担当者達には にわかに信じ難いかもしれないが.

 

新しい が必ずしも 善 ではない.
若い力の諸君はもっと歴史を学ぶべきであろう.「古い」と言下に否定する現在のカルチャーはあまりに浅薄である.
司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」はお勧めである.

エンジニア I.K氏はその専門知識から頑として譲らなかった。これによりどれだけの尊い生命が失われたか。
しかし大局的に物事を見る事の出来るエンジニアではない T.G(← K.Gに修正)氏のサジェスチョンと行動から状況は一変する。結果として多くの命を救う.
T.G(← K.Gに修正) はエンジニアではないがゆえに、専門家には「ありえない」発想ができたのだ。
専門家の視野は偏狭になりがちである。

私も一技術者として襟を正した。

この歴史小説には日本のテクノロジーが痛快に炸裂する場面ももちろん描かれている。

本稿に戻る。

さらに自乗キーの左隣の逆数キーの存在.

【打鍵】      【液晶表示】

[1/X]        0.00390625

通常通り このように表示される.ここまででもかなりキーアサインの良さが光る.

が,さらに素晴らしいのは,標準タイプなのに分数表示に変換可能.

[2nd][F<->D]    1/256

と 分数に変換して表示する.

さらにメモリには分数のままストアできる.もちろん小数点表示のままのストアも可能である.
(メモリのストアに関しては別稿にて改めて書きます。)

一見簡単そうなこのような機能は,日本製の同クラスのどの関数電卓にも実現されていないと思われる.
分数をそのまま入力,表示出来る最新のナチュラル方式でさえもまだ遥か遠く及ばない.
今回入手した TI-30Xa に添付されていたマニュアルは2003年度版.
新旧の問題ではなく,志の高低の違いだろう.

30Xa は小数点で入力して、分数に変換可能.(無理な数は無理です。)
レジスタを利用しているのかとも思ったがそうではなく、小数点を分数に変換している。いったいどうやるのだろう。
サイン コサイン などの関数への変換より遥かに難しい気がする。

ここまで出来ても特に分数表示がどうのこうの  と うたっていない.

日本の関数電卓ユーザーの諸兄にとってはあまりに初歩的すぎて失笑を買うかもしれない。
しかし、このような計算機が日本の初等教育から導入されていれば、数学の基本が自然に身に付く助けになると思うがいかがだろうか。

解答がわかれば自分で問題を作る事も可能だ.簡単なものから応用問題まで.
数字を倍にしたり戻したり、ひっくり返したりできるのはすでにかなりの上級者であり、そしてそこまでの距離はあまりに遠い。
中間は存在せずまるで2進法のようだ.

私の高校の時の物理のS先生が一度 数学として黒板に数式を展開して見せてくれたことがある。
それは素人にも解るほど見事な展開だった.美しいとはあのようなものだろうか.教室中に感嘆の溜息がもれた.まさしく芸術を観るようだった。

自由自在に数字の中を行ったり来たりして見せてくれた.
その時の数式は思い出せないが,あの時の感動は今も蘇ってくる.子供でも本当の【本物】は実は判るものだ.

30Xa はある意味 数学の個人教師となり得るような存在でもある.数字の海原を自由に往来できる力強い小舟となってくれるだろう.
もし,私の子供が必要としているなら間違いなくこの電卓を与えるだろう.

さて、このように初心者に優しい関数電卓のキーアサインが秀逸なのは偶然の一致ではなく当然の帰結であろう.

目当ての関数キーを探す事は まずない と言い切ってしまおう.
当然無駄な動作も極力少なくストレスフリー.

 

 

キーアサインは決して良くはないが、ラストアンサーとメモリのコントロールが使いやすくお気に入りだったあの電卓に今は手が伸びない。

 

 

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コメント

電卓のFraction Decimal変換は連分数展開を使用していると思います。
https://jp.mathworks.com/help/matlab/ref/rat.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B9%E8%BF%91%E4%BC%BC
http://www.finetune.co.jp/~lyuka/technote/fract/fract.html

ちなみにカシオの関数電卓なんかが対応している循環小数表示は以下のアルゴリズムを使っていると思われます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AE%E5%BE%AA%E7%92%B0%E6%A4%9C%E5%87%BA%E6%B3%95

86系 さま
フォロー ありがとうございます。
勉強になります。
PC を開いて、研鑽します。

このところ、カメラネタばかり書いていますが、関数電卓のもっと初歩的なネタをあたためております。
近々 書こうと思っていました。
ジャンクカメラ沼から帰ってこられそうです。
探してくれてありがとう。

86系 さま
訂正:
フォローありがとうございます。

再度のフォロー ありがとうございます。

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