2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ウェブページ

無料ブログはココログ

« ベースは同じソフトウェアの姉妹機 / SHARP EL-501E ・ Canon F-502G | トップページ | シックで統一感のあるデザインの妙 / 関数電卓 SHARP EL-501E ・ EL-509F »

2011年6月17日 (金)

%が揺れる理由 / CASIO fx-373ES・CASIO/Canon 第三世代

%が揺れる理由 / CASIO fx-373ES・CASIO/Canon 第三世代
 
ナチュラル-V.P.A.M.方式のCASIO fx-373ES
 
 
ブリスターから取り出した実物を目にするとなかなかかっこいい.
実機を見てはじめて液晶画面の【ドットマトリックス】の意味がわかった.
 
液晶は黒ではなく少し紫色の入った濃いめの青色.
この液晶画面に合わせてスクロールキー等の第一列(…行 というべきなのかもしれない...)キーを紫がかった濃いめの青色にしているらしい.
 
実物を手にした時その薄さにまず驚いた.聞いてはいたが驚いた.他機の追従を許さない実装技術の高さを見せつける、
373は低価格モデルゆえかバッテリが単4電池なので シリーズ中ミリ単位で厚いが,それでも薄い.この差はかなり大きい.
 
エンド部がいい角度でなめらかに収束しているのがよくみえるこの角度から眺めるのが私は好きだが,例によって手前が大きく歪んでしまい,その曲面の美しさを伝えきれないのは残念.
 
 
 
さて,前回からの続きだ.
 
%の例題1.
 
100円に消費税5%を加える.であります.打鍵は以下.打鍵例1.とする.
 
[100][+][5][%][=]
 
 
正解は[105]である.
 
 
しかし、CASIO/Canon方式の電卓は違うらしい.
第一世代の CASIO fx-290 と
第二世代の Canon F-788dx では 2100 になり,

第三世代の Canon F-715S
         CASIO fx-373ES では 100.05 となる.
 
 
最新の関数電卓の CASIO/Canon 方式の第三世代
CASIO ナチュラル-V.P.A.M.機の fx-373ES の正解への打鍵は
(Canon F-715S も同じ)
 
[100][+][100][×][5][%][=]
 
これを【%計算-第三世代CASIO方式】とする.
 
 
なんとも驚くべき退化ではないか.
公式をほとんどそのまま入力してはいないか?
「まさにナチュラル」 などと笑えない CASIO の事情は以下のように妄想する.
 
 
 
・本題
 
CASIO/Canon方式は[%]キーに何を入れているのか? 何故ここに来て簡単にも変更してしまうのか? である.
 
 
第二世代までのCASIO機での上記の %の例題1 では正解への打鍵はこうなる.
 
[100][×][5][%][+]
 
こちらは【%計算-第一世代CASIO方式】としよう.
 
CASIOの標準入力式の関数電卓を持っていないので いつからこうなのかは知らないが,本当はCASIOはこの方式を貫きたかったのだろうと思う.CASIOは実務機も[100][+][5][%]を認めていない.互換性がなくなる.

しかし、これは立派な構文エラーではないか.数式通り入力の段階で既に誤っている.
CASIO機には なぜだかこういう事が多い気がする、
 
 
 
 
・実際の挙動
 
現行モデルの数式通りで最も古いタイプの CASIO fx-290では
 
数式エリア
[100][×][5][%]
 
で,解答エリアに5
(ラストアンサーは5)
 
さらに[+]打鍵で はじめに置いた[100]とラストアンサーを加えて 
 
解答エリアに105

とするようだ.
 
 
数式通りとしては一見なんとなく使い勝手が良い感じだ.
ちなみに、HPのRPNでは
 
[100][ENTER][5][%][+]
 
と入力する.なんとなく似ている.
 
【%計算-第一世代CASIO方式】では100の5%が5である事が解答エリアで見え,[+]を打鍵すると望む答えの105が出てくる. 
これがメリットだと考えたか.
 
 
 
CASIO の電卓の%キーには 0.01 が入っている.これは各社同じ.
演算キーとの組合せで答えを得ている.これも各社同じ.
CASIO第二世代まではさらに%の基本計算の他に 増加割合 と 変化率 の計算が出来るのがウリのようだ.さきほどの 2100 は増加割合である.
しかし,キーには[%]の記載しかない.マニュアルがないとわからない.
 
 
ちなみにユーザーに定評のある HP-35s は [%] [%CHG](変化率) をきちんとわけている.
HP-12c には,[%T],[△%]とか 実行するコマンドに応じた違いを明記している.
こういうところが【HPの哲学】なのでは.ユーザーに優しいのはどちらだろう.
 
