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2010年9月

2010年9月28日 (火)

パイロット カスタム74 SFM / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』その15 パイロット編5

パイロット カスタム74 SFM / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』その14 パイロット編5
パイロット カスタム74 SFM ニブ
 
 
これは勇み足でした。間違いを訂正しておかねばなりません。
 
 
 パイロットのカスタム74*系統のニブはそのサイズに 5、10、15号の3種類があります。
 
74 は  5号
742 は10号
743 は15号
 
改めて書くまでもなく、数字が大きいほどニブのサイズが大きくなります。
 
 
 
● ニブの縁取りの装飾についての私の間違い
 
 私はてっきり 【S】系統のニブの縁取りの装飾は、どのサイズも 肩のライン〜ハート穴付近までになっている と思っていました。(【S】以外のニブの装飾はもっと上方までかかっている。 ただし、FAには装飾は ない。)

過日、手元の資料をルーペでしっかり観察してみて気付きました。

パイロット カスタム74 SFM / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』その14 パイロット編5パイロット カスタム742 / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』 シリーズその3 パイロット編2

【S】系統のニブの縁取りの装飾が、ペン先のソフト感をつけるために、標準の装飾よりも短めになっているのは、どうやら5号ニブだけのようです。

(左は5号、右は10号ニブの装飾。【S】系統では カスタム74のSMニブ が気に入っているので10号は所有していない。ゆえにWAニブの画像を使用。
装飾がハート穴迄か?上までかかっているかの比較映像として。
縮尺が違っているので10号ニブの方がが小さいのはご愛嬌。)


パイロット カスタム74 SFM ニブのインプレッションはいずれまたあらためて。

2010年9月23日 (木)

TOMBOW erasha ← HI-TEC-C COLETO / 【文房具の○○つながり】 その2 …というか基本構造が全く同じ

TOMBOW erasha ← HI-TEC-C COLETO / 【文房具の○○つながり】 その2  …というか基本構造が全く同じ



 
 TOMBOW erasha
 
 読みは トンボ イレーシャ だと思います。
 
 カテゴリはマルチペン で良いのかな。90年代の作品かと思われます。
 
 
 
ちらりと検索すると、他の方もアップされているようですね。
 
 erasha のロゴのプリントに位置違いがみられます。
 クリップに向かって左側のクリップ先端寄り と 右側の付け根付近 の2種類があるようですね。
軸の色は黒と赤を確認。
 
TOMBOW erasha ← HI-TEC-C COLETO / 【文房具の○○つながり】 その2  …というか基本構造が全く同じ 
 
軸を右に回すとシャープペンシル
 
TOMBOW erasha ← HI-TEC-C COLETO / 【文房具の○○つながり】 その2  …というか基本構造が全く同じ 
 
左に回すと消しゴムが出てきます。\(^O^)/
しかもノック式。
 
 
 
…好きだなぁ。こういうの。
 
 
 左に回すと出てくるのは天然ゴム系の消しゴム。デフォルトのモノは経年変化でガチガチに硬化しており、使えません。
専用の替え消しゴムを所有していませんので、ただのシャープペンシル消しゴム無し状態(汗)
 
 
で、先日、サンスター文具さんの ピンポイントイレーサー的なモノのリフィル を発見してコレは使えるのではないか と購入してみたところ、こちらはφ2mm で、細すぎ。
 あらかじめ直径を計っておけば良いのですが、そんなに几帳面な性格ではないので、結構出たとこ勝負だったりします。
 
 
 
 ノギスで消しゴムの直径を計ってみれば、シャープペンシルパートの機構部と、消しゴムの直径がほぼ同じなのが特徴のφ約2.5mm
同じところから顔を出すので考えてみれば当たり前のハナシ。
 
 
TOMBOW erasha ← HI-TEC-C COLETO / 【文房具の○○つながり】 その2  …というか基本構造が全く同じ 
 erasha の消しゴムは、引っこ抜くと、(←本当は貴重品なので丁寧にバラしている....) シャープペンシルのクリーニングピンの様なしっぽが付いています。
消しゴムユニットのクラッチが、まるでシャープペンシルの芯を繰り出すようにこの金属製の細い棒をガッチリと掴んでいるワケです。
 
