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2009年7月12日 (日)

PILOT CUSTOM (旧タイプ )ステンレス ポディ 蝕刻ストライプ仕上げ / ニブが 1/10

PILOT CUSTOM / ニブが 1/10
PILOT CUSTOM 旧タイプ
ステンレス ポディ 蝕刻ストライプ仕上げ(正式名称不明。 パイロットのカスタムって種類が多すぎです....。)

エッチングに黒を入れるのは PILOT が 70年後半からステンレスのデザインや滑り止めによく用いた手法。

この頃の PILOT の筆記具は非常に充実している。日本製品全般にいえた事だが。JAPAN とか Made in Japan と誇らしげに刻まれている。
この万年筆のキャップリングの位置にもしっかりと刻まれている。

ところで 実は何より このニブが 今回の主役。

これが非常に書き易いのだ。

インレイニブの一種。きれいに首軸に嵌め込まれ、一体化している。私の好みだ。

万年筆の隆盛期に PILOT がしばしば用いた形状。他の軸とも組み合わされていた。
この他にも PILOT オリジナルのニブはたくさんあったが、このニブは現在もなお生き続けている。

現在の PILOT のペン先のラインナップの中で唯一の特異な形状。
現在はボディがスターリングシルバーの「シルバーン」にのみ搭載されている。
「シルバーン」は $500 を越える堂々たる万年筆だ。

このニブの刻印は
18K-WG
PILOT

H-775
JIS マーク

18金 ホワイトゴールド
ペン先の太さはF
1975年 7月 平塚工場製

と読み取れる。
この万年筆は ほぼ 39年前の作品なのだ。天冠のモノグラムは現在は見かけないデザイン。
PILOT の Pに、地図の北を示すようなマークが重ねられている。
当時の PILOT がその社名通り日本を牽引していこう ひいては世界一を目指そうという意欲を持っていたあらわれではないか と。

さて、このペン先のタッチは最高だ。しっかりしたコシと弾力。
首軸内に隠れているペン芯の出来も抜群のようだ。

現在 私が仕事上で望む万年筆は、
いかにも「万年筆」 な姿ではなく(ブラックボディに金トリムではなく)
ある程度タフな造りのボディ
あまり繊細過ぎないペン先を持ち
日本語と英語が書きやすく
ミーティング中にもペン先が乾かずに常にスムースに書き出せ
印刷された書類の行間にも書き込める細字。

最後の3つの条件が難しい。

手持ちの万年筆でクリア出来るものはあまり多くはなかった。その中でもこのニブが最高得点。

このニブは日本製細字万年筆で、しかも悪条件の紙面ですら、思いの外 アルファベットが書きやすい。
気持ち良くスルスルと書けてしまうのだ。これは嬉しい。

最近の所謂コピー用紙は、主にインクジェットやレーザープリンタに対応しており、一般筆記向けではない。インクが定着しやすいように表面をコートしてあるモノが多く、紙面が平滑ではない。極細や細字の万年筆との相性がすこぶる悪い。アルファベットのようにペン先を引きずる文字は 最悪だ。
さらにこの種の紙は、自分では選べない場面が多い。

しかし この万年筆は、この点をもクリア。
快適なインクフローで、ペン先がわずかに触れるだけでも(←万年筆なので当たり前の事だが、細字の場合、狙った細さで ちょうど良いカンジのモノにはなかなか出会えない。)、少々力が入りすぎても安定した筆記線で気持ち良く書ける。

場面によってヒートする未熟な私をフォローしてくれるのだ。

キャップは嵌合式。だが一口に嵌合式といっても、軽めの板バネスライド嵌合式とクリックストップ式のハイブリッド。両方式の欠点を補完している。 凝った造りである。
このハイブリッド式(仮名称)は、他に「エラボー」にも採用されている。

クリップにはバネが仕込んであり、薄い生地も厚手の生地でも脱着が容易でしかも確実にホールド。
たいへんに好ましい。

非常に素晴らしい造り込みで 更にコストパフォーマンスも抜群である。

スターリングシルバー製なので、ショーケースに鎮座しており容易に試筆すら出来ない「シルバーン」と同じペン先を 1/10 の価格で手にする事が出来る。

私は数年間探し続け、ようやく発見即確保した。さらに値引きもしてもらった。(笑)

すでに廃番品だが、見つけたら是非 確保する事をお勧めする。

当時の評価が高く、非常に良く売れた かどうかは知らない。

商品を卸すルートは通常二通りあり、仲介業者経由とメーカー直。
売れ残った商品を仲介業者は引き取る事を嫌がる。
ある時期に PILOT の営業マンは非常に良く動き、売れ残った万年筆を回収したといわれている。
そのため この名品があまりにも残っていないのでは と思っている。
穿った見方かもしれないが、「シルバーン」のポジションを守るため という狙いもあったのでは。 とも 思っている。

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コメント

これとくりそつな、セーラー万年筆(名称不明(汗))を
持っています。
セーラー万年筆のも非常に書きやすいです。
川口先生に聞きましたが、入社当時に作っていた奴
だけど、正式名称は忘れたとの(゚゚ )☆\ぽか

>ZEAK 様
そういえば、セーラーさんにもありましたね。

パイロットのこのニブは、スーパーやウルトラスーパーからの流れで完成したように この記事を書いた後で気付きました。
セーラーさんとどちらが先かは不明ですが。

川口先生の入社当時から存在したとはすごいですね。
情報感謝です。

セーラーさんの旧い万年筆は、良いモノがあまり残っていないので貴重ですね。
ZEAKさんのお持ちのショートポディの22Kニブを見つけたので、近々確保予定です。


パイロットのこのニブは最高に気に入ってまして、またしっかりとしたこの駆体も最高なので、F・M・Bの3種類を各2本づつ欲しい位です。

おはようございます。
この万年筆は実に書き易いですね。

叔母からの中学入学祝いで3本セットでいただいたので、
かれこれ40年前の品かな?と思います。
ペン先が剥がれたのですが、未だに使用しています。
修繕しようかどうか?考え中です。

あとのボールペンとシャープペンは落としてしまいました。

うどん王国 さま
メーカーの修理に出される事を強くお勧めいたします。
ご存じかと思いますが、パイロットには専用の接着剤があり、それで修理すればあと数十年は快適に使えます。

パイロットの某販売員さんは、冬になるとコレ(スターリングシルバーボディでしたが・・・)を使いたくなるそうで、毎年12月頃に胸ポケットに挿していました。

この素晴らしい万年筆を落とさなくてよかったですね。書き味最高ですからね。

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