CASIO の 定数計算 割り算編 , 分数の入力を考える

CASIO の 定数計算 割り算編 , 分数の入力を考える


例題
目標値は23だ.Aチームは現時点で22まで達成している.Bチームは18である.それぞれ現在までに何%を達成しているか. %キーを使わずに答えよ.
(例題K-2)

面倒なので例題は2チームだが,15チームだったらどうか.定数計算の問題.

定数計算を用いない解答例 (1 - A)

Aチームは

[2][2][÷][2][3][=]

答え:
0.956521739
なので
95.65% (←ここは脳内変換)

次に Bチーム入力(省略・・・・)

ポイントは2つ.基準値と脳内変換だ.



【基準値】

私のような数字に弱い人間は 「何%か? 」とか聞かれるのが苦手だ.AをBで割るのか,BをAで割るのか?
銀行にお勤めのベテラン行員でも PC 入力のせいか,シンプルに問われると意外にも苦手だったりするケースもある.

そもそも,基準値を分母にすればよい事を理解しよう

一旦 頭の中で数式に置き換えるのが問題をさらに複雑にする.しかも基準値が後ろに来る算数の構文にそもそも問題がある.基準値が後ろに来る.

22÷23=


では,分数ではどうか?  書く時も電卓の入力でもやはり基準値が後ろだ.
(書く時に分母から書く人は数字のセンスがある.)

22/23(←テキストなのでこの表記)


日本語の分数の読み方が正しい理解に近い.

23ぶんの22

基準値が前に来ている.基準値が先に来る方が便利だ.まず基準値を考えればよい.



【脳内変換】

世の中は 変換 で成り立っている.変換しなければ理解できないからだ.
関数電卓を常用している人達や,数字に強い人達は,どうやら [%] キーなど用いないようだ.脳内変換している.慣れると私でもできる.
確かに電卓のややこしい [%] キーより,脳内変換の方が間違いが少なく,しかもハヤい.

電卓を使う人は多いが,定数計算を使える人は意外に少ない.

日本の電卓のマニュアルは全くもって使えないものが多い.
カシオの電卓の定数計算は次のように理解すべきである.

-------------------------
まずは基準となる値を【定数】にする.

[2][3][÷][÷]

ディスプレイに定数計算モードになった事を示すシンボル K が点灯する.

あとは次々に値を入れよう.

[2][2][=]

答え:
0.956521739

[1][8][=]

答え:
0.782608696

-------------------------

カシオの電卓の定数計算の割り算は,自然に基準値を定数にする流れになっている.
ので,定数設定が前か後ろかを考えなくてよい.基準値が何かを考えて定数設定しよう.

[基準値][÷][÷]

基準値を先に入力する割り算が可能だ.

[2][3][÷][÷][2][2][=]

答え:
0.956521739
だから
95.65%



マニュアルはダメダメだが すごいじゃないか。カシオ

冒頭の写真の数値は,23の逆数.次への布石だ.

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[=]キーはスタックをクリアしない? / CASIO fx-260A ,SHARP EL-501E ,501J

[=]キーはスタックをクリアしない?  / CASIO fx-260A ,SHARP EL-501E ,501J


          2012年05月25日初出
          2012年05月26日訂正

CASIO fx-260A の[x^y]キーを2度押したら定数計算のシンボル K が出た.

fx-260A は前回で終わる予定だったが,再度登場願った.



「べき乗の定数計算って何よ!」である.

[x^y] の [^y] 部分が定数設定される.
あまり意味のない挙動にみえるが,そこから別のものがみえた.

[=]をキーインした時,そのコマンドは

『ここまでのスタックを優先順位に従って全て計算せよ』
つまり計算後にスタックは全てクリアされる.

のではなかったのだ.
yスタックはクリアしないのだ.これで定数計算が行われていた.


定数計算に入った事が判りにくい SHARP機の EL-501系統は [x<->y] スタックチェンジキーで現在の定数設定が確認できる.
シャープ機は四則演算全て [=] キーで  yスタックをクリアしない.

カシオ機は,定数計算モードの時のみ yスタックをクリアしない.


べき乗キー2回押しで定数計算モードに入る理由は,乗算を使うからなのだろうとしか判らない.



カシオ機は定数計算モードに入っていなければ yスタックを常にクリアするが,定数計算モードに入った時,四則演算全てで [=] をキーインして数式を評価した時に,yスタックをクリアしない.
hp の Tスタック のようにコピーを落とすのかもしれないが.




