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2009年5月11日 (月)

MITSUBISHI HOLDER M5-35

MITSUBISHI HOLDER M5-35


MITSUBISHI M5-35

黒い樹脂製の軸に

MITSUBISHI HOLDER

とあります。ノック式の旧いシャープペンシルです。

製造年代がはっきりしませんが、「シャープペンシル」ではなく「ホルダー」というところが今回の見所。
位置付けとして ノック式 0.5mm 芯ホルダー。

そういえば、HI-uni の芯ホルダーのデザインの流れを汲んでいるような気配も。
しかし、はっきりと MITSUBISHI となっています。
こちらの方が旧いような気もしています。

このあたりの時代は 私にとって文具の空白の時代で、HI-uni の芯ホルダーは所有していないので、並べて詳細に比較できないのが残念。

MITSUBISHI HOLDER M5-35クリップの取り付け方は、MITSUBISHI らしからぬ方式。手が込んでいます。写真はクリップ取り付け部を外したところ。

MITSUBISHI HOLDER M5-35口金の取り付け方も実に凝っています。
普通 このてのシンプルなシャープペンシルは、クラッチ部のパートと口金で、樹脂製の軸を挟み込んで固定しています。
この M5-35 は、2種のタップが切ってあり、太い方で軸を、先端の細い方で口金をそれぞれネジで半固定します。

実は凝っているのか、パーツの流用の為かは資料不足で不明ですが、中央のワッシャーのような役割のリングが その境目で両者の固定深度を決定し、かつ口金をしっかりと固定しています。
このパートの位置を調節する事で、ノックのストロークの深度を調節できます。
しかしながら、芯の繰り出し量は不変なので、余り有効なシステムとも考えられず、たまたま生まれた副産物かとも。
(実はもっと重要な意味があったりして。)

実はこの1本は、保存状態が悪く クラッチが劣化して旧い芯がこびりついており、ノックしても芯が出ませんでした。ジャンク品扱いで、誠意のある店主様は販売を拒否。
(什器に挿してあるのに、手に取ろうとすると、サッと奪って後ろに隠すのだ。)

むしろこのへんが私のツボだったりするので、説得して確保。

持って帰ってみると、どうしても芯を繰り出せない。
付属の突針(消しゴムに付いている針金ね。最近は付いていませんが。)は、細過ぎて芯のクリーニングが出来ません。他のしっかりした突針を何度も噛ませて、ようやく開通。
しかしまだ使えない。デフォルトの芯が出てこない。

前回の TOMBOW MONO 12 とは逆に、Pentel の芯を入れてみる。
デフォルトの芯は MITSUBISHIの純正。やや太めの傾向だ。

少しストロークが短いが、快適なノック感。

これも結構気に入ってしまったので、毎日使っている。

(この M5-35 に関して詳しい方がいらっしゃいましたら、情報をお待ちしております。)

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コメント

 このシャーペンの詳細はわかりませんが、シャープペンシルでもメカニカルペンシルでもなくホルダーなのが気になります。
トンボも初期はホルダーだったようで、シャープペンシル商標がまだ有効だったりしたのかな?


三菱鉛筆公式http://www.mpuni.co.jp/company/history_01.htmlによれば0.5mmは1968年以降になっています。

>魚眼さん
コメント ありがとうございます。
魚眼さんでもご存知ないですか。。。

リンクありがとうございます。 60年代という言葉だけで、なぜか心が踊ります。

>シャープペンシル商標がまだ有効
なるほど。そういう事かもしれませんね。

シャープペンシル商標に関してこんなの見つけました。

ライオン事務機の主人がシャープペンシルと命名、登録商標され、今日まで同種の代名詞のように使われている。
データで見る近畿http://www.kansai.meti.go.jp/7chosa/downloadfiles/ichibu.pdf

ライオン事務器が登録したようです。

>魚眼 さん
情報 ありがとうございます。
という事は、このペンシルは1968年~シャープペンシルの商標が切れるまでの間の製造
という事になりますね。

いやいやそんな事より、シャープペンシルの商標登録がライオン事務器さんだったとは、すごい発見ですね。


当方 現在 ネットからほぼ隔離された環境にありまして(←よくある事で深刻な状況に在らず)、辛うじてケータイでつながっています。
せっかく魚眼さんが繋いで下さったリンク先を閲覧できないのが残念でなりません。
近日中に行って参ります。

>魚眼さん
遅れ馳せながら行ってきました。
流石 魚眼さん すごい資料でした。たいへんに興味深く読ませていただきました。
当方の稚拙なブログに 重み をつけていただきました。 感謝です。

ところで資料の中に「早川式繰出鉛筆」の記載がありましたね。
あのサントリーの日本初のウイスキーより「早川式繰出鉛筆」の方が14年も先行していた事が誇らしく感じられる私は文具好き(というよりヲタの方がふさわしいのか?)。
先日訪問した文具店に、復刻版(ご存知限定品)が残っていました。桐の箱入り。銀の駆体が少し黒ずんでいたりして。
食指は動きつつ、今回も予算オーバーで見送りました。。。(涙)

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