 
 初見では、消しゴムを天然ゴムにして硬度を上げて、直接クラッチで掴んで送り出しているものと思っていましたがそうではありませんでした。
 
…なかなか良く考えられています。
 
 
 
 対してコレトの消しゴムユニット  こちらもノック式。
消しゴムのφだけ合えばよいので。 と、バラしてみれば、
 
こちらは消しゴムのしっぽがナイロン製。
このナイロン製のしっぽを、さながらシャープペンシルの芯の様に クラッチパートがしっかり掴んで送り出していたワケです。
 
 
基本構造は全く同じでした。
 
 
 
 まだ実際の換装はやっていませんが、代替えパーツが確保できたようなので、これで erasha を心置きなく使える。 と思うと心が安らかになる。
 
 
 
 妄想するに この意匠は、TOMBOW か、下請けの製造元のどちらかが登録している可能性が高い。
故に、コレトの消しゴムパーツは高価。

2010年9月16日 (木)

コレトとerasha / 【文房具の○○つながり】 その1

コレトとerasha / 【文房具の○○つながり】 その1

「国産万年筆」シリーズはまだ終わっていませんが、構わず 新企画
【文房具の○○つながり】シリーズ その1 
 
 
できる限り ユニークな視点で、どこまでつながって行けるか。
同じメーカー又はブランドつながりで1回だけ(2連続なし)乗り換えられる事にします。
 
 
第1回は
 
 
 
パイロット ハイテック-C コレト ルミオ / PILOT HI-TEC-C COLETO Lumio LHKCL-15C-B


 
 
 
【erasha】
 
 
コレトの方は、ルミオではなくてもよいのですが。
これには、シャープユニットがあります。
 
コレトとerasha / 【文房具の○○つながり】 その1 
 
驚いた事に、消しゴムユニットまで作ってしまいました。
実は コレトの消しゴムユニットを見て、【erasha】が浮かびました。

結構 レアだと思うのですが。
(つづく)

2010年9月14日 (火)

GET2 / MITSUBISHI GET2 BCE-100 双頭のボールペン

GET2  / MITSUBISHI GET2 BCE-100 双頭のボールペン


一番下は、今年はあまり使っていないほぼ日手帳。
 
その上には、小さいながらも今年の母艦となった能率手帳ゴールド小型。
こちらは結構目立つキズも付いてしまいましたが、それも愛着に。
ほぼ毎日身に付けているからなおさらの事 かな。 
 
その上に乗っているのが MITSUBISHI の双頭のボールペン。
 
GET2 です。
 
ゲットツー なのか ゲッツー なのかは不明。
 
非常にシンプルなつくりで、コストパフォーマンスも抜群。
 
GET2  / MITSUBISHI GET2 BCE-100 双頭のボールペン 
 
双頭式なので、アタマとおしりのキャップを抜くと 黒と赤のボールペンが現れます。
コレが結構便利。
 
 
バラすと構成はいたってシンプル。
 
 
主軸はPVC系統の中空パイプ。
経年変化にも強く、(強すぎておそらく数万年経っても自然に帰らないですが)折れたり割れたりしにくい。
それの両端をただカットしただけ。(実は 非常に意味のある長さですが....)
 
 
同じくPVCの黒と赤の口プラは、最もシンプルな形状のボールペンリフィルの飛び出しを押さえているだけ。
 
GET2  / MITSUBISHI GET2 BCE-100 双頭のボールペン 
ではなぜ 筆記時に芯が引っ込まないのか と思って並べてみると、互いの口プラのエンドが互いの芯のおしりを押さえている事がわかる。
  
 
案外 感動した。

(ほぼ日手帳 の日付は無関係)

2010年9月13日 (月)

パイロット プリエール M.P その2 / PILOT PRIERE M.P・プリエールなのにナゼかGマーク 出来栄えは良い。

こんなのあったかな な感じのシャープペンシル
 
プリエール
 
パイロットのやや高級ラインかと思われます。
 
パイロット プリエール M.P / PILOT PRIERE M.P・プリエールなのにナゼかGマーク 
 
天冠の横顔は …コニカルトップ似。(汗)
 