こうしてカシオとシャープの両機をみていると,CASIO の fx-260A が基本ソフトウェアで,SHARP EL-501E , J はその改良版にみえてくる.

カシオが (意外に厳格に)ルールを作り,シャープはそれを よりシンプルに 改良しているに過ぎないのではないか.そんな気がしている.
少なくとも現在の普通の電卓の基本ルールが確立して以来,関数電卓の標準入力タイプ→数式通り入力タイプ→数式自然入力タイプ と連綿とその図式が続いている.と考えている.


(先日、キヤノンの古いデッドストックの電卓を見つけた。関数電卓ではないが,逆数キー が独立していた(←記憶違いでした。webで確認。RVキーがある。やはり魅力あり。2012年05月26日訂正)。この世代の電卓はオリジナル色が強そうで面白そうだが,結構なお値段なので手は出さなかった。)




ここで定数計算モードの電卓の挙動をみてみよう.

例は,打鍵数の少ない SHARP  EL-501E  ,加算時.

[1][+][2][=][3]
(例題K-1)

小数点以下4桁に設定すると判りやすい.

[1]打鍵でディスプレイに 1

[+]打鍵で数値を評価する.ディスプレイに1.0000

[2]打鍵で 1 をyスタックに押し上げ, xスタックに 2 を待機

[=]打鍵でこれまでの計算を実行し,最後の[+][2]をyスタックに押し上げて待機させる.ディスプレイに答え [3.0000]

続けて

[4]打鍵で xスタック(=ディスプレイ)に 4
yスタックには2([+][2])をキープしている.

[=]打鍵でディスプレイに答えを返す.

答え:6.0000

yスタックには定数をキープしている.

カシオ機も定数計算モードに入れば同じ挙動である.



CASIO fx-260A と SHARP EL-501E は,親子ではないだろうか.



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メイド イン ジャパンの電卓 / CASIO JS-10L

メイド イン ジャパンの電卓 / CASIO JS-10L

写真は

CASIO JS-10L

前回登場したモノ.
メイド イン ジャパン.

私の電卓コレクションには珍しい中古品.縁あって私の手元にやってきた.

初めは気にも止めなかったが,CASIOの電卓を再評価するようになってからは 結構気に入ったので,しばらく持ち歩いていた.
オリジナルには専用ビニールケースが付いていたハズだが,すでに紛失している.

ちなみに私は日商簿記検定とは無縁だ.


この 10桁モデルは1990年代半ばのモノらしい.

シリーズには
・8桁の 8L
・12桁の 20L

L の意味が不明だが,

・検算機能付きは末尾が K
・さらに税込税抜機能付きの末尾は TK

となる.

8桁の末尾の数字が 8 で,12 桁がナゼか 20 になるのは,型番に空きがなかったからなのか,
それとも,さすがに指数表示はできないが,概算で24桁を表示できるから.
という理由からか.

内臓バッテリーは

Panasonic GR927 酸化銀電池

だが,すでに代替品になっており,
相当品は

Panasonic SR 927 SW

だ.

立ち回り先のカメラ屋さんでは欠品.

Panasonic SR 927 W 酸化銀電池

で代用する.ハイレートらしいが電圧は同じだし,927 という数字は電池のサイズを表しており,とりあえずは大丈夫でしょう.

バッテリーは無くても使えるが,メモリが消えるのでやはり入れておきたいところ.
ちなみに,カシオの検算機能(音が出る!! とは知らなかった.)付きモデルのバッテリーは CR-2025 だったりする.


この CASIO JS-10L も 以前私の過去記事で触れたCASIOの電卓と同じように,[+]キーを叩くと金属音を発する.親のカタキみたいに叩いたのだろうか.
アルミパネルにキズは多く,使い込まれてはいるが,しかしまだまだ現役だ.
キーの取りこぼしはまったくない.
2色成型のキーはむしろ磨かれた宝石のようだ.


先に進みたいのでここで終わる.


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関数電卓に載せられなかったもの / CASIO JS-10L → fx-260A

関数電卓に載せられなかったもの / CASIO JS-10L → fx-260A

          2012年05月17日初出
          2012年05月23日加筆修正


左は,

CASIO JS-10L

Made in Japan

8桁の8L ,12桁の20L も存在する.

デザインはイマイチだが,今となっては貴重な日本国内製造品質.

キーなどはまるで宝石のようだ.

詳細はあらためて.

右はカシオの標準入力タイプの関数電卓,

CASIO fx-260A .

もう終わっているコイツを引っ張り出すのは最後にしたい.

CASIO fx-260A に載せられなかった
マルチパーセント.

