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2010年8月23日 (月)

セーラー プロフィット 梨地18K / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその12 セーラー編4

セーラー プロフィット 梨地18K / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその12 セーラー編4
万年筆の評価方法のひとつに、万年筆の自重だけでスルスルと線が引ける というものがある。
私の所有する万年筆のほとんどは自重だけで線が引ける。
ただし、その線はやや細めになるモノも多い。
特に細軸群は 儚げな線になったりするが、携帯しやすく 主に手帳用と位置づけられたモノだったりするので、あまりインクフローが良すぎても困る。
綴じ手帳 に筆記する時は、やや浮き上がり気味になった紙面を ペン先で少し押さえながら書ける方が、インクフローの良いペン先を浮かせながら書くより使いやすい場面も多い と個人的には考える。


さて、セーラーの万年筆の魅力を体感するためにニブのコンディション優先で保護してきたのが

セーラー プロフィット 梨地 18Kニブ。
 
 
セーラー プロフィット 梨地18K / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』シリーズその12 セーラー編4
 
そのペン先には 旧タイプのペン先装飾となる 錨マーク。
実は この装飾には 秘密が隠されている。(隠してはいないかもしれない。)

画像の錨マークの上方のアーチ状のプレスライン部分がそれだ。
 
 
画像の通りに見ると、ハート穴から上方(先端)に真っ直ぐに切り割りが走っているが、そこを1本のライン(←便宜上ラインとする)がスクエアに横切っている。


万年筆のニブの刻印や装飾は、そのニブの地金本来のテンションに影響を及ぼす。
プレスされたポイントはそこだけニブの地金の厚みと硬さが変化する。地金が柔らかく薄いモノほど当然影響を受けやすい。


セーラー の旧タイプ錨マークニブの特徴は、凹んだこのラインを起点に、ペンの先端は左右2本の18Kの穂先となり、現行プロフィット21ニブより"しなり幅"が大きいと感じる。

本来(少なくともだいたいここ10年ほどは)、セーラーの万年筆のペン先は、根本からのしなりとハート穴から先端部のしなりの2段をバランス良く併せ持ったタイプと感じている。
Sタイプのペン先はこの特徴が顕著なようだが、いかんせん縁が薄いようで記憶にない。
プロフェッショナル ギアで、穂先を明らかにしならせるペン先をラインナップに加えたカタチになるようだ。
(一方 プラチナの#3776系統のペン先は全く反対の印象を受けやすい。そのファーストタッチから硬い印象を与えやすいが、ペン先はよく"しなる"。ただ、しなり幅が小さいので、筆圧のやや高めの御仁には判りづらいかもしれないと考えます。)

現行プロフィット21の21K24K鍍金ニブは やわらかいという評価が多い印象だが、私的にはそうは感じられない。
例えば、長原翁の凄まじいペン先は(エンペラーを含む)、やわらかいニブをベースには創り得ないと思うのだ。

ずっと不思議に感じているが、紙面にペン先を下ろしたその瞬間のタッチがなぜかガチッと硬さを感じさせない。ここがセーラーの万年筆創りの巧さではないかと感じます。

私の所有するこのペン先は、向かって左側側面の刻印
H-M

により

硬めの中字

である事が判ります。


硬めとはいっても、現行のプロフィット21 よりも しなり を体感できるペン先であります。
 
 
 
さて、先の万年筆の評価方法であるところの 万年筆の自重だけで線が引ける事が万年筆の必要条件 というテスト法は、セーラーの川口氏から万年筆の愛好家を経由し、web や書籍媒体によって広く知られるようになった。と認識している。

僭越ながら、
簡潔にして、
万年筆のニブに負担を掛けず、
客観的で再現性のある
非常に優れた評価方法である とここでは前提させていただく。
なによりも客観的である事が大事。
(ただし、万年筆のペン先の設定によっては適応外の場合もある)


【セーラー】の万年筆及びほとんどの万年筆に適応する評価方法であるといえましょう。


で、試してみると、


「ありゃりゃ」

「スルッスルだ。」

「なんじゃこりゃ。」


だったりします。

判りづらいので解説。
(使用インクは純正のブラックをカートリッジで。つけペン状態では実戦でのインクフローはかなりの達人でなければ評価できない。したがって、購入しなければ個体差のある本当の書き味は判らない。ただしルーペでペン先を見れば、素人の私ですらある程度までなら推測する事はできるようになる。)


・尻軸が少しはみ出るように万年筆を利き手の手の平(又はV字にしたⅠ指Ⅱ指間に)に乗せて

・ペン先を紙面に置き

・引いてくる

と、スーッ と線が引ける。

たいへんに好ましい安定した太さの線が引けます。


こりゃ凄い。ストレスフリーだ。


だけに止まらず、なんと

押しても線が引けます。\(~o~)/

しかも、こちらもストレスフリー。

上記の状態のままで引いて線を引きながら、押し返しても、なんの抵抗もなく同じ太さの線が描かれてゆきます。
つまりジグザグ筆記もストレスフリー。
三角も丸も描けます。\(^O^)/


コリャスゴい。


これがおそらくセーラーの万年筆のベターなインクフローな状態でありましょう。\(~o~)/
 
 
 
なんじゃこりゃでスルスルのこの1本は、瞬く間に中字部門の殿堂入りを果たしたのは言うまでもありません。
(もしかしたら、川口先生の手により調整された1本ではないか。と妄想したり。)


ちなみに、私の見てきた範囲内において、セーラーの万年筆には、ペン先ズレ等の明らかな不具合を見た事はない事を追記しておきます。

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