パイロット プリエール M.P その2 / PILOT PRIERE M.P・プリエールなのにナゼかGマーク 出来栄えは良い。 
正面から見ると、天冠は絞ってないので、コニカルしてはいない。
トップから見ると、実は 断面は長方形。
なので、やはりコニカルしてはいない。
だが、コワい程に似てしまっている。
(アレと並べたかったのですが、行方不明につき あしからず。)
 
 
 
芯の繰り出し機構はノック式ですが、このままではノックできません。
パイロット プリエール M.P その2 / PILOT PRIERE M.P・プリエールなのにナゼかGマーク 出来栄えは良い。 
まずは 回転繰り出し式のように軸を時計回りに回転させると、一見ボールペンのような先端から 芯のスリーブ相当のパートが繰り出されてきます。
ここの造型はなかなかに美しい。
パイロット プリエール M.P その2 / PILOT PRIERE M.P・プリエールなのにナゼかGマーク 出来栄えは良い。 スーツの内ポケットに挿す時に、生地を傷めないような配慮。 なのか、ギミックをアピールしたいのかは不明。
パイロット プリエール M.P その2 / PILOT PRIERE M.P・プリエールなのにナゼかGマーク 出来栄えは良い。 
 
この時同時にボディが伸びてノックストロークを確保します。
 
 
あとはフツーにキャップトップをノックすると芯が繰り出されます。
繰り出し量も適量。
 
パイロット プリエール M.P その2 / PILOT PRIERE M.P・プリエールなのにナゼかGマーク 出来栄えは良い。 
 
クリップの付いている側を引っこ抜くと、消しゴムが現れます。
替えの芯は ここから補充します。
 
 
 
軸のキャップリング相当の前方中央に
 
PRIERE
 
後方中央に
 
PILOT 0.5 JAPAN
 
と刻んであります。
 
 
PRIERE なのに、何故か G のロゴがクリップの付け根に刻んであります。(パイロットの何てブランドだったかな?)
 
 
 
駆体はクローム鍍金(なので、滑ります。)
キャップトップには樹脂の天冠
色は黒ではなくグレー。
 
 
クロス が存在しなければ生まれなかったデザインかな。

パイロット プリエール M.P / PILOT PRIERE M.P・プリエールなのにナゼかGマーク

パイロット プリエール M.P / PILOT PRIERE M.P・プリエールなのにナゼかGマーク
天冠の横顔は、…コニカルトップ似。(汗)

2010年9月11日 (土)

ジェットストリームとアレッシィ / JETSTREAM・ALESSI by MITSUBISHI えんぴつ

ジェットストリームとアレッシィ / JETSTREAM・ALESSI by MITSUBISHI えんぴつ
このごろ やたらボールペンが続きます。

アレッシィ の しかしこちらはローラーボールの方。

ご存知 MITSUBISHI と アレッシィ のコラボ

数年ぶりに引っ張り出してみた。

アレッシィには惹かれるのですが、文具としての使い勝手はどうよ と思うワケで再評価をしよう と。

このテの素材のシルバーの軸は必ず艶消し。なぜかというと 滑るから。
艶消しにしてもまだ滑る。

しかしB.PではなくR.Bなのでまだマシではありますが。

この駆体には、ジェットストリームのリフィルが入ります。で、ゲットしたモノです。
対して このシリーズのボールペンの方にはジェットストリームのリフィルは入らないようです。

いつの間にかゲルインク的なリフィルが入っている。
…デフォルトのリフィルではなく、ノック式のシグノのリフィルを入れたような気が。 …前にも色々やったのね。

で、(おそらくレベルアップしたハズの)今の私に使いこなせるのか?

仕事に使えなくては意味がないので、そのまま仕事にガシガシ使う。

ゲルインクも悪くはないが、諸般の事情により油性ボールペンが必要なので、ジェットストリーム 0.7 のリフィルに換装。
(先日、書類の記入にベーシックなジェットストリームを薦められるままに使ったら、あら感激!こんなに良かったのね ジェットストリーム。 だったのだ)

私のポケットで1週間程ハードに使い続けられているのだ。使えない事もない。

軸を立て気味にして、意図的に自重で書くようにすれば、滑りにくいかな。
 
 
 