・カシオ独自のマルチパーセント機能.
1.割合
2.割増し
3.割引き
4.比率
5.変化率(増減比率)
6.売価設定(マークアップ)
7.原価計算(も当然できる.マニュアルには載ってないけど.)

多機能過ぎると思わないか.

特に6.のマークアップはカシオの(関数ではない)電卓のウリだ.私は大嫌いだが.
他社は [MU] という専用キーが必要.

本稿ではカシオ機のマルチパーセント機能の
6番目のマークアップに注目する.

キーワード列挙.
X =ab÷(100−b)+a
D=ab÷(100−b)
a:仕入価格(原価)
b:売値の見込み率(%)
X :マークアップの式
x:定価
D :利益の式
d:利益

105.263157894(←見た事あるよね。)

● 本題
日本の関数電卓は,普通の電卓の派生型であり,そのほとんどのルールを引き継いでいる.
しかし,カシオのマルチパーセントのマークアップ機能だけは引き継げなかったようだ.

ここで例題
a:仕入価格(原価)を 120円
b:売値の見込み率(%)を25 %
とする.定価と利益を求めよ.(例題 MU1)

打鍵例は以下
[1][2][0][+][2][5][%]
答え:160(←定価=x)
続けて
[-]
答え:40(←利益=d)

と,いとも簡単に答えを返す.ただし,打鍵ルール違反であり カシオの 俺様ルール だ.

x:定価は160円
d:利益は40円
となる.


この時の電卓の内部処理を考える.
[数値][+][数値][%]
と打鍵すると電卓はマークアップと判断する.
以下の式を実行し,答えを返す.

X =ab÷(100−b)+a=160

この時,
D=ab÷(100−b)=40(←利益)
をスタックしていると考えられる.
スタックチェンジキーがないので確認はできない.
内部的には X より D の方が先に答えが出る.この D をスタックしておき,次のコマンドとなる
[-]
が打鍵されると液晶ディスプレイの [160] を払い,スタックしていた D を表示するようだ.
[x][-][a] を実行させるよりこちらの方が内部処理は簡単だろう.

しかし普通の電卓と違い,関数電卓は式の優先順位のためにスタックを待機させている.
[-]打鍵でスタックが落ちてくるマークアップの特殊な計算方式とは相容れなかったのだろう.

自慢のマークアップが関数電卓ではこうなる.

[1][2][0][+][2][5][%][=]

答え:2100

答え:580

しかも当然次の [-] キーは効かない.



これは,標準入力タイプの fx-260A だけでなく,数式通り入力タイプの fx-290 や,プログラム電卓の fx-4500Pfx-4500PA) でも同じである.

ちなみにマニュアルにはこの打鍵方法は載っていない.
(fx-260A のマニュアルは手元になく,未確認.)

2012年05月23日加筆:fx-260A のマニュアルを確認.この打鍵方法が載っていた.

(例5)
500gの試料に300gを加えると,初めの何%となるか?




例題の数値が違うのでこれを今回の数値で読み換えると

『25gの試料に120gを加えると,初めの何%となるか?』というもの.

数式は (120+25)/25×100=580(%)

であった.例題の書き方も難解だ.

fx-4500PA も同じ答えを返すが,P192から成る至極丁寧な好感の持てるマニュアル本のP50「パーセント計算」の例題には

[数値][+][数値][%]

の打鍵例は載っていない.カシオの標準入力タイプから数式通り入力タイプへの移行期の葛藤が垣間見える.




カシオの電卓で

[1][0][0][+][5][%]

と打つと返す答えが,

105.263157894

になる理由は,マークアップを求めるカシオの電卓の打鍵ルールだから.

カシオのルールはいろんな意味でやさしくない.

 

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CASIO fx-500ES 自己診断モード / CASIO fx-500ES

CASIO fx-500ES 自己診断モード / CASIO fx-500ES

冒頭の写真は 数式自然入力タイプの

CASIO fx-500ES

の自己診断画面の一部.

ROM 018
MODE P2
Press AC

ROM のナンバーらしき数字
MODE P2 の意味は不明.
私は数字に弱いが,ハードウェアにも弱い.

Press AC に従って [AC]キーを押すと次のステップへ と.

自己診断モードでは 液晶ディスプレイの表示欠けの有無,コントラスト,ROM と RAM のチェックもしていると思われます.
(カシオ機では RAM の表示は出ませんが,シャープ機は RAM とはっきり表示されるので,カシオ機も当然やっているでしょう.)

