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2010年2月

2010年2月28日 (日)

パイロット カスタム742 / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』 シリーズその6 パイロット編2

パイロット カスタム742 / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』 シリーズその3 パイロット編2
セーラーからは プロフィット21 を取り上げました。

プラチナ萬年筆からは、同価格帯のものが見当たらず、2本で同価格帯になるようにしてみた。(あぁ ギャザードがありましたね。忘れてました。機会がありましたら いづれ。)

パイロットの1本目は、カスタム74 の SMニブ を取り上げました。プラチナの#3776と同様 プロフィット21より格下のモデルであります。
しかしながら 万年筆は必ずしも値段で善し悪しが決まるモノではない。ですね。

この 74 は、ご存知のように世界最強のコンバータ CON-70 が使えるのですが、購入以来、黒インクをカートリッジで使っています。

カスタム74 には購入時にコンバータは付いて来ません。
742 以上のクラスには CON-70 が付属しています。
私は 74 にはコストの面でコンバータをデフォルトでは付けられないのだと思っていました。
しかし、使っているうちに パイロット社はコスト面だけで CON-70 を付けなかったのではない と感じました。(それも確かにあるでしょうが....。)
少なくとも、カスタム74 のSMニブにはコンバータは要らないか と。
このペン先はすばらしくインクフローが良く、ペン先が紙面に触れるだけで、サラサラのインクが心地良く私の脳内のイメージを引き出してくれます。
(イメージの 造型 や『美しい』具現化 は また別のお話し。)
しっかりとした造りの CON-70 を装着すると 重量増になってせっかくの軽快感がスポイルされてしまうのでは と感じました。

カートリッジでバランスが取れているカスタム74 SMニブ の軽快感。
私はおそらくこの組み合わせを決して変えないでしょう。
(カスタム74 でも ニブによっては CON-70 で使っているものもあります。こちらもいづれまた。)

前回の稿で、パイロットの黒インクはサラサラである事に触れました。
これは私の言葉ではありませんが
「万年筆はインクで決まる。まずインクありきなのだ」という主旨の言葉
全く同感であります。

メーカーは、プロトタイプの段階で、当然自社のインクで万年筆を調整する。でしょう。基本的には。おそらく。
各メーカーが何色のインクを基本色として使うのかは不明だ。
国内代表3社とも 購入時に特に指名しない限り、黒インクのカートリッジを1本付けてくれる。
ので、推測だが 現在の万年筆インクの基本色は黒インクだと国内3大メーカーは考え、基本的には黒インクで調整している可能性が高い と考えている。
(……プラチナ萬年筆はブルーブラックで調整している可能性が高い …… 気もする。なんとなく....)

すると国内3大メーカーの万年筆の造り込みの違いが見えてくる。

セーラーは粘度の高いインクの上でペン先を滑走させる仕様。

プラチナは、実は非常に安定したインクフローを保ち、やや硬めと評されるペン先をやはり粘度の高いインクの上でなめらかに走らせるタイプ。

パイロットは、サラリとしたインクをペン先からフロー良く供給し、軽いタッチで書かせるタイプ。
なので、現代風にペン先を硬めにする事にも積極的にトライできる と。

ちなみに、一般的には、セーラーのペン芯の評価が高いような気がするが、私的にはパイロットのペン芯を評価したい。自社のインクの特徴を最大限に生かしている。
ただそれだけに、他社製インクを使用した場合に 万年筆のパフォーマンスを充分に発揮出来ない可能性が高い。
(私はインクは基本的に純正派なので、パイロットの万年筆に他社製インクを入れた事は(たぶんほとんど)ない。このペン芯は特に自社製インクに特化しており、他社製インクで不可逆的変化を起こす可能性が高いと考えている。)

実は、現在のパイロットの基本の太さであるところのF・M・B のニブは、カスタム845 まで(全てのクラスの全モデルではないですが....。)試筆をしてみましたが、
ペン先が紙面に当たるファーストタッチがガチッと硬いのをどうしても手が好まず。
なので、あまりにも乱暴だが、このインプレッションでは F・M・B のニブは私的には除外。