以前は、ボールペンでも寝かせ気味に使うクセが強く、その筆記角に合うボールペンをセレクトしていた。

ある時ボールペンを美しい程に立てて使う人に出会った。私もマネて立てて書くようにしてみた。思った程悪くはない。いや。良いかもしれない。
それから、油性ボールペンは立てても書く事が出来るようになった。

アレッシィ ジェスト は、今は鞄の中で控え選手でスタンバっている。二軍落ちではない。

しかし、ジェットストリームはやはりノーマルの軽めの樹脂軸の方が良い。

実は アレッシィは黒軸(艶あり)が欲しかったのですが、その場になかったので、コレと付き合っているワケです。

これも縁ですから。

黒軸の方が、おそらく滑りにくいハズ。

2010年9月 7日 (火)

パイロット クーペ と BRF-25BB その2 / PILOT Coupe・BRF-25BB-B & BRF-25BB-R

パイロット クーペ と BRF-25BB その2 / PILOT Coupe・BRF-25BB-B & BRF-25BB-R


BRF-25BB は、パイロットのボールペンのリフィルの事。

実は このリフィルが主役。

金属製のリフィルなので、硬度抜群。
しかも極太のボールペンなので なにものにも代えられない特別な書き味。

パイロットには SUPER GRIP という一見フツーのボールペンがあります。確か線幅0.5の極細 〜 1.6極太まで多数のラインナップ。
 
 
 
 ところで、私のオフィスではクリップボードを使っていまが、これらは使い心地を重視して 素材は厚紙製か圧縮木材製をセレクト。プラスチック製は持つのも書くのも滑りやすくて苦手。

以前 クリップボードには、パイロット SUPER-GRIP 黒インクの1.2と、赤インクの1.6を使っていたのですが、使用環境が変わり、現在は4色ボールペンが組み合わされています。(←組み合わせたのは当然私だ)

このキャップ式の スーパーグリップ はクリップボードにグリグリと書き込むのに最高でした。
(クリップボードは、左手でアタマをむんずと掴み、下端を自分の腹に押し当てて、ボールペンでグリグリ書くのが正しい。 と言い切る。)

文具好きのただの自己満足かとも思っていましたが、極太ボールペンの書き味はスタッフにも好評でした。

太字のボールペンのグリグリねろねろは なかなかに忘れ難く。

そこで、このリフィル。

BRF-25BB

BB(ブロード ブロード)が示す通り 極太。線幅はパイロットのボールペンの極太1.6と同じサイズ。
しかも金属製リフィルで硬度抜群。
キャップ式の スーパーグリップ も硬度は充分だが、いかんせんキャップ式。(ノック式もありますが、構成上 キャップ式より弱い 気がするので、使った事なし。)

BRF-25BB はノック式の駆体で使えるのが良く。

で このリフィルを使える軸を探す。(←リフィルを先にまとめ買いしたのだ。)

が、手持ちでは良いモノが浮かばない。
そもそも パイロットのノック式ボールペンをあまり持っていなかったような....

で、とりあえず的な軸として浮かんだのが、クーペ。

駆体がしっかりしている。リフィルの硬度に負けない強さ。
値段も手頃。
 
パイロット クーペ と BRF-25BB その2 / PILOT Coupe・BRF-25BB-B & BRF-25BB-R 
以前、クーペを見た時に、ややダルな印象だった。
全身丸みを帯びたデザインとノックすると出てくるリフィル先端の細さに違和感を感じていました。
(左側の赤軸がBRF-25BB-R で、右側の黒軸がノーマルリフィル。あらためてみると そんなに悪くない気もする。。。) 
 
しかし、きっとこのリフィルならば ラウンドした口金とペン先先端との違和感がなく、美しいハズ。
しかも、またまた2割引セール中で2本まとめてゲット\(^O^)/

BRF-25BB-B(←ブラックインク)には黒軸を

BRF-25BB-R(←レッドインク)には赤軸をチョイス。(リフィルに合わせて軸色をチョイス) 
パイロット クーペ と BRF-25BB その2 / PILOT Coupe・BRF-25BB-B & BRF-25BB-R 
 
使い込んでゆくと、コレがなかなかの良品である事が判ります。

 ポケットから抜きながらノックして筆記態勢に入る時に、指先が自然にベストポジションに来るようになっています。
重量感と重量バランスが好み。軸素材は見た目より複雑な構成になっているのですが、良く出来ています。