最後に全キーの押し下げテストを実行しておしまい.
49キー.

hp 15c Limited Edition ではやらないつもり。壊れたらイタイから。

カシオやシャープは安心。

キヤノン機は今のところ裏モードへの入り方不明。

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無印良品 電卓・10桁 白 にストラップをつけました。 / サントリー 伊右衛門 玄米茶のオマケのとんぼ玉

無印良品 電卓・10桁 白 にストラップをつけました。 / サントリー 伊右衛門 玄米茶のオマケのとんぼ玉

オマケには釣られないように気を付けているのですが。

コンビニにお遣いに行った駄賃に何でも好きなものを買ってくれるというので(←子供かいっ。 と ひとりツッコミ)。

見回すと、ゴールデンラインのやや上の方にさくら色のとんぼ玉ストラップを発見。

全6色。やはりあの電卓には淡いさくら色が似合うかな。
というワケで身柄を確保。

無印良品の 電卓・10桁 白 BO-198 に合うストラップを探していたのですよ。
とはいえ、わざわざではなく、立ち回り先でピンとくるモノ。

帰って着けてみました。パーソナル カラーコーディネーターも合格点をくれました。

これで 無印良品 電卓・10桁 白 BO-198 が私的に完成。

玄米茶はその日のスイーツにぴったりで旨かったですよ。

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標準入力タイプの関数電卓世界統一戦 / TI-30XA ,CASIO fx-260A,SHARP EL-501E,501J ,Canon F-502G,F-604

標準入力タイプの関数電卓世界統一戦 / TI-30XA ,CASIO fx-260A,SHARP EL-501E ,Canon F-604      標準入力タイプの関数電卓世界統一戦 / TI-30XA ,CASIO fx-260A,SHARP EL-501E ,Canon F-604




冒頭の写真は 分数 4/3 を入力して,数値を評価させたところ.両機とも同じく帯分数になる.

この方がアルゴリズム的に都合が良いのだろう.



◎ 忙しい課長ポチ と 社員タマの会話

ポチ課長:「 あー  タマ君。[13/576] はいくつになるかな?」

社員タマ:「 [13/576] です。」

ポチ課長:「 ・・・帰ってよし。 あ タマ君、明日から来なくていいよ。」




◎ 本題

標準入力タイプの関数電卓世界統一戦だ.あくまで,私規準.

Texas Instruments  対  日本の主要3社.
(ひょっとすると、hp も出てくるかもしれない。私的には RPN もスタンダードも同じカテゴリだ。)



● メモリストア対決,マルチメモリの部.

TI-30XA は、ユーザーの望むメモリストアがほぼ可能だ.

分数は分数のままでもストアでき,小数を含む整数に変換したならそのままのストアも可能.私の知る限り標準入力タイプでこれができるのは本機だけだ.

3段の変数メモリを持ち,[STO] を打鍵した時点で液晶ディスプレイ上の数値を評価し,[変数メモリ] 打鍵時にメモリに代入する.
[STO] を打鍵した時点で数値を評価するので,

・仮分数が帯分数に変換されたり,

・60進の時間表示が小数を含む整数に変換されたりしても,

心構えができて好感がもてる.


一方のマルチメモリ機の キヤノン F-604 は変数メモリを10段持っている.
キヤノンオリジナルではないが,テンキーを利用したマトリックスは,アルファベットから探し出す方式より容易だし整理しやすくて便利.

[STO] では数値を評価せず,[変数メモリ] を打鍵した時点で,一気にそこまでの数式を評価して代入する  という数式通り入力タイプの代入法.

こちらは [STO] キーを使うと,代入時に数値や数式を評価するので いきなり数値が変わる時があり,面喰らう.

・[X→M]キーで,従来の液晶ディスプレイ上の数値をメモリに上書きして代入する方法も選択でき,

・[M+]も可能.ただ,[M+] キーは独立メモリを使用中に不用意に使う習慣がついてはいけないのでおすすめはできない.

マルチメモリの数では キヤノンが上だが,分数でも,小数を含む整数でも自由にストアできる TI の方が私の好みだ.


実はこの問題,ご存知のように数式通り入力タイプ→数式自然入力タイプと進化しながらもまだ日本勢は成し得ていない.
あえてそうしているとすれば,その理由がわからない.

但し,TI-30Xa は,時間表示はメモリにストアすると小数を含む整数となる.
この点は カシオの fx-260A が優っている.撤退したカシオ.惜しまれる.



● キーアサイン対決

キーアサインは文句なしに TI-30Xa が勝利.

目的の関数キーを探す事はまずない.

