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2011年6月26日 (日)

再度のバグ問題 / CASIO の数式通り関数電卓第二世代まで

再度のバグ問題 / CASIO の数式通り関数電卓第二世代まで
 
 
左は関数電卓

CASIO fx-290( CASIO/Canon方式の数式通り 第一世代)

CASIO/Canon方式の第二世代までの数式通り入力電卓は その進化の過程を刻む記念碑的存在だ。
再び登場してもらう事になった。

右に添えてあるのが

セーラー プロフィット21 梨地 18Kニブ 中字
使用インクは、カートリッジのブルーブラック
インクの棚吊り対策のステンレスボール入りで快調。
軸は少し艶が出てきて 私だけの1本になっている。

まだスッキリしないので再びのバグ問題を素人が妄想する.戯言である.

【曖昧な挙動や重複するプロセスは 計算機というものにはあってはならないと思う.】

・今回は[STO],メモリストアの問題だ.

そもそもメモリを格納する[STO]キー は SHARP EL-501E に代表される標準入力方式では,
液晶画面に表示されている数値に直接作用する.
残念な事にCASIOの標準入力方式は既に存在せず,所有していないので推測になる.
HPの HP-12c も HP-35s も同じである.
RPN入力という事で標準型には分類されないようだが,スタックを一項目ずつ計算してゆくというプロセスは
この場合 標準型となんら違いはない.と私は考える.

メモリストアの[STO]キーは 数式の入力中なら,入力した数値に.

[=]キーを叩いた後なら,液晶部に表示されている確定した解に対して作用し,これをストアする.
当然の挙動である.
 
 
数式通り入力の前世代からの思想を持つ 標準入力方式 では,解を確定し一時的にストアするには,

[数値][演算キー][数値][=][STO]  (打鍵ルール1.とする)

だったはずだ.

重要なのは[=]を打鍵している という事.

数式の解をストアするには数式が確定してから というルールだ.
当然のルールだと思う.

・【ユーザーへの礼儀】

CASIOは数式通り表示の関数電卓を開発する過程で独自のルールを作ったのだろう.
それがメモリストアの【俺様のルール】
[数値][演算キー][数値][STO][アルファベット] (打鍵ルール2.とする.[=]キーを打鍵しない.)

ではないだろうか.

以前にも書いたが,CASIO fx-290 のマニュアルにはメモリストアはの方法は確かに 上記 打鍵ルール2. のように記載されている.
[=]キーを打鍵しない つまり解を確定しないで数式の解をストアせよ というものだ.

そもそもこのルールがおかしくはないか?

しかも解を確定してからのメモリのストアもなんら問題なく実行する.
こいつも問題だ.

本来であれば それまでのルールを踏襲し

[数値][演算キー][数値][=][STO][アルファベット] (打鍵ルール1‐2.とする)

をメモリストアの正統な打鍵方法とし,
[=]キーを打鍵しない 打鍵ルール2.はエラーとすべきだ と私には思える.

それが,ユーザーにたいする礼儀というものではないだろうか.
解を確定しないでメモリにストアするメリットはなんだ?

・【[=]キーの2度打鍵】

この【俺様のルール】によって計算機は[=]キーを2度打鍵する場面が出てくる事になる.
実務用電卓では場面によっては大問題だが,数式が一旦確定すれば[=]キーの2度押しなど
関数電卓にとっては一見すると大した問題ではないように思える.
だが,これが結局 ラストアンサーとぶつかる元凶となった.

例題1.
メモリAに2をストアする.である.

前提として私の検証では
念のため毎回計算の初めに手元の電卓のラストアンサーを0(ゼロ)にしておく.としている.

数式通り方式以降の関数電卓はラストアンサーへの依存度が高い.
なのに この扱いを軽んじてCASIO/Canon方式はこれ以降迷走するのだ.
これにより多くのユーザーが離れていったことだろう.
残念な事である.

ちょうどこのころHPから復刻版として35sが発売される.単なる偶然だろうか.

ラストアンサーは自由に扱う事ができない.
ちなみに,スタックした数値を自由に扱えるスタック計算機とRPN入力は区別して扱われなければならない.

[0][=]と打鍵すると最も簡単にラストアンサーは0(ゼロ)になる.