…机上の計算だけでなく、プロトタイプで妥協なく繰り返し練り上げた汗・涙・努力と情熱が伝わってきます…

激しい低価格化競争時代に、100円ひとまとめのボールペンと戦ってゆくメーカーの本気の姿勢を感じさせる1本。

コレは良いわ。私のスタメンに連続して居続ける数少ないボールペン。
頑丈な駆体は無造作にポケットに放り込んでおいても大丈夫。

…白軸も買っちゃおうかな…。

ただひとつ残念なのは、ノック感。もう少しカッチリシッカリ感があると最高。

おやつ チキンラーメン

おかし チキンラーメン
つい 買ってしまいました。

2010年9月 6日 (月)

ジェットストリームとエアプレス

ジェットストリームとエアプレス
ひさびさに というか いまさら な感じですが、

ジェットストリームとエアプレスを買いました。

ジェットストリームは何本目か判らないです。
エアプレスの新型のコレは2本目。

一軒のコンビニで両方揃いました。

ジェットストリームは、アレに使う予定。

エアプレスはアチラのお供に。

パワータンク派だったのですが、エアプレスはなかなかに凄い。

2010年9月 3日 (金)

パイロット クーペ と BRF-25BB / PILOT Coupe・BRF-25BB

パイロット クーペ と BRF-25-BB / PILOT Coupe・BRF-25-BB

パイロット のボールペン
クーペ です。

タイトルを見ると、判る人には判りますが....

この クーペ 。

パイロット クーペ と BRF-25-BB / PILOT Coupe・BRF-25-BBノーマルよりこの方が プロポーションが美しいと思います。

実は 主役は、クーペではなかったりします。

セーラー錨マークニブの秘密2 / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその14 セーラー編5

セーラー錨マークニブの秘密2 / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその14 セーラー編5
セーラー錨マークニブの秘密2 / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその14 セーラー編5
セーラー錨マークニブの秘密2 / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその14 セーラー編5
錨マークニブの秘密1に当たる稿は、セーラー編4内に。

セーラーの旧タイプ 錨マークニブ は、アーチ状のラインを起点にして ニブの穂先をしならせるようにしているように思われます。

ルーペでペン先をよくよく観察すると、錨マーク や 1911 のロゴなどのペン先の刻印は プレスラインに見えます。凸型で打刻するので、地金がわずかに押し出されて盛り上がりやシワやナミナミができます。

しかし、アーチを描く錨マークを囲むこのラインはプレスラインに比べて

・溝がスクエアに凹んでいる。

・その溝が深い。

・深い溝なのに 周囲にシワが出ていない。

したがって、コレはプレスしたのではなく、エングローブ(エングレービング)ではないか と。

と すると、セーラー万年筆は、非常に手の込んだ仕事をしていた事になります。

先日、川口先生に聞きそびれてしまったのが 残念。

情報求む。m(__)m

2010年9月 1日 (水)

川口先生のペンクリニック レポート / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその13 特別編

川口先生のペンクリニック レポート / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその13 特別編

私の所有するセーラー プロフィット 21 が、川口スペシャル になりました。\(~o~)/
 
 
 
かねてから描線が不安定だった私の プロフィット 21 は線幅中字。
自分の使い方が悪いのか
それとも相性なのか?
はたまた個体の問題か?

はっきりせぬまま、使用頻度が落ちていきました。駆体はしっかりしているし、万年筆としての出来は非常に良い と思う。

しかしながら、いまハマっている2本の万年筆のうちの特性の違うもう1本(←こちらは未エントリ)を使えば使うほど、プロフィット21 の使用頻度は減る一方。。。
ついには その日のスタメンに入れても1行と書いていられないくらいにまで。

筆圧を少し掛けないとちゃんと書けない。
セーラーとしての現在の基本設定なのか? 個体差か?