パイロットのニブは硬いとよく言われる。
確かに私も硬いと思う。
私にとってのパイロットの万年筆の入門はショートタイプだった と思う。
70年代の国産の多くの万年筆のペン先は 小さいながらも適度に心地よい弾力を持っていたものが多い。

私が ショートタイプではないパイロットの万年筆も良いなぁと思ったのは、カスタム グランディーのMニブでありました。

始めはFニブを購入して使っていましたが、筆記線が不安定で、使用頻度が落ち、グランディーはしばらく放置。
そのしばらくのちに、Mニブを購入して そのペン先の心地良さに陶酔した。筆記角が 私用にあつらえたかのようにピッタリとフィットした。ブルーブラックを入れて愛用中。

いままで書いていなかったかもしれないが、私は万年筆のキャップを尻軸には挿さない。
特に仕事中には、ショートタイプの万年筆でさえもキャップを抜いたら尻軸には挿さない。
コレも私の万年筆のインプレッションの特徴かな。

なので、ロングボディのモデルのなかで パイロットのカスタム845 や、セーラーのプロフェッショナル・ギアの様な頭と尻尾をカットして胴軸が短いモノはあまり選択しない。

トップ画像は カスタム742 のウェーバリー。
と やっと本題に入ったところで、長くなったのでまたの機会につづく。。。

2010年2月20日 (土)

コクヨの キャンパスワイド を使いきりました。 / ノート変更 再び。

コクヨの キャンパスワイド を使いきりました。 / ノート変更 再び。
お気に入りのリングノート マルマンのリブレット が入手困難になり、仕事の記録用に常用するリングノートを探して彷徨中。

コクヨさんの キャンパスワイド を1冊使いきりました。
立位で手持ちで使う事がメインの環境なので、表と裏表紙が厚手で、保持した時にきれいにページがめくれて紙面が波打たない造りはさすがのコクヨさん。
リングノートとしとの出来栄えは二重丸。さすがのロングセラー。
鉛筆 油性ボールペン、水性ボールペンならほとんど受け止めるのでしょう。
かなり使い勝手が良いのですが、万年筆と紙面との相性が残念。
厚手でコシもあり良い紙なのですが。。。

フローの渋い万年筆は、かすれが出やすい。長い線を引くと顕著。細字群が苦戦。

……紙面が万年筆のペン先からインクを引き出してくれないらしい。

国産M字では、私が所有する セーラー プロフィット21 が相性が悪い。線がしばしば細字になってしまう時がある位筆記線が不安定に。
個体の問題で、フローが渋めなのと、まだペン先が育ち切っていないのもあるのでしょうがね。
(デスクに置いて 清書的 に丁寧に筆記すれば問題ないようです。
セーラーのペン先は、スイートスポットがやや手前にくる特徴があり、ペンが立て気味になると線が細めになるようです。セーラーのペンポイントの研ぎ方の特徴でしょうか。長刀研ぎでなくても、そういう傾向を持っているようです。
インクの性質からいっても、セーラーの万年筆は速書きには向いていないようです。丁寧にゆったりと書き味を楽しみたい向きにおススめします。
ちなみにリングノートを手持ちなので、紙面の角度と万年筆の角度とが不安定になりがち。
気を付けてはいるが、完璧ではないかもしれない.全く気にしなくても大丈夫な万年筆もあるし。)

サイズはもともとA5が気に入っていたが、1日の仕事の記録を取ると 見開き2ページに納まらない事がしばしばあり、
アイデアノート的に使ったりする(←これらはノートの後ろから使う)のにも A5では紙面がちょっと小さい。

A4は、大きすぎた。手持ちではかなり使いづらい。鞄からの出し入れにもかなり手こずる。
A4の書類を折らずにそのまま保存したりファイル代わりにはさみ込めるサイズかと思うとそうでもない。
エルコのA4などは充分な大きさで、書いたらミシン目で切り取ってちょうどA4サイズなのですが……