CASIO/Canon機ではラストアンサーメモリは[AC]キーでも電源オフでも0(ゼロ)にならない.
ラストアンサーを消す または0(ゼロ)にするには
1.解が0(ゼロ)の数式の確定時
2.ラストアンサーに0(ゼロ)の上書き
3.メモリに0(ゼロ)をストアする
4.メモリの0(ゼロ)を[ALPHA]キーでリコールする
等々である.

一方のSHARP機ではラストアンサーは[C]キーでは消えないが,[CA]キーで0(ゼロ)になる.この違いは何を意味するのか?

SHARPはラストアンサーの重要性と怖さを知っているのだろう.充分に検討されよく練られている.
ラストアンサー依存度の高い数式通り方式で,計算上の自然なラストアンサーの書き換え以外に
なんらかの想定外の挙動でラストアンサーが変わってしまった時に望むべき解がくるう.(単純な打鍵ミスは論外)
この時,「待てよ。もう一度。」と ユーザーの[CA]キー打鍵は自然な動作である.ミスは1度ならユーザーに不信感は芽生えないだろう.
慎重になったユーザーは[CA]キーを打鍵するので,ラストアンサークリア状態の2度目と3度目は同じ答えになる確率が上がる.と誘導している.
とは考え過ぎか?

SHARP機はラストアンサーをユーザーに意識させず,出来れば安易に利用してほしくないので[2ndF]なのだ
というのも考え過ぎか?

SHARP機では再計算のためのクリアは,ほとんどが[ON/C](クリアキー)打鍵で充分だと思われる.
誤って[CA]が押されてラストアンサーがクリアされれば途中からの計算は続けられない可能性が上がる.
[CA](クリアオール)キーは誤って押されないように[2ndF]である.
よく考えられている.

上記1.~4.の挙動は同じ.

私は見えないものを信じない.ラストアンサーに何が入っているかを知る事は数式通り以降の関数電卓の操作の基本だと思う.
SHARPの電卓は数式通りのキモであるところのラストアンサーをユーザーに意識させない造りになっている.
スタックという概念を完全に意識させるHPの電卓と対照的でおもしろい.
SHARP機はメモリ周りの挙動を完璧にコントロールしている.そしてラストアンサーキーはあえて裏にある.

CASIO/Canonはラストアンサーを表に出している.CASIO/Canonはラストアンサーをユーザーに意識させる.
そのわりには詰めが甘いが.
[Ans]キーをユーザーが押せば,その都度ラストアンサーは確定して安定する.
まさか弱点をユーザーに補完してもらおうというわけではあるまいが.

本題に戻る
CASIO fx-290 の挙動

打鍵例1.

数式エリア
[1][+][1]    解答エリアに表示なし.数式は確定されていない.ラストアンサーは0

[STO][A]      数式が確定し,メモリAに2がストアされる.
この時のラストアンサーは2.

打鍵例2.

数式エリア
[1][+][1][=]  解答エリアに2
ラストアンサーは2.

[STO][A]     メモリAに2がストアされる.
ラストアンサーは2.

どちらも無事にメモリAに2がストアされてしまう.
遠藤先生の主張される「曖昧な動作はユーザーのためにならない」の通りである.
だけでなく,自ら墓穴を掘ることになってしまう.

打鍵例1.での
[STO]キーのの打鍵ではまだ数式は確定してない.ラストアンサーは0(ゼロ)のままである.
続いて[A]が押される事で[=]キーが押されるプロセスが走り,
ラストアンサーは2.メモリAに2がストアされる.

打鍵例2.では一度押された[=]キーが[STO][A]で再度押される.
[=]キーを2度押すという危険なプロセスが含まれている.
しかし確定した値をストアする場面は多い.特にマルチメモリ機では.

そしてラストアンサーを含む数式で破綻が起きる事になってゆくのだ.
CASIO/Canon機の第二世代までをともに生きたユーザーは不幸である.

ここからバグ問題が発生する事になる.

[=]キーの打鍵を省略した【俺様のルール】の目的は不明だ.打鍵数を減らす程度の事ぐらいしか考えられない.

しかし,その代償はあまりにも大きかったようだ.

 
 

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