しかしこの TI-30Xa ,決しておススメはしない.一度 キーアサインの良い関数電卓を知ってしまうと,たった一手増えるだけなのだがシフトキーを経る事が非常にわずらわしくなってしまう.特に関数電卓の必要な場面では.

世の中 知らない方が良い事もある.



● 小数→分数対決

TI-30XA は,[F<->D] キーで

[0][.][0][0][5]



[1/200](←200分の1)

に変換できる.


日本勢標準電卓群では 小数→分数変換機能 は皆無.ただし,基本ソフトの製造年は差し引いて考慮しなければならない.が,日本勢は標準入力方式をすでに本気で創っているとは思えない.

打鍵数の少なさや手軽さを過去のものとするにはあまりに惜しい.



● 分数体質対決

メモリストア対決で書いたが,日本勢は分数で入力した数値は分数のまま内部に保持する分数体質.


TI は,2Lines を持っていないので推測だが,
標準入力方式 → 数式通り入力方式(2Lines) → 数式自然入力(4Lines) と,分数は分数で保持し,小数を含む整数に変換したらその形式で保持できる.

その演算方法の違いで末尾に誤差が生じる場合がある.当然といえば当然でこれで良いと思う.

ちなみに,Texas Instruments も,4Linens の TI-30XB から TI-36 PRO になると,通常の入力ではやや分数体質寄りになる場面がみられる.


使用目的にもよるだろうが,計算の精度が高いイコール高性能 ではないと思うのだが,スペック重視偏重なのだろうか.

変換してのストアは今まで通りそのまま保持してくれるので快適.


末尾の誤差といえば hp の RPN機.その RPN の入力手順の自由度から末尾の誤差がしばしば生ずるが,設計のコンセプトがそもそも違う.
同じになったら壊れているのかもしれない.


数式自然入力(4Lines)の話だが, TI の 30XB と 36 PRO はむしろ誤差が生じないように精度を犠牲にしている.
同じ数式を違う形式に変換したり,標準入力方式のように分割して演算させても誤差が生じにくい.このへんの処理は上手い.



● 60進対決

カシオが完璧.


TI は [2ndF] ながら [DMS>DD] と [DD>DMS] キーが独立しており,混乱やミスを誘発しにくく,配置も良い.


Canon は SHARPとCASIOのハイブリッド.SHARP より良いが CASIO には及ばない.


SHARP EL-501E はすでに指摘されているようにバグがあり,脳内変換が必要な場面がある.
入力時の脳内変換ならありうるが,答えを脳内変換するというのはうっかり見落とす可能性も.

というワケで


Ⅰ.CASIO fx-260A
Ⅱ.Texas Instruments TI-30XA
Ⅲ.CANON F-502G,F-604
Ⅳ.SHARP EL-501E,501J



● 総合評価

Ⅰ.Texas Instruments TI-30XA (横綱.グランドチャンピオン.殿堂入り.)

Ⅱ.SHARP EL-501E501J (取り回しが良く使いやすい.視認性が良く入手も容易.逆数キーが表にあったら1位かも.大関.チャンピオン.)

Ⅲ.Canon F-502G (一見して普通の電卓っぽく,良い意味で関数電卓としてのヤらしさがない.スーツの時にはこれが良いかも.デザインの勝利.)

Ⅳ.CASIO fx-260A (モノとしての造りは素晴らしい.がキーアサインは最悪だ.使いやすいとは言えない.勝ち逃げなので最下位にしてもよい.)

Ⅴ.Canon F-604 (所有欲を満たさない.もっと本気で良いものが造れたハズ.やる気が見えない.ただ,マルチメモリは貴重.)




気が向いたら番外編も書いてみよう.

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CASIO fx-500ES とりあえず その1

CASIO fx-500ES とりあえず その1

CASIO fx-500ES

サクッと検索してみたのですが、日本語の情報がないので アップします。
スペイン語やアラビア語らしき情報まで引っかかるので、広く海外に向けたモデルらしい。

私のコレクションには中古品はほとんどないのですが、これは縁あって使い込まれたやつれた姿で私の手元にやってきた。
ちなみに私はオークションで電卓を入手した事はない。


冒頭の数値は物議をかもした数式と fx-500ES が返した答え。
9 を返す北米仕様。

CASIOのナチュラルディスプレイタイプはよくわからんのですが、本機は国内ではあまり流通していない模様。

fx-912ES の下位セットでしょう.キーアサインはほとんど同じ.
ソーラーパネルなし.
カルク,積分機能なし.代わりに [X^3] キーがあったりして無駄.[F<->E] キーがあれば良いのに.