 
CASIOに戻る.
数式リプレイし,[DEL]キーで謎が解ける.
[DEL]キーは当然1文字削除.関数記号や演算記号はひとつで1文字扱い.
 
 
[DEL]キーを1回打鍵すると,
 
数式エリア
[100][×][5][%][+]
 
[%][+]が同時に消える
[%][+]をひとつの関数として扱っているらしい.うまい工夫だったようだが,ルール違反である.
 
ナチュラル-V.P.A.M.入力方式になり 入力ミスをすると Syntax error が表示され,当該ポイントまで戻る事が出来るようになった.
標準入力と違い数式をはじめから一生懸命入力してきたユーザーに Syntax error で強制的に[AC]を押させるような事がようやくなくなった.ユーザーに優しくなったのは大歓迎だ.
だがここで自らの構文エラーがひっかかってしまったのだろう.
 
 
CASIOさんは開発を急ぐからなのか? それともビジョンがどうかしているのか? 場当たり としか考えられない.
 
 
ナチュラル-V.P.A.M.は,初学の者にも優しく,そのディスプレイ上での展開は教育面でのメリットも大きいだろう.それゆえ構文エラーの例外処理は今までのように場当たり的な対応では済まされない.苦渋の決断か? 従来のCASIO機との互換性は?
 
 
 
関数電卓で%などどうでもよいと考えなかった今回のCASIOを評価しよう.
ほころびははじめは小さいものだ. 【例外】と プログラムの【例外処理】は別のものだ.

« ベースは同じソフトウェアの姉妹機 / SHARP EL-501E ・ Canon F-502G | トップページ | シックで統一感のあるデザインの妙 / 関数電卓 SHARP EL-501E ・ EL-509F »

Calculators」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。
電卓は結構好きで、無駄に数を持ってたりします。
BRAUNとTIとHPしか持っていませんが。
この電卓を見てカシオのFX-CG10をどうやって輸入しようか検討してたのを思い出しました。
基本的に四則計算しかしないので、諸々の機能は一切不要なのですが、
どうしても多機能な電卓には引かれてしまいます。

>destijl さん
コメントありがとうございます。
リンクは残したままにしておきます。

>BRAUN
ああぁ BRAUN。
おさえどころがビシッとツボに入っていますねぇ。

>TI
TIは自分の中で導入決定しています。
できれば吊るしの実機を見て購入したいと思っていますが。
小市民には、電卓を買いにちょっと渡米 というワケにもゆかず。
有名映画俳優氏が京都での撮影中にコーヒーを飲みに新幹線で東京に移動した伝説 を思い出しました。


BRAUN,TI,HP は 当ブログでは今後【垂涎の電卓御三家】と敬意を込めて呼ばせていただく事にします。


>fx-CG10
えらくかっこよいですね。全然知りませんでした。
私がちょっと目を離している隙に(←何様?)えらい事になっていますねぇ。
CASIOとTIはあちらで激しい戦いをしている模様ですね。
両社とも頑張ってほしいものです。

使用感とかコストパフォーマンスじゃなくて
モノとしての面白さとかって考えると
見た目とかボタンのクリック感とかRPNとかでBRAUN、TI、HPなんですよね。
ガジェット好きなミーハーな選択だと思います。

TIは欲しいものが廃番でドイツのオンラインショップにしか在庫がなかったので取り寄せました。
電卓はどれもこれも実物を見ずにネットの力で買ったものです。
fx-CG10ももうちょっと値下がりしないかなぁと見守ってます。

destijlさんは選球眼が素晴らしいです。表現力もまた然り。
私のようにセンスのかけらもない者は、目の前にあるモノをひとつずつなぎ倒して進むしかないようです。

私には2次元の画像から実物のイメージが出来ないようで(色味もダメ)、
実際にブリスターを開けてようやくカッコイイと思ったりします。

TIは向こうの知人→私のエージェント経由で密輸(!?)しようかと企んでおります。
連絡はE-mail.情報収集はネットの力を借りています.
ただお買い物という行為が好きなだけかもしれません。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1099765/40437362

この記事へのトラックバック一覧です: %が揺れる理由 / CASIO fx-373ES・CASIO/Canon 第三世代:

« ベースは同じソフトウェアの姉妹機 / SHARP EL-501E ・ Canon F-502G | トップページ | シックで統一感のあるデザインの妙 / 関数電卓 SHARP EL-501E ・ EL-509F »