インクフローだけは 書き続けても改善しない事は百も承知だ。無理とは思いつつ、それでも使い続ける事でなんとか自力で改善させたかったが、筆圧をわずかに掛け続ける事が苦痛になってしまった。
わずかづつでも筆圧を掛けて書き続けると、ペンポイントの内側が減ってゆくのか、筆圧を完全に抜くと(抜けるようになったという事か?)、ほとんどまともな描線にならなくなってしまった。ような気がする。(文字としては一応成立している。)

いつからか、件の 万年筆の自重だけで線が引ける評価テスト では、まともな描線にならなくなっていた。

キャップの気密度の高さには定評のあるセーラーの万年筆だが、使用頻度が落ちるので インクの粘度も高くなりがちに。

私はまだ完全に自分の筆記スタイルを確立したワケではなく 発展途上なのであります故に。。。(迷)
 
 
 
しかし、プロフィット 梨地 18K を復活させて使い始めて決断しました。

「川口先生に診ていただこう。」

その日まで、インクを洗浄して しばしの眠りについてもらおうと思っていた矢先に、セーラーの万年筆フェアと川口先生のペンクリニック開催中の情報が。

嬉しい事に、ちょうど日程が合う。v(^-^)v

というワケで、久しぶりに はるばる上京した。
 
 
 
 ペンクリニックには なるべく興味は持たぬようにしてきた。

・ペン先を抜く?

 工業製品としての万年筆のペン先を首軸から抜く事にはあまり賛成していない。

・ペンポイント研磨

 その万年筆に与えられた特徴を生かして、『なり』に使うのが好き。
創り手がどんな思いでその万年筆を送り出したのか想像しながら、どんな万年筆でもベストの使いこなしがサラリとできるようになりたいと思う。その方が自分のキャパシティも大きくなると思う。
万年筆の多少の【クセ】や【難】なら、その万年筆を使い続ける事で必ず自分の手に合ってくる。その愉しみをショートカットするつもりは ない。可能な限り自分で育てたい。
ただし、良くない万年筆で良くないクセがついてしまう事もある。賢明な判断は常に難題である。

・では、不調と思われる場合は?

 工業製品の 精巧にして絶妙なテクニックが必要な調整は、プロフェッショナルに委ねるべき というのが持論。
 ただし、趣味としてのペン先調整は各自の自由だし、性分としてはホントは自分でやってしまいたいくらい。
 だが金属加工は難しい。
パーツ交換や大抵の工業製品は可能な限り自分で修理もしているが、金属加工は苦手。
曲げた金属を綺麗に修正するのは、性に合わないのか うまくいったためしが ない。

ペン先調整といっても、やたらペン先を抜かれたり 技術者の好みに調整されるのは勘弁してほしいが、川口先生の調整はあまりペン先を抜かない事で有名。(必要ならためらわず 抜く)

かくして かねてからの懸案事項であった、私の セーラー プロフィット 21 は、やはりセーラーの川口先生に診ていただく事にした。
 
 
 
 スリットの締めすぎでインクフローが渋いのではないか。 と自己判断。
しかもこのレベルだと素人の自分が手を出すのはリスクが高すぎる。

もし 川口先生が 私のプロフィット21のペン先を抜いたなら、私の判断は正しかった事になる。 かな。
 
 
 
 当日の受付助手さん(川口先生の助手さん? )は まだうら若き女性でありました。
ペンクリニック開催文具店の販売員さんではない。

あなどるなかれ 若いながらも その手にするルーペには、使い込んだ証しである指の当り所に痕跡がしっかりと。

彼女もプロフェッショナルなのだ。

相当使い込んでいる様子。

ちなみに、川口先生と同じサイズのエッシェンバッハの12倍か?
 
 
 
まず、彼女の予備診断から。

受付票にサインを求められる。
さすがはセーラー万年筆のペンクリニック。万年筆でサインを求められる。
プロフィット 21 の細字。
インクはブルーブラックか? 渋めの色味は受付票がザラ紙だからか?(筆者注 セーラーのブルーだったようです。使った事がないので推測です。)

彼女が私から話しを聞き、ルーペでペン先を観察する。
次いで超音波洗浄器でチョイとペン先を洗浄して(ペン先のインクかすと汚れを落とす程度)
布で拭う。

私の前の御婦人は、御主人のセーラーの万年筆を持ち込んでいた。
インクが出ないそうで、川口先生はルーペでペン先を観察したあと、(自重筆記テストが先だったか?)そのペン先を シュパッ と抜いた。