特徴列挙
・電源オフで履歴は消える.
・カシオ機の特徴だが,電源オフで履歴は消えてもラストアンサーメモリは消えない.もちろんリセットとメモリクリアでは消える.カシオはラストアンサーメモリを非常に重視している.
・[RCL]+[変数メモリ] 打鍵でラストアンサーを書き換えるタイプ.
・分数体質
・分数で入力する時は,分数キーを先に打鍵しておかねばならないタイプ.

とりあえずここまで。

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60進と分数とメモリストアからみた標準入力関数電卓 / CASIO fx-260A,SHARP EL-501E と Canon F-604

60進と分数とメモリストアからみた標準入力関数電卓 / CASIO fx-260A,SHARP EL-501E と Canon F-604

左の CASIO fx-260A の数値は,[1時間30分]の[1時間30分]乗である.お叱りをうけるかもしれないが,この計算に数学的物理的意味があるか否かは置いておく.

CASIO 260A は液晶ディスプレイの数値がいかなる形式でも,正しく自己変換して演算を行い,正しく変換し直す.

[1][゚ ' ''][3][0][X^Y][1][゚ ' ''][3][0][=]

1.837117307

返す答えはさすがに小数を含む整数だ.[゚ ' ''] 打鍵で

1゚ 50' 13'' 62

に変換される.

少しばかり飛躍しているが,260A は現在の自分の状態を把握しながらユーザーの要求に応じた表示をしている事になる.

標準入力タイプの関数電卓の国内最終決戦だ.

結論から
カシオ fx-260A はディスプレイに表示した形式をそのまま内部に保持できる.〈分数以外ならば.だ.)
シャープ EL-501E は内部に小数を含む整数でしか保持できない.
ソフトウェアはCASIOの方がまさっている.
ついでにいうとキヤノン 502G ,604 はシャープとカシオのハイブリッドだ.

以下に検証

確認事項:
60進変換キーで [1時間30分] を小数に変換すると [1.5] である.同じく [1.5] を60進で変換すると [1時間30分] である.

【60進変換】
・前回定義した 60進260A方式 では [゚ ' ''] を打鍵してしまえばユーザーに『時刻』で表示しつつ内部では [1.5] を持っている.当たり前だが.
メモリにストアすると時時刻表示のまま保持している.リコールすると時刻表示のままで返してくる.
すばらしいユーザーインターフェイスではないか.
一方の 501E 系統にはこれができない.

・リコールした時刻表示のまま [X^Y] キーが効く.260A は内部の [1.5] で演算する.つまり

[1][.][5][X^Y][1][.][5][=]

と同じ答えを返す.したがって

答え:
1.837117307

時刻に変換すると冒頭の数値と同じになる.

さらに,[゚ ' '']キーはトグルスイッチとして働くので,[時刻表示]←→[小数を含む整数] を交互に切り替える.
なので,[2ndF][←→] は要らない.カシオ機にはこういう無駄がまだ多い気がする.
カシオ60進260A 方式ではトグルスイッチで交互に切り替えるので数値が破綻しない. 電卓は 自分が今何をしているのか を自分自身が明確に知っている.

・60進501E 方式
シャープ EL-501E は,小数を含む整数しか内部に保持できない.
なので,時刻表示は小数点以下6桁でユーザーに表示してみせる.
1時間23分45秒67
なら
1.234567
となる.
これが精一杯.なので,
1時間30分

1.300000
となるので,これをメモリにストアしようとすると,
1.3
という風にゼロがなくなってしまう.当然といえば当然で,電卓自身が自分が今何をしているのか判っていない.
これが限界で,60進501E 方式では小数点を含む整数でしか内部に保持できないゆえのはがゆさと限界がある.

・キヤノン 60進502G方式と604方式
ソフトウェアのベースがシャープのEL-501E なので,カオだけは [゚ ' ''] のようなフリをしているが,後発ながらカシオ260A 方式に及ばない.
液晶ディスプレイ上には一見 [゚ ' ''] に変換してみせても内部にはそのまま保持できない.

キヤノン F-604

[1時間30分][STO][1.5]

正解っちゃ 正解なんだがね.マルチなだけにメモリに何入れたか判らんよね.
ソフトウェアの限界か,キヤノン開発陣の限界か.

 

【分数】
標準入力タイプの関数電卓にとって,分数を内部に保持できる事は画期的な事のようだ.
キヤノン F-604 など,いまだに『分数』などとアピールしている.
そもそも シャープ EL-501E には,分数機能が無い.無くても別に困らない.

