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2008年8月27日 (水)

ショートボディで最高 / パイロット エリート ES500-NS-B 74年製

ショートボディの万年筆は、私の原点なので ついつい増えてしまいますが、コイツを超えるモノには、まだ 出会っておりません。
080826_203701

パイロット エリート ショートボディ ステンレスキャップ 格子縞
品番 ES500-NS-B (←品番判明により加筆 2010/5/9)

ステンレス製のタフなキャップには格子模様。
技法はエッチングのように見えます。凹のスペースに 艶消しの黒 を入れて、ピカピカでなく渋めの仕上げ。

樹脂製の軸に、重量のあるステンレス製のキャップを後ろに挿しても バランスが最高。
加えて、筆記時に ペン先から伝わってくるフィーリングが最高に心地良い。
Ts2b0408


バネの仕込んであるクリップは、中央を凹ませてあります。クリップが ボテッと重くならないような デザイン上のポイントでもあるようですが、実はそれによる軽量化の方が重要なようです。



ショートボディは、一見 短いですが、胴軸部分が見た目の構造上存在せず、首軸と尻軸だけで構成されています。
収納時に短くなるように、長めのキャップの中に 胴軸を兼ねた「長い」首軸が収まっています。
筆記時には、短い尻軸に長いキャップを挿しますので、全長は普通の万年筆と変わらなくなります。ここがショートボディの長所であり、最大の短所でもあります。
長めの首軸を収納している「長い」キャップは、筆記時に重心を後ろに持っていってしまいます。
ジャパンオリジナルのショートボディモデルは、当初 キャップはアルミ製でした。アルミは軽量なので重量はあまり問題なかったと考えられます。
しばらくその時代が続きます。
しかし、高級化・差別化を求めて素材をステンレス製に変えていったのであろうその時に、その重さに各社とも苦労したようです。

高級化を狙って重厚な雰囲気にすると、筆記時に重心が後ろにいってしまう。。。


視覚に訴えるデザイン。厚みのある金属と深い溝を用いて、質感を上げるのに充分な重量と反する筆記時のバランスの配分に妥協なき細心の注意を払ったであろう本製品は、加えて筆記時のペン先から伝わってくるフィーリングが最高。


私は、筆記時にキャップを後ろに挿さない事が多いのですが、ショートボディでさえキャップを左手に持ったまま筆記する事がほとんど。
しかし コイツだけは、できるだけ時間の許す限り、キャップを後ろに挿して筆記したい 数少ない万年筆なのです。Ts2b0409


ペン先の刻印は

18K-750
PILOT
<F>
H974


1974年9月 平塚工場製
という事で、御歳34歳。
未だ現役バリバリです。

18金のペン先が付いて、当時の価格は $50 (現在のレート)ほどでしたから、(大抵シールが貼ってあり、数十年が経っていても価格が当時の設定のままである事が不思議な文具の世界)
今、どこかの文具店に眠っていたら(いるはずです)、非常にお得なお買い物となります。
場合によっては、旧い万年筆は、「旧いモノなので」 とビックリ価格でわけて下さる店主様もいらっしゃるようです。


最後に、筆記時のペン先のフィーリングの良さは、ニブの金属の質の良さと、ペンポイントの質の良さ からくるものと感じています。

インクフローも良いのに、PILOT の F のなかでも 細めの線が出ます。

とにかく心地良い書き味で、現在も稼働率は高いです。

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