…ペン体は意外に長いのね。首軸にその半分くらいまで挿し込まれてるのだね…

隙間ゲージ的なモノで ガリガリ とペン芯をクリーニング。
ペン体とペン芯の両方をよく観察して合わせて首軸に挿し込む。

左手の親指の腹に 裏返した万年筆のペン先を固定して、右手に持った粗めの水ペーパーでペンポイントをジョリジョリする。(良い子は決してマネしないように)
意外に荒ワザのような気がする。

…万年筆って案外丈夫なのだな と感心する…

ボトルインクにペン先を浸してインクを着け、これも粗めの机上の水ペーパーでスリスリする。

このスリスリが何気なく簡単そうで実は難しいのだろうね。川口先生はいったい何万本をスリスリして来られたのだろう。
スリスリしながら、その連続した動きの中でペン先を滑らかにクルリとひっくり返す。ペン先のオモテ先端部もスリスリ。

この スリスリ の時に、川口先生はペン先から視線を外される。

…右指先の感覚と右手の動きは熟練の完成された動きで、むしろペン先を見続けたらリズムが乱れるのかもしれない。
傍目にはよそ見にさえ見えるかもしれないが、この工程ではいつも視線を外されるようだ。

 ちなみに、人間のフォームと視線の持っていき方は大事。
川口先生の スリスリ が、主に指頭感覚で行なわれており、そのフォームが完成している と僭越ながら仮定すれば、
もし川口先生が 視線をいつもは向けない手元 に向けると、

・視線を落とす事で頸椎が前屈し

・上半身は前屈またはわずかに後方へ移動する

・右肩から上腕のアングルが変化して

・スリスリ の筆記角度が変化して…

というワケで、川口先生といえども、ベストのパフォーマンスを発揮出来ない。 …かもしれない。 と妄想したり。

 さて、川口先生はペン先をルーペで観察して、テスト用紙(これもザラ紙)に縦縦横横と直線を描き、独特のヨコ8の字(コレが芸術的に美しいのだ。)を何度も描く。

「これでインクを入れて書いてみて。」

また書けなくなった時のお手入れは、「水道水に一晩漬けておけば良いです。」

という事で、おしまい。
 
 
 
そして私の番が。
私は、「Mにしては線が細いのではないでしょうか」
と お伝えした。

「ん?」と言われた(ような気がした)先生は、ルーペでペン先を観察してから例のテスト。

ほとんど書けなくなっていた。

先生は、私のプロフィット21のペン先を 抜いた。

スポンと抜く時に同時にかすかに「ピリリリリッ」という音が。櫛(クシ)を爪の先でハジいてゆく様な音。
クシフィンとはよく言ったものだ。ペン芯のフィンが鳴っている。

…あぁっ という感じ。(声には出さないが。) 軽いショック と 裏腹な喜び と…

私の判断は間違っていなかったようだ。川口先生に診ていただいて良かった。これで川口スペシャルとして甦る。

さて、川口先生はペン芯をも外したペン体をルーペで観察し、 な なんとっ 小さくて細いラジオペンチ的な工具を取り出してペン体を挟む。

…そ そこを挟むのですか 先生っ…(←声には出していない。)

川口先生はペンチのグリップにシュッと力を入れる。
一発でキメる。
川口先生のペンクリニック レポート / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその13 特別編

この工程は予想だにしなかったが、この工程は必ず一発でキメなければならない。これは自分でどうにかできるような状態ではなかった という事だ。

先生は、ルーペでペン体を観察してから(念のため一応確認したに過ぎないのだろうね。)、ペン芯と合わせて首軸に挿し込む。
先程同様スリスリして、(やはり視線は外されている)

「これで書いてみて。」と。

私は敬意をこめて、一礼しながら 両の手で拝受した。

私は ザラ紙のテスト用紙にペン先を下ろした。
「おおっっ」と口をついて感嘆の声が出た。

そして 次に出てきた言葉は、

「ありがとうございました。」

だった。

「どんどん使って下さい。」と川口先生。

私は その言葉の意味も理解したつもりです。

ピカピカに鏡面仕上げになっていたペンポイントに川口先生が手を入れた事である状態が起こっています。
長くなったので、また次の稿に。

2011年05月15日 加筆修正

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