・推測だが,標準入力タイプに分数機能を初めて搭載したのはカシオのようだ.
メモリにストアする事で,内部でどう保持しているのかを推測できる.

真分数はそのまま.
仮分数は帯分数に変換してストアする.
複雑な帯分数は可能な限り単純な帯分数に.

・分数を小数に変換してもそれはユーザーに見せる仮の姿で,内部では真分数か帯分数のカタチで保持し続ける.これを『分数体質』と名付けよう.
論旨から外れるが,このあたりが現在の数式自然入力タイプ所謂ナチュラル入力タイプの『分数体質』へと繋がってゆくらしい.

3分の1を分数表記で入力.
1/3 を変換する.
[=] キーでの数式評価ではそのまま.(←仮にそのままとしておく.)
変換キーで
0.333 333 333
と変換されるが,メモリにストアすると
1/3
に戻って,いや正確にはそのままストアされる.
この変換キーの変換は,ユーザーに仮の表記で見せているだけだ.
これを親切ととるか,ダマされている(←こういう表現は本当はしたくないのだが....)ととるか,気づいていないか.気にしないか.

・一応念のため
0.333 333 333
と10桁で入力すると
0.333 333 333
のままであり,内部精度12桁の
0.333 333 333
とは区別される.

・『分数体質』は,おそらく
精度,
丸め処理,
循環小数,
あたりの問題が絡むのだろう.

・日本の自動車業界の規格がらみで,後部座席のシートの背面の角度が不自然なモノが多数あった.
電卓は精度が大事だろうが,ユーザーインターフェイスも大切だ.

・キヤノン F-502G と F-604 は,カシオの『分数体質』を受け継いでいる.
おそらくアルゴリズム的なモノは同じモノだ.
現在のカシオ/キヤノンの蜜月をみても時代考証からも間違いないだろう.
シャープのEL-501E のソフトウェアにカシオの分数体質ソフトが載ったのだ.

・したがって,Canon F-502G と F-604 は,シャープとカシオのハイブリッドだ.

これは キヤノン開発陣の勝利か.限界か.

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逆数からみた日本の関数電卓の血統 その6 / Canon F-604,PILOT SUPER KNOCK 80

逆数からみた日本の関数電卓の血統 その6 / Canon F-604,PILOT SUPER KNOCK 80

Canon F-604 には、PILOTのボールペン SUPER KNOCK 80 を添えてみました。
 
この スーパーノックがなぜだか好きで。
80 とつくのは、旧タイプ。発売当時の価格。



逆数からみた日本の関数電卓の血統 その6 / Canon F-604,PILOT SUPER KNOCK 80

ノックボタンからクリップにかけてのラインが美しい。

電卓に添えるのは、鉛筆系のものが相応しいと思うのだが、この F-604 とはピンとくるモノが手元になく。




左がキャノンの標準入力タイプの関数電卓 F-604

公平を期すためにコレにも同じ例題をやらせてみる。勿論 √ キー以外の関数キーを使わずに.

2√((1/8)^2+(1/12)^2)^-1

(8の逆数の2乗に 12の逆数の2乗を足し たものの逆数を開平して2を掛ける.) (例題1-1)

打鍵例は以下.

[8][÷][=][=][×][=][M+][12][÷][=][=][×][= ][M+][MR][÷][=][=][√][×][2][=]

答え:13.31280471  22行程(ここで は数値は桁数に関わらず1とカウントする)


答えは当然他の機種と同じだがこの電卓にはメモリリコールキーが2つあり,ストアキーが3つある.



この Canon F-604 は,Canon F-502G の改良型だ.当然 SHARP EL-501E と同じソフトウェアがベースで その甥っ子にあたる.

日本の有力3社の標準入力タイプの関数電卓には,CASIO fx-260A と SHARP EL-501E系の2系統しかない.(といっても CASIO fx-260A は絶版)


こういう数値比較は面倒だがやっておく.
502G W 83.5 × D 145 × H 20mm  重量 114g
604    W 78  × D 152 × H 18mm  重量  96g (アマゾン比較)

後発の利を生かして,薄くて軽いが少しだけ背が高い.


さてこの F-604.キヤノンお得意のマルチメモリが最大のウリだろう.
3通りのメモリストアが可能.(ちなみにあらためて確認のため記録.260A,501Eと502Gは2通り.)

1.今までの独立メモリの [M+] と,
2.独立メモリに上書きの [X→M] に加えて,
3.変数メモリを10段持っている.