デカい。あまりにもデカい。

で、今のところ B5。

そして身近で確実に入手できるのが重要な条件。

競合したのが キョクトウ の エジンバラ と ギルフォード。
キョクトウさんも結構好き。F.O.B COOP のドット方眼もしばらく気に入って使っていました。

結局のところ今回は、マルマンののニーモシネ。B5のリングノートに。

少し全体が柔らかいのが気になるのですが、まぁしばらく使ってみます。

新旧交代の記念撮影に加わった萬年筆は、プラチナ #3776 細字。紙面を選ばない頼りになる1本。

2010年2月10日 (水)

カスタム74 / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』 シリーズその5 パイロット編1

カスタム74  / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』 シリーズその3 パイロット編1

2本はクリップに特徴のあるパイロットの万年筆。
このクリップは大きく好みが分かれるようです。

私は長いことあまり好きではありませんでしたが、1本がとても気に入ってからは、このクリップもなかなか良いではないかと思うようになり、今ではかなり好きだったりします。

左がカスタム74
右がカスタム742
74の方が ひとまわり細く、胴軸から尻軸までストレートなラインが特徴。

カスタム74  / 『日本を代表する3社のどの万年筆を選ぶか』 シリーズその3 パイロット編1ニブの刻印は

PILOT
14K-585
5
<SM>
B108

であります。

ご存知の御仁には不要な解説だが、念のため。

PILOT は言わずと知れた社名

14Kは14金
585は純金(=24金)を1000として、金含有の割合が585 という意味

5 は、ペン先のサイズ。
パイロット独自の規格。
私の知る範囲では、現在 3、5、10、15、50号。が存在する。(4号もあったような気が....。)数が大きいほどペン先のサイズが大きくなる。
標準のサイズは10号。
15号から50号へといきなり大きくなるが、50号とはもともとニブのサイズではなく、パイロットの海外向けブランドの ナミキ の万年筆のサイズ50号の呼び名の名残と聞く。
(自信はないので、詳しい方の情報をお待ちしております。)

<SM> は、中字・軟(ソフト調ミディアム)

B108は製造年月
2008年1月 平塚工場Bライン製
であります。

結論から言って、このカスタム74が 私が今もっとも気に入っている1本であります。

使用インクは純正のブラックをカートリッジで。
(この「『勝手に』3社から選ぶ」シリーズの稿では、公私ともにOKの確率の高い黒インクを使用する為に用意した万年筆達です。ゆえに3社とも純正の黒インク使用が前提です。)

エントリした万年筆はそのたびに みんな気に入っている と書いているが、それぞれに用途に違いがあったりはします。

このSMニブのカスタム74は、私にとって どんな場面でも 自分の書きたいイメージを潤沢なインクフローがどんどん引き出してくれる1本。個体差もあるでしょうが こういった1本に出会えるのは、この上ない幸福であります。
この 74 があまりにも良いので、742や743のSMニブを求める気は今のところ全くない。
アップグレードして、この感覚より良くなる可能性は意外に低い と私の少ない経験が叫んでいる。
(以前は全く手に合わなくてダメだった カスタム74*シリーズがようやく手に合ってしまったので、アレやコレも試してみたくは ある。)

このカスタム74のSMニブ。非常にフィーリングが合うのだが、ただ、小さな紙面にだけは向いていない。
インクフローが潤沢なのが最高の魅力だが、筆記線の太さをある程度コントロールできるとはいえさすがに小さな文字はちとツラい。

パイロットのペン種の筆記線見本は、特殊ペン先を除き 左から筆記線の細い順に並んでいる。
<M>より<SM>の方がインクフローが良い分だけやや太字となる。
筆記時に やわらかペン先が紙面に(わずかに)押さえられると スリットが開いて パイロットのサラサラのインクがジュワッと紙面に拡がる。
これは快適 やわらか金の筆。

趣味文11号の『すてラボ・万年筆インクの粘度とPH測定』は、永久保存版である。
(P102〜105)

これにより、3社の 黒インク の特徴が証明された。

これはあくまで黒インクでの話しだが、セーラーとプラチナの黒インクは、粘度とPHが非常に近い。粘度は近いと思っていたが、PHはわからなかった。
対してパイロットの黒インクは粘度が低い。このサラサラのインクこそがパイロットの特徴であり、パイロットの万年筆の特徴を決めています。

参考文献
趣味の文具箱 vol.11
エイムック1579
2008年8月10日
えい出版

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