以下の緑(カーキ色?)のフォントは私の2011年08月14日の過去記事の一部である.申し訳ないが面倒なので一部赤字で修正して引用させてもらう.

--------------------------------------------------------------

本機 標準入力方式 Canon F-604 のマルチメモリのストアは以下のような挙動である.

 
 
※ 打鍵した数値がどの段階で評価されたかを一目で判別するために,小数点以下4桁表示とした.
他に バックスペースキー が効くか否か も有効な方法である.

 

 
 
・入力した数値のストア
9をメモリ7にストアする

 
[9][STO][7]             [例1-1]
(打鍵例D-1)

 
 
打鍵             液晶表示
[9]         →       9
[STO]    →       9
[7]          →      9.0000  で確定される.
メモリ7には9がストアされる.

 

 
 
 
・1+2の解をメモリ8にストアする

 
[1][+][2][STO][8]       [例2-1]
(打鍵例D-2)

 
 
打鍵             液晶表示
[1]      →      1
[+]      →      1.0000(1が確定)
[2]      →      2
[STO]  →      2
[8]      →      3.0000
メモリ8に3がストアされる.

 
 
[STO]
[変数メモリ]で,それまでの数式を確定してからメモリに格納する.

 
世代にもよるが ベテランユーザーは問題ないだろうが,マニュアルをきちんと読んでいないと戸惑うところだ.

 

 
 
一行表示の標準入力方式では,関数キーは現在表示されている数値に作用するというルールがある.
[STO]キーは関数キーではないが,表示されている数値をストアするつもりが,期待される値(期待が間違っているのだが....)と違った値が突然現れてストアされる事になる.

 
 
勿論
[1][+][2][=][STO][8]
 
とやってもメモリ8に3がストアされる.

 

 
 
 
 
CASIOが数式通り入力タイプに搭載して以来伝統的となったメモリストアの方式をCanonが標準入力タイプに載せたようだ.

 
米国発 Texas Instruments の TI-30Xa にはメモリが3つ搭載されているらしい.
どのような挙動をみせるのか,興味深い.

 
 
 
などと書いている途中で,CASIO fx-260A  を入手した.

 

 
 
 
混乱してくるので中途半端だが,一旦ここで終わる.


-------------------------------------------------------

というところで一旦終わったままなので,再開する.


この電卓 F-604 は

メモリストアキー [STO] が表に.
メモリリコールキー [RCL] が裏にある.

両方とも 表 にあった方が良いが,スペースの都合上しかたないかもしれない.ただキヤノンらしさも発揮されている.

カシオの電卓はメモリストアキーが裏にあるものが多い.私はこれはスペースの都合とメモリストア時の打鍵ミス回避の為の配置と好意的に解釈している.


しかし,キヤノンのこの配置の方が私的には カシオの配置よりも使いやすい.メモリストアが全て 表 で統一されている.
但し,メモリストアキーが表では打鍵ミスが出やすい.メモリを誤って書き換えたら今までの入力が水泡に帰す.
[M+]キーの欠点であり,簡単にするために省略すれば良いというものではない.
これを回避するためかキヤノンは

[STO]キーが押された時には数式を評価せず待機,続けて変数メモリキーが押された時に数式を評価してメモリにストアする

というコマンドにしたのだろう.TI とは違う思想である.


小さな事のようだが,良く考えられている.


ただ,個人的には数式通り入力タイプのルールを標準入力タイプにそのまま搭載する事には違和感はある.[STO]の定義が各社でまちまちというのはいかがなものだろうか.



この関数電卓のなにものにも代えがたい魅力は 標準入力タイプでマルチメモリ。 薄くて軽い。筐体とケースの樹脂の粘性は耐久性の向上に寄与しているだろう。

背が高いのが視覚的にはアンバランス。 デザインはイマイチ。 質感もイマイチ。なので気おくれする事なく鞄に放り込んでおける。

なんといっても良くないのがテンキーが小さくて打鍵し難い事かな。慣れたけど。




個人的には完成度の高いマシンには興味が薄いのかもしれない。



あ、そうそう大切な事を書き忘れるところだった。

この キヤノン F-604 の60進法変換は,すでに絶版になって久しい カシオ fx-260A の完全で破綻しない方式(当ブログでは以後 60進260A方式 と呼ぼう)には及ばない 502G方式(60進502G方式 と呼ぶ)である.
60進260A方式では,入力省略も可 だが 変換を誤っても数値が破綻しない.なかなかやるじゃないか.カシオ.


ソフトウェアの相性か? はたまた何らかの権利をカシオが所有